学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

人生に失敗が時々顔を出す

2021-07-27 19:01:48 | 日記
 オリンピック開幕!直前まで人選問題、コロナ対策、などなど課題山積の状態でなんとか喘ぎながら開幕に漕ぎ着けたという表現がぴったりだ。五輪そのものを揶揄する川柳さえも目にとまった。“オリンピック 裏はあっても オモテナシ” … 何やかやとややこしい平和の祭典だが本当は世界の人々が五輪の輪のようにつながって社会をより良い方向に変えていく場にしなければならない。たくさんの美辞麗句の背後でオリンピックは商業化されすぎて考え直す時期が来ているのかもしれない。なんとか事故もなく平和理に閉幕を迎えられたらと願わざるを得ない。
 今日はそんな心配をよそに選手の皆さんが日頃の鍛錬、練習、努力を通して本番で弾ける姿を見ながら考えた。スポーツは人生の縮図、コロナという試練のもとで栄光と敗北や挫折が余計に際立って、見る人に感動を与えてくれる。
 柔道の阿部一二三、詩の兄妹の金メダルは世界初の快挙だ。お互いの背中を見ながら金メダルを手にした二人に最高の賛辞を送りたい。一方であの内村航平が鉄棒で落下した。「ここまでやってきても失敗することがある。僕が見せられる夢はここまで」と口にした。本番に至るまで何回も成功しながらまた今回は何度かうまくいかなかったという彼の鉄棒の技。スポーツの世界では特に「まだやれる!」が悲劇を生むことを何度も見てきたように思う。引退の文字がちらつくようになって内村航平は何を考えるのだろうか。オリンピックの地ギリシャの哲学者プラトンは言った。”最初にして最高の勝利とは自分に打ち勝つことだ The first and best victory is to conquer self”と。時々失敗することがあるのが人生だ。歳と共に昔の僕を振り返ってみると、なぜかこの“時々”が突然顔を出すことを知っている。

コメントを投稿