学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

“今でしょ!”を英語では?

2018-10-12 19:48:19 | 日記

大学で教えていた頃のまとめをするつもりで書いているこのブログだが、最近、テレビで活躍中の林修さんの「今でしょ」を英語で言うとどうなるのだろう。そんなことを話題にしながらお酒を飲む機会があった。僕にとっては面白い話題で、昔、アメリカに住んでいた時に覚えた英語の表現に the here and now というのがある。あまり文法的に説明するのは性に合わないのだが、the がついているので「現在」、「ここ、今」、「たった今」、という名詞の扱いである。副詞的に扱えば、here and now と the がなくて、たった今ここで、つまり“つべこべ言わずに即、すぐに”などと言う意味になるのかな。英語の辞書のhere 項目で熟語に出てくるので調べてみてほしい。
アメリカに住んでいる時に、と書いたのだが授業中に先生が Do it here and now! (ここですぐにやりなさい!)とか、終わったことはもういいから、Focus on the here and now! (今、現在に集中しなさい!)などと使われていたのを思い出す。

物事にさっと取り掛かれる人と、ぐずぐず先延ばしする人がいる。先延ばしをする人は年齢に関係なく、みな共通して弁解を用意している人達である。弁解とは何かに取り掛からないための言い訳をすること。若い人はこの種の弁解の落とし穴にはまらないように要注意!

僕の年齢になると「もう歳だから」ということをついつい口に出してしまう。それでお互い納得して笑いとともに話は終わってしまう。それでも考えてみると、その人の年齢にもよるだろうが、70歳の人が仮にあと10年生きるとして、その10年をただ空気を吸って、食べて生きているだけというのは虚しい。僕は何かに取り組む姿勢が生きるということだと思っている。その何かを行動に移すのは何時?やっぱり「今でしょ」。年寄りはどうしてもかつて自分が活躍していた頃のことを云々する傾向がある。しかし、「過去は過去。過去は過去というそれがあるべき場所に閉まっておけ」というのが僕は考えである。

失敗は学習の機会

2018-10-09 19:54:28 | 日記

スポーツ観戦をしていると学ぶことが多い。先日はテニス・中国オープンで大坂なおみさんが準決勝で敗退した。優勝を期待されてコートに立った彼女はミスの連続、例のコーチの助言もプラス思考の激励も役には立たなかった。
チームを構成しての団体スポーツではなくテニスや卓球のような個人の競技はプレイヤーの精神状態がかなりのウエイトでプレイに影響を与える。如実に心の動きが表出するのである。“失敗は学習の機会”といわれるのは、失敗があるから向上があるという意味である。英語ではDon’t fret over mistakes. (失敗にイライラしてはならない)というのが教訓だ。

苛苛(いらいら)するとは、自分の思い通りに物事が動かないときに起こる腹立たしい様子である。最近のプロ野球の阪神タイガースが大阪のファンを中心にイライラの元になっているという話しを耳にした。「ここぞ、という時に負けるのがタイガース」とういうのである。虎ファンは熱狂的であることで通っているのであるが、熱狂的というのは裏をかえせば行き過ぎて肩入れをするということだ。“寝ても覚めてもタイガース”というのは入れ込みが激し過ぎて、負けるとストレスになるということである。野球という競技を盛り上げるためには応援は重要な要素であるとは思うが、もう少し選手のプレイや試合そのものを楽しむ姿勢を大切にできないものだろうか。プロ野球はどのチームの応援も熱が入りすぎていて、テレビ観戦をしていると、少し言い過ぎかもしれないけれど、人々が滑稽に見えてくる。

テニスの大坂なおみさんは精神的に弱いところがある、とよく指摘されている。集中することはとても重要な要素だが、それでも第三者的に試合を楽しむという姿勢も大切で、そこから余裕が出てくるように思えるのだが。
虎ファンも勝ち負けばかりにこだわらずに試合を楽しむという姿勢を…と余計な心配をしている今日この頃である。負けは学習の機会で、そこから向上が…。
ちなみに最近のタイガース、勝負所で2勝9敗で最下位。そりゃイライラするわな。

成功の裏にある重要語

2018-10-05 19:36:36 | 日記

本庶佑(ホンジョ タスク)さんノーベル賞受賞。今年もまた素晴らしい発見にたどり着いた研究者が世に認められた。何かを発見したり、発明したりする人は繰り返し、繰り返し失敗を重ねながら根気よく実験を続けて好結果にたどり着けた人のことである。本庶さんもまた諦めることをよしとせず粘りを発揮した人のようである。彼には七転八倒の苦しみを乗り越えて…などというような悲壮感はない。新聞の記事からは楽しみながら実験や研究を続けこられたという印象がある。
本庶さんの考え方には従来の癌治療法からの「発想の転換」という戦略があり、このことがまさに今回の偉業の達成に結びついたとする報道がたくさんあった。免疫学という分野は日本の研究レベルが伝統的に高い日本のお家芸であるらしい。なにはともあれ、本当にうれしいノーベル賞の受賞である。

成功の裏には必ずいくつかのキーワードがある。“失敗の繰り返しが新しい発想を生む”などと言われる。キーになる言葉には、失敗、繰り返し、逆発想、粘り、などがある。成功と結びつくこれらの単語を収集することはプラス思考の勉強をしていると楽しい作業である。

僕は子育てをする親が子供に自転車の乗り方を教える姿を見るのが大好きである。以前にもそんな一場面をブログで書いたような気がするが、僕も父親に教えられ、また自分も娘に乗り方を教えた。楽しみながら繰り返すことで自転車に乗れるようになるのである。アメリカでも同じことらしい。次のような英語の教えがある。
Nobody learned to ride a bike without falling off at least once or twice.
  (少なくとも一度や二度、転ぶこともなく自転車乗りを覚えた人はいない)

台風の中で考えたこと

2018-10-02 20:05:17 | 日記

9月30日の日曜日、日本列島を台風24号が縦断した。和歌山県の田辺市に上陸後はずっと北東に向かって日本総舐めの状態で各地に被害をもたらした。テレビでは一日中NHKが台風情報を伝えていた。「大型で強い台風24号は…」で始まり、「不要な外出を控え身の安全を確保してください」というアナウンサーの言葉で終わる情報を本当に何十回も耳にした。一夜明けて床上浸水で泥土に覆われた床を前に途方に暮れている人々の姿をみると、慰めの言葉も浮かばない。
生きるということは本当に厳しくて、個人的なストレスや病気などの不幸にみまわれることもあるし、世界では経済的な不況や戦争で苦しんでいる人々もいる。結局、どこかに“希望”という名の光をひとりひとり個人で見つけなければならないのだろう。
Hope can get us through all the hardships of life.
(希望は人生のあらゆる辛苦を乗り切らせてくれる)

和歌山に台風が上陸した頃の夜には、家の外では風がヒューヒュー、ごーごーと唸りをあげていた。昔、若かりし頃(?)の台風の経験や、なぜか苦しかった頃のことなどいろいろ思い出していた。どれもこれも何とか乗り切って今がある。人生、なんとかなるもんだ、などと考えているとやっぱり諦めてはいけないのだなぁと思った。
罹災された人々にこんな話しか送れない。でも、「あの角(かど)をまがったら…」という英語の表現(turn the corner)があって、「あの角をうまくまわれたら…」、つまり、ひとつひとつ山を越えることが出来たなら、という感じで理解して時々思い出す価値がある表現だとおもっている。英語の表現には又keep up という熟語がある。“(元気などを)落ち込ませない”という趣旨の表現なのだが“Keep it up!(頑張れ!)”などと使われている。