三井寺の桜
本堂の庇となりぬ夕桜 惟之
二群れの鳥雲に入る夜明かな
春の月疎水をのぼる宴かな
ふらここを漕げば鳴きだす子犬かな
蒲公英を髪にかざした幼き日
春の昼野に打ち交わす手談かな
松風や内湖に映る朧月
春落葉どさりと落ちて雨上がる
春かすみあれは沖島・伊吹かな
うづ堆く積まれし古書や三月尽
本堂の庇となりぬ夕桜 惟之
二群れの鳥雲に入る夜明かな
春の月疎水をのぼる宴かな
ふらここを漕げば鳴きだす子犬かな
蒲公英を髪にかざした幼き日
春の昼野に打ち交わす手談かな
松風や内湖に映る朧月
春落葉どさりと落ちて雨上がる
春かすみあれは沖島・伊吹かな
うづ堆く積まれし古書や三月尽