学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

挑戦と新発想と執念

2019-07-05 19:26:15 | 日記

究極のブログと呼ばれる鴨長明の『方丈記』。遠くに沈む太陽や夕焼けを見ていたり、一人
でもの思いに浸っていたりする時など、ふと頭をよぎる例の出だし文は強烈である。
川の流れは絶えずして しかも元の流れにあらず 
よどみに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて 
久しくとどまりたるためしなし
世の中にある人とすみかも またかくのごとし
庭に座って缶ビールを片手に黄昏(たそがれ)を楽しむのが(年寄りの特権?)至福のひと時である。童謡の「夕焼け小焼け」やカラスの「七つの子」ではないけれど、本当にカラスも他の鳥も自分のねぐらに急いで帰る様子を空に見ながら気が休まる。
人生に達観したようなことを言いながら、一方で、テレビで好んで見る番組は、世間で成功していると言われる人達の人生にまつわる話しである。後期高齢者の分類に入っている僕が特に金儲けをしたいとかいうような野心をもって見ているのではない。人生を感じさせる強烈なインパクトがあるだけでなく、なぜかワクワク感を呼び起こしてくれるこれらの番組が気分的に僕の精神状態を若く保ってくれているように感じるのである。何かをやり遂げようとする人には創造力と執念がある。そしてまた大事なことは人生に立ち向かう挑戦心である。先日に取り上げたNHKの『逆転人生』をはじめ、海外で活躍する人への宅配便の『地球便』、インタビュー中心の『街録』、未来を見つめる『ガイヤの夜明け』など、その種のエピソードを取材放映している番組は他にもたくさんある。
“何かを達成しようとする人々は失敗から益を得る(Creative people profit by mistakes.)”
開拓精神とは失敗を恐れずに果敢に挑戦する人々の情熱だ。
歳を取ろうが若かろうが、どんな人間にも独りになって考える時間やホッとする時間は必要である。でもまた同時に世間との関わりの中で挑戦する対象をも必要としている。年寄りは特にその辺りの葛藤の中で残りの人生を生きているのだろう。「老人のトリセツ(取扱い説明書)」などという本が出回っていて中身はなかなか面白い。