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水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

12月の詩(隠し絵)

2012年12月29日 20時53分37秒 | 冬の俳句

                   パンとネクタリン

 都鳥わがもの貌に橋わたる   惟之

 虎河豚の鰭は貼られて売られけり

 水晶玉数へて幾つ花八手

 古希祝ひ手袋に添へ結び文

 歳暮かに捌きは妻と決めてをり

 冬木立隠し絵探す木の根道

 しぐるるや岩に刻まる刀疵

 ビルの影一際長き冬至の日

 後ろ姿のしぐれていくか野田首相 (12月26日 朝日新聞夕刊 素粒子より)

    

 

  

 

 

 

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11月の詩(テラスの子)

2012年11月30日 15時33分19秒 | 冬の俳句

                    テラスにて ルノワール (京都府立陶板名画の庭にて)

青い目と赤い冬帽テラスの子  惟之

風に揺れアンネ・フランク冬の薔薇

尾根道は分水嶺よ落葉踏む

目標は遠くにありて紅葉山

川の辺に落葉積もりし貴船かな

スタンプを押して歩みぬ色紅葉

神無月ネット討論にぎやかし

放浪記の前転かろき小六月(森光子さんを悼む)
 
東西の横綱まけて小六月

ヨルダン川の西岸沸きし小六月(パレスチナ「国家」格上げ)

 

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一月の詩

2012年01月31日 15時07分45秒 | 冬の俳句

                 北山山麓の水車小屋

       瓢箪崩山登山五句

        山裾の水車に冬日耀ふて

    比叡のぞむ桜冬芽のほの紅き

    鴛鴦の水輪重なり暮れなずむ

    冬山の龍の如きの橡かな

    寒風や八瀬の街並み比叡の底 

     三宅八幡宮二句

    叡山の谷水汲みて初参り

    初参り絵馬に描かる子の数多

        

    

    

 

 

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宝ヶ池の鴛鴦

2012年01月15日 10時05分39秒 | 冬の俳句

                    鴛鴦(おしどり)の群れ(京都・宝ケ池)

 ガンカモ科の水鳥。「おし」ともいう。雌雄異色。雄の冬羽は緑・藍・紫・橙色など多彩で美しい。雌は鴨と見まちがうほどの地味な暗褐色をしているが、雄も夏になると雌と同じようになる。夏季は山地の水辺に棲み、高い木の洞に巣を作って繁殖する。この鳥は雌雄つねに離れず並んで泳ぎ、眠るときも翼をかわし、頸をまじえるので、夫婦仲のいいことにたとえられる。雌雄どちらかが捕らえられると、他の一羽は思いこがれて死ぬといわれ、「匹鳥」ともいう。              

 静かさやをしの来てゐる山の池  正岡子規

 鴛鴦に月のひかりのかぶさり来  阿波野青畝

 鴛鴦のいずれ思ひ羽思はれ羽   鷹野狩行

                        現代俳句歳時記 角川春樹編(1998)より 

  

 

 

 

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師走の詩(2011)

2011年12月31日 08時48分18秒 | 冬の俳句

                      下鴨神社参道(京都)

  復興の願いを込めて除夜の鐘   惟之

    禍のおほき年の瀬筆洗ふ  

    数え日をひとつ減らして花植ゑる  

  薄暗き冬至の明けや星ひかる

  復興へ「絆」の一字冬至くる

  復興へ師走の光ルミナリエ

  鰭酒はまはりますなと囲碁談義

  竜の玉環にして地蔵の首飾る

  

  

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青いワンピース

2011年12月19日 18時39分30秒 | 冬の俳句

                      青いワンピース 10F 長井房枝

  ワンピース着て微笑みの十二月    惟之     

 

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11月の詩

2011年12月01日 17時26分15秒 | 冬の俳句

                 薔薇 フォルベルト・フォン・ゴッホ

  銀杏の匂う古刹や伊賀の里  惟之

  冬山の岩に刻まる六地蔵

  小倉山お椀の如く山粧う

  天辺へ節目の白き竹の春

  枯蓮の残る一葉に陽の射して

  渡月橋過ぎる群鳩秋の山

  雲竜に睨められけり大襖

  七五三碁盤飛び降る着袴の儀

  冬うららGNHと謂ふ指標(国民総幸福)

  冬薔薇や命みなぎるゴッホの絵

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安土城跡(仏足石)

2011年01月30日 20時32分12秒 | 冬の俳句

                    大手道の仏足石(室町時代の中期)

 この仏足石は大手道などに見られる石仏と同様に築城当時単なる石材と集められ、石垣に使われていたもので、昭和の初期登山道整備のとき崩れた石垣の中から発見されました。仏足跡はお釈迦さまの足跡を表現したもので古代インドでは仏像に先立ち崇高の対象とされて居ました。わが国では奈良の薬師寺のものが現存する最古のものとして有名ですが、この仏足石は中世の数少ない遺物として大変貴重なものです。(そう見寺住職記載の立札より転載)

 雪道に仏足石を見つけをり  惟之

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安土城跡(礎石)

2011年01月30日 19時36分05秒 | 冬の俳句
                       安土城天主跡

 背丈ほどの高さの石垣に囲まれた東西・南北それぞれ約28mの台地。今は礎石が1.2mおきに整然と並ぶだけであるが、この部分は天主の穴蔵(地階の部分)にあたり、その上にさらに大きな天主がそびえていた。高さ33mは木造構想建築は当時、わが国で初めてのものであった。(特別史跡安土城跡 そう見寺 パンフレットより)

 天主閣の無き礎石や雪被る  惟之
 
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安土城跡(桜冬芽)

2011年01月30日 19時12分39秒 | 冬の俳句
                  安土山登山道入り口付近

安土山山麓にあるこの安土城跡の看板はJRびわ湖線の車窓から見ることができるので、知っている人もおられよう。4月には花見客であふれるが、雪路に訪れるひとは殆んどいない。

 城跡へ桜冬芽の未だ固し  惟之
 
 天主への雪道であう人も無く
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