水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

今城塚古墳の謎に迫る

2015年04月18日 18時51分15秒 | 句会・吟行

                   祭祀場の巫女埴輪 

淀川流域で最大級の陵墓といわれる今城塚古墳へ吟行にゆきました。古墳は6世紀前半に築かれた前方後円墳で、継体大王(聖徳太子の曾祖父)の真の陵幕といわれています。高槻市民のボランティアらの10年間にわたる発掘調査で、日本最大級の埴輪祭祀場や、墳丘内石室、などの当時最先端の土木技術などの貴重な発見が相次ぎました。古代史の謎に魅せられた楽しい吟行でした。お世話いただきました善さんありがとうございました。

JR高槻駅ーー里塚ー西国街道ー芥川散策ースサノウノ尊神社ー今城塚古代歴史館ー今城塚古墳ーJR摂津富田駅

  諸手揚ぐ巫女の埴輪やかもじ草    惟之

  朱き沓履きて大王眼る春

  千木し家形埴輪風光る

  結界の円筒古墳風光る

  墳丘のテラスへのぼるしゃがの花

  春の墳馬・牛・鶏も葬の列

  手水鉢は塔心礎や躑躅咲く

  流されて付きつ離れつ残り鴨

  残る鴨流るるままや芥川

  遠山や桜蕊ふる長堤

街道沿いの一里塚

芥菜の花満開や芥川   すてひろ

春光の川面弾けし鳥の声  ひろよし 

 長堤のポンポン山は霞けり   たか子

 健脚の後追う我や遅桜   ひろき

 

 塔心礎の手水鉢のあるスサノウノ尊神社  

 謎めきし土偶の微笑春の昼   よう子

  

 今城塚歴史館の埴輪群

 ピンク石灰岩でつくられた石室

 朱き沓履きて大王眠る春   のぶゆき

 春風や埴輪繕ふ今工人   ひろき

  

 二重壕守る王陵蝶々舞ふ   たか子 

  

墳丘のテラスより見下ろす  

 

  今城塚古墳を背に半年ぶりに集う句友

 

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京都の春

2015年04月06日 14時23分49秒 | 春の俳句

                山科疎水の桜

大津ー山科ー蹴上のインクライん復活の通船試行が4月4日(土)から開始されました。第一便が9:50、サーチライトを照らし乗船場にきました。

  満開の疎水をめぐる花の舟   惟之

  サーチライト照らし入舟花の下  

  桜咲く校庭駆ける子等の声

  外つ国の花嫁もゐて花の下    

  本堂は開け放たれし花の寺

  青空へ溶け込むよふに紅枝垂    

  銀閣へ流れゆくなり花筏

  三椏も石楠花も咲く花の道    

  蹴上インクライン。花の頃が一番の人出。中国、台湾の観光客が多い。

ウエディングの風景も見られたインクライんン。

  水路閣の疎水路よりの京都市街。愛宕山、平安神宮の大鳥居を望む。

   南禅寺山門。秋の紅葉もきれいが桜も見事。

  南禅寺本堂。朱い沓を履いて読経しながら堂内をめぐる。

 賽銭箱に椿。思わずパチリ。

 南禅寺本堂前の境内

  南禅寺界隈の別荘街。青空に溶け込むような枝垂れ。BSで紹介されたらしい。

 大豊神社近くの哲学の道。石楠花も咲いていた。

 平安神宮の外拝殿(大極殿)を望む

 

神苑の枝垂れ桜

 

神苑の馬酔木。花が大きい。

京都市美術館内の桜と平安神宮の大鳥居

岡崎公園の疎水。往年の桜の勢いが少なくなり、寂しくなりました。

 

 

  

 

 

 

 

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四月の詩(冬ぬくし)

2015年04月03日 10時25分06秒 | 冬の俳句

      

                      桜満開の哲学の道

 まほろばの仁王の親指冬ぬくし  惟之

 朱雀門見えつ隠れつ冬すすき

 寒禽の声あふるるや二の鳥居

 気高くも冬鶏の声暁の空

 冬紅葉玻璃戸に映す神輿蔵

 三井の鐘湖面に響き野水仙   

 荒れ果てし庭に水仙咲き初むる  幸子

 川の面に響く鳥声野水仙   美枝  

 母逝きし日なり水仙そつと挿す  洋子

 雪中花取らないでねと咲き誇る   アイ子

 水仙を活けて玄関香り満つ  初枝

 父の忌や供花は狭庭の水仙花  秀子

            俳誌 嵯峨野 四月号(通巻525号)より

  

 

 

 

 

 

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