虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

「20円損するかどうか」の推理対決の結果

2018-08-10 20:08:27 | 子どもたちの発見

スカイプで、娘から

自由研究ゴーゴーって番組が虹色教室(笑)

と画像付きでコメントがきました。

 http://amass.jp/107340/

 

ユースホステルで夕食を食べ終わった時のこと。4年生のAくんが、

食堂内の自動販売機に貼られたこんな張り紙を見つけました。

「10円玉のつり銭が切れておりますって言っても、

本当に1枚もないってことじゃなくて、

もうすぐ10円がなくなりかけているから、できるだけ10円玉を使って

購入してくださいって意味じゃないかな?」

そんなことを話していました。

 

というのも、その日の算数のレッスンで、

「13日から18日までの間は何日あるでしょう?」

という問題で、ここでいう間は、13日と18日というふたつの日の間にある

14,15,16,17日の4日のことを指しているのではなくて、

13日と18日も含まれているという話題が出て、「間という言葉があったって、

その言葉が何を表しているのかしっかり読み取らなくちゃならないね」

と話しをしたところなので、

「切れております」って言葉を言葉通りに受け取っちゃいけないぞ、と考えていたのです。

「でもさ、自動販売機の10円の絵の下のランプがついてるよ。これって、

10円玉がなくなったってことだよね」とAくん。

 

すると、3年生のBくんが目をまんまるにして、

「ええーっ、じゃぁ、200円を入れて、

130円のジュースのボタンを押したら、70円も損するってこと??」

と声をあげました。

「えええー!!それって大損じゃん!」と他の子らも騒ぎ出しました。

それを聞いたわたしが、

「どうなるのか知りたいよね。うーん、それなら、先生が

今回は特別150円出すから、20円のおつりが出てくるのか、

出てこないか試してみよう」と提案すると、みんな大はしゃぎでした。

 

20円を損するかもしれないという世紀の一瞬を見逃しては

なるものかと子どもたちがぞろぞろ集まりました。

 そこで、推理対決。

「つり銭がない、ということは、つまりつり銭が少なくなっているという意味で、

20円は出てくる」という子。

「文字通りつり銭は出ないので、20円、損する」という子。

「ジュースは買えずに、100円玉と50円玉が、そのまま、おつりのところに

出てくるんじゃないかな」という私。

「先生、この世紀の一瞬を見逃したらだめだから、

カメラカメラ!部屋に取りに行こうよ」とAくんにうながされ、

カメラをとってきて、ついに、150円を投入しました。

 

すると!!!

もう、一同が唖然とするような結果となりました。

 

なんと、自動販売機が、100円玉と50円玉が投入されたことを認識し、

つり銭のいらない100円のドリンクのボタンだけが光り、

130円のドリンクのボタンの光が消えたのです。

「自動販売機かしこい!」

「自動販売機えらい!」と一同大喝采。

それは大盛り上がりで、「10円と50円をどうやって見分けているんだろう?

重さじゃないかな?中に量りがあって、重さで、

お金の何が入ったのかわかるんじゃないかな?」と

話しあっていました。

 

子どもたちがアクアビーズで氷の結晶の分子模型を作りました。

 

炭酸ナトリウムの結晶を作りました。



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