虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

相談 <発達の凹凸が気になる子。専門家からは、個性の範囲と言われました。>

2013-03-18 19:47:58 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

はじめまして。
関東在住の、二児の母です。
四歳半になる長男のことで、ずっともやもやした思いを抱えてきました。
様々な情報を自分なりに調べているうちに、先生のブログにたどり着きました。
いくつかの記事を読むうちに、今すぐにでも先生に相談にいきたい!と思うほど、先生の子供にたいする観察眼の鋭さに感動し、今すぐに相談にうかがうことはできなくても、せめてコメント欄に、相談を書かせていただきたいと思いました。
以下、お時間ができましたら、目を通していただければ幸いです。

長男は、生まれてからこれまで、育てにくいと言うほどではありませんが、まわりの子供たちとちょっと違うな、でも集団を逸脱するほどでもないし、日常こまるわけでもない。。。と、もやもやした違和感を感じさせる子でした。
わたしは心配性なので、一歳半の頃から、一年ごとに、小児神経の専門家に相談にいきました。すると、たしかに個性はあるが、発達障害ではない。と数人の先生言われ、幼稚園の先生からも、最初はゆっくりだったが本当に伸びました、心配ありませんと言われました。

しかし、私としましては、やはり気になることがいくつかあり、もやもやした悩みが消えずにいます。
先生の記事に、発達障害ではないけれど社会性が未熟な子供、発達障害ではなく健常児だけれど独特の美意識が強い子供、と、グレーゾーンとはまた違う、発達障害と完全な定型発達の間に位置するような個性ある子供に関する記事をみつけ、わが息子はどこに位置し、どういった対応が必要なのか、ヒントをいただけるのでは、と感じました。

以下に、息子の気になることを書かせていただきます。
・粗大運動が不器用。粗大の協調運動が不器用。手先はハサミや運筆をみると普通。
・ユニークな遊び方をしたり、懲り性なので、群れて遊ばない。二、三人なら一緒にあそぶが、集団だとひとりになりがち。
・やりもらい文をいまだにたまに間違えたり、くれた、をあげた!といったり。手振りの真似がたまに逆になる。手の向きなど。バイバイは普通。
・こわがり気味、ちょっとしたことをきにしたりする。敏感。しかし過度ではない。
・会話の反応がにぶいときがある。友達とはりきって会話するときはあまり気にならないが、基本、ぽんぽんとかえってこない。
・絵本を読んだり、しりとりをしたり、文字や数字やアルファベットは、三歳ですぐおぼえた。

以上のように、社会性や協調運動が幼く、認知ははやい、とでこぼこがあります。が、専門家からは、療育はいらないから、個性の範囲だから、安心感をもたせ、愛をもって見守ればよいと言われます。が、わたしは、本当に見守るだけでよいのだろうか?社会性がをのばす療育をしたり、検査をして、苦手な部分をはっきりさせ、対応をすべきなのではと考えてしまい、育児に迷いが出ます。見守るだけでよいなら、自信をもって、見守りたいと思うのですが、個性の範囲でよいのか、不安になります。
心の理論をテストしてみたら、まだできませんでした。やはり社会性が未熟なのだろうと感じます。
大丈夫とまわりが言うのは、日常こまらないし、楽しみや笑いを共有できる、幼稚園でも普通にすごすし、学習してのびている、一歳半のときもゆっくりだったが非言語コミュニケーションはうまいといわれたことなどです。
聴覚認知がよわいなど、可能性を考えてみましたが、ききわけや記憶など大丈夫そうです。
しかし、今後問題がでてこないか不安です。
どうかアドバイスをいただけたらと思います。長文失礼いたしました。

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こんにちは。コメントをいただきありがとうございます。

わたしは専門家ではありませんし、直接、本人に会って

遊びや会話の様子やコミュニケーションの取り方などを見させていただいてから

お返事しているのでもありませんから、

どれほどお役に立てるかわかりませんが、

わたしの実体験からわかる範囲で答えさせていただきますね。

 

「数名の専門家から個性の範囲と説明されたけれど、親の目から見ると、

社会性の未熟さや粗大運動の不器用さなどが気にかかる。

見守るだけで本当にいいのか心配……」

これまで虹色教室にいらっしゃった

多くの親御さんから、同様のご相談をいただいたことがあります。

 

どの子にしても、長い期間、さまざまな場面でのその子の姿を観察してきた

親御さんにとって気になるところがいろいろ目についてきたわけですから、

ただの思い過ごしとか、心配のしすぎというケースはなく、

診断する時期(学童期に不登校や友だちとのトラブルが深刻化した場合には、

凹凸の問題はほとんど目立たないものでも

発達障害の指摘を受けることもよくあるようです)

や診断する医師によっては、「広汎性発達障害の疑い」という指摘を受けるかもしれない

と思われるところがありました。

 

といっても、それはあくまでもわたしがこれまで会った親子についての印象です。

 今回コメントをくださったMさんが「気になること」として

挙げておられるお子さんの特徴については、

書かれていることからだけ判断する限り、確かに療育は必要なさそうだし、

専門家の言葉通り、「安心感をもたせ、愛をもって見守る」ことが一番

なのだろう、とわたしも感じました。

 

とはいえ、実際には、言葉で表現しずらい微妙な違和感や

気がかりを、子どもさんの言動からたくさん感じ取っているにちがいない……とも

推察されました。

 

「今後問題がでてこないか不安です」というご心配に関しては、

Mさんのお子さんの場合、

 

『イラスト・まんが教材で「気持ち」を理解

自閉症スペクトラム児の発達支援』

 

納富恵子 今泉佳代子 黒木康代 編著 川島書店

 

という著書が、役に立つのではないかと思いました。

 

4歳半という年齢では、

まだこの本の内容がぴったりあっているとはいえないのですが、

小学校に入ってからのお子さんがどのような困り感を抱えそうかということや、

どのようなサポートをしていけばいいのか、わかりやすく解説されているのではないでしょうか。

 

次回に続きます。

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-03-20 01:11:43
こんにちは。
現在、息子はもうすぐ5歳で広汎性発達障害の診断をうけ、
療育に通い、先生にもお世話になっております。
先生に前回お会いしたときに、そう気にはならないが集団生活で目立ったのでしょうね、小学校も支援級ではもったいないが数に対する肯定感のことやこのままでは勉強についていけなくなると言われました。
私の住んでいるところでは診断名がつかないと療育は受けられないということで、当時の主治医は「療育を受けることはよいことなので診断名をつけます」といわれました。
まわりのお母さんたちは息子のことを気はついていませんし私からも敢えて言うつもりはありません。

診断名がつくかつかないかは、主治医によって違ってくるのかもしれませんね。「医者」という立場の人はその人の言葉は重いです。現在の主治医は変わってしまって息子をみる目は初めの先生とは違います。
と、言うのも心理士、担任は「普通級」で大丈夫じゃないかなというのですが現在の主治医は「休み時間も何をしてよいかわからないかもしれない」など、見方がまわりと親とはちがっていて、悩むところです。
私の知り合いにも診断名がつかなかったけれど、何かおかしいと感じている親御さんはいます。
診断名がついても心配ですし、つかなくても何か子供に?と感じるのに何もしないのは不安ですよね。
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こんにちは (M)
2013-03-27 17:14:31
コメントをくださったお母様、ありがとうございます。息子は、挙げたような特徴があるのですが、専門家からは、なにもしなくてよいと言われます。幼稚園も、行事も普通にやっているので、気にしなくてもよいのかもしれないのですが、程度が軽くても、凸凹があるのは、事実ですので、それが後々彼を苦しめることがないよう、できることはしたいと思います。勉強しなければと思います。凸凹レベルですと、それはそれで対策が難しいなあと感じます。
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