向日葵

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　向日葵　８Ｆ

　　　向日葵に光集まる十三時　　足立心太

　　　向日葵や政権交代確とみる　　　惟之　　　　　　　　

片翅

湖岸を帆走するヨット（大津市御殿浜）　　　　　　　　　　　　　　　　

片翅を銜えて急ぐ蟻の道　　惟之
緑陰へ駆け込む如く番鳥
蜩の鳴かぬ夜明や野鳩鳴く
フラフープ如き夏雲夕映えて
雨ふりて茅の輪潜りぬ山仲間
大桃の香り滴る昼餉かな
ざっくりと割れた木肌に蟻の列
青空へ赤きかんざし百日紅

第６４回響高槻句会

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　句会風景　遊の工房にて　
日時：２００９年８月２０日（木）１３：３０～１７：００
場所：高槻総合交流会館　遊の工房

今月は心太さんがお休みでしたが、関門句会の浦純爾さんの突然の参加は、何時もの賑わいに花が添えられた感でした。そして、ゲスト純爾さんへの点も高く入りました。席題は「緑陰」で、よい句がたくさんありました。本日の巻頭句は洋子さんの「汗の筋」。この記録的な高得点は、洋子さんの原爆への怒りと反戦へのみんなの想いが集積したんでしょうか。句会終了後、純爾さんを交え、いつものところでちょいと一杯。「関門句会のみなさんへよろしく」。

１４点句　黙祷の額に伝う汗の筋（前書き　原爆投下記念日）　洋子
１０点句　鬼灯や灯ともし頃の母の声　純爾
　　　　　片翅を銜えて急ぐ蟻の道　惟之
　６点句　刻の影斜めに差しぬ竹落葉　惟之
　５点句　緑陰に妻の弁当開きけり　よう子
　４点句　向日葵に光集まる十三時　心太
　３点句　緑陰に座して休める膝頭　心太
　２点句　産土の緑陰深き神の森　照子
　　　　　緑陰の疎水の道は風の道　捨弘
　　　　　夏帽子水平線に駆けてゆき　純爾　
　　　　　日盛や怒涛のごとき応援歌　よう子
　　　　　金魚田のさざ波やさし師を偲ぶ　久子
　　　　　この道を駆けし竜馬や驟雨降る　よう子
　１点句　ヒロシマにかんな咲く日や朝の雨　純爾
　　　　　秋立つを告げて葉の音風の音　心太
　　　　　原爆忌不戦誓いて核廃止　久子
　　　　　雲の峰疲れ知らずの幼たち　照子
　　　　　炎天の鉄路てくてく停電下　心太
　　　　　深水の髪洗う女眩しきや　裕毅
　　　　　風染めてガラス風鈴触れ合えり　よう子
　　　　　緑陰の主なき椅子や風の道　純爾　
　　　　　緑陰を辿りて動く乳母車　敬子
　お気に入り　空蝉を落して浚う午後の雨　捨広　
　　　　　　　鐘太鼓ピアロピアロと団扇舞い　裕毅
　
　金魚田に赤きさざなみ顕ちにけり　青島忠男
　　　　　　　　　　　　　　　　　　句集「金魚田」より　　　　　　　

林檎とマンゴー

　　　　　　　　　　　　　　　林檎とマンゴー　


　　林檎描く傍のマンゴーほの紅く　　惟之

びわこ花火大会

　　　　　　　　　　　　　湖面を彩る大花火（大津港）

びわこ花火大会が７日夜、大津市の大津港一帯であり、３５万人が夜空を彩る１万発の花火に酔いしれた。「

　花火待つ浜のざわめき四方から 惟之
　夕暮て花火待つ間の舟だまり
　コンビニの長蛇の列や花火客
　花火待つ人の溢れてビルの上
　ひゅうひゅうと夜空切り裂く花火かな
　大花火星降るごとく湖に散り
　大花火どよめき後の拍手かな
　花火撮る我儘放題カメラマン
　花火果て身動きできぬ帰宅かな
　花火果て湖に映りし沖灯かな
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ミッキーの縫いぐるみ

　　　　　　　　　　　　ミッキーのぬいぐるみ　Ｆ６

　　梅雨明けは未だか未だかとミッキーも　　惟之
　　
　　温暖化これが因果か梅雨開けぬ