学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

赤ちゃん見てたら「性善説」

2022-10-07 16:19:02 | 日記
 毎日、早朝に新聞を郵便受けから取り出してじっくり読むのが日課である。楽しみにしていた日課の一つだったが、最近は何か疲れるような暗いというか気持ちを萎えさせるような記事が目立つようになってきて、新聞を開くワクワク感がなくなってきたように思う。ロシア、ウクライナの問題をはじめ、騙したの騙されたの、他にも殺人事件、などなど。
 もう一度、考えたくなる「性善説」と「性悪説」。人間の本性はどこにあるんだろう、などとふと考えてしまう。頭に浮かぶのはもちろん孟子の性善説。人間はうまれながら善の心を持っていて、最初から悪人などいるはずがない、というのが教えだ。孟子の言葉で最も大切なのは「人に忍びざる心」、つまり“人が不幸でいるのを見過ごしにはできない心”、という意味だ。
 では荀子(じゅんし)の性悪説はといえば、人間の本来の性質は悪であり、善とされるものは後天的に作為した結果である、とする。でも、よくよく調べてみるとどうやら人間は悪に走りやすい傾向を持っているということを荀子は指摘しているのだという。
 街行く乳母車の子供を見ていていると、人間は生まれながらにして悪であるなどと、とてもではないが信じられない。可愛さだけが浮き彫りにされて、ただその子の人生が希望に満ちたものであることを願う心しか出てこない。昔は、信号待ちで偶然隣にいた赤ちゃんに声をかけてニコッとさせて喜んでいたものだ。今は、コロナの影響で、むやみに赤ん坊に声をかけたりあやしたりはしないでください、という情けない時勢だ。それでも、“心穏やかに明るく” が僕の生活の基本姿勢だ。

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