早朝に新聞を開く時に「さあ、今日も始まるぞ!」となんとも言えない高揚感を感じる。今朝の新聞は「全国学力テスト問題」に数ページをさいている。どれどれ、先ずは小学国語の問題だ。新聞紙まるまる1ページの問題を45分間で解くことになっている。どの問題もかなりの読解力と僕に言わせれば集中力が要求されている。最後の大問3に到達するまでにすでに疲れが襲ってくる。根気がなくなってきたのを感じる。大問3の内容は“時代や世代によって言葉の意味や使われ方が変化する”という題材で資料を中心に読み込んで問いに答えていくというものだ。
さて、全体的に何問正解したかは横においておいて、僕が日頃思い当たる言葉の変化というか使い方の違和感というか、(人によってちがうとは思うが)使いきれない言葉が二つすぐに思いついた。“かわいい”と”普通に”という二つの言葉、便利なようには聞こえるのだがうまく使えない。
「あのお爺さん普通にかわいい」ってどういうこと(?)、「あの店のコロッケは普通においしい」って(?)…何でもかんでも“かわいい”で片付けてしまう最近の風潮に、かわいいという言葉の使い方がわかったようでわからない。理由は別に可愛いと思わないものにまでこの形容詞がくっつけられるからだ。“普通”も同様で僕には手強い言葉の一つ。あの店のコロッケは当たり前のように美味しいのかな、それとも辛いや甘いなどが平均的に人に好まれる味という意味なのかな。可愛いは「親しみを感じる」ということかな。それから普通は「当然のように」というような理解のしかたでいいのかな。「学力テスト」、普通にムズイし可愛くない…???