学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

「五月病」が蔓延する時節というけれど

2024-05-03 18:19:02 | 日記
 5月に入って連日の雨。この時期の雨としては冷たくて僕たち年寄りにはベストでも羽織らないと寒く感じるほどであった。さてはこれを五月雨(さみだれ)と呼ぶのかとおもったけれど五月雨とは旧暦で6月の梅雨のことを言うらしい。今日は一転素晴らしい天気、朝の太陽の暖かさで午後の天気を予想できる。きっと暑くなる。雨が上がると庭の雑草が一気にその勢いを増す。そこで見つけたのがクローバーに似た葉っぱのムラサキカタバミ(オキザリス)という野草。紫色の可愛い花を細長い茎の先端で咲かせる。周りのクローバーに似た緑鮮やかな葉とマッチしてじっと見ていても飽きない。この花は昼前に開花して夕方には閉じてしまうという性格だ。
 そこで思い切って鉢に植えて育ててみようと考えた。少し掘って根を起こしてみると小さな球根が絡みあっている。球根ならなおさら鉢に移しておけば来年も咲く。「花」という字は草冠に化けると書く。しっかり育てると花を咲かせるのが植物だ。ふと人間に当てはめた。最近はこの時節、五月病なる病にかかってしまう若者が増えているという。草冠が化けて思いがけない花が咲くように、もう一人の自分をつくって自分を観察するような第三者的な姿勢をもてばこの五月病の落ち込みを抜け出せるかも、ということを耳にしたことがある。そうだ、自分を育てるという意識をもてば思いがけない花を咲かせることが出来るかも知れない。5月という月は草木に正気を吹き込んで、本当は期待の月、精神の昂り(たかぶり)を感じる月、そんな月であるはずだ。