goo blog サービス終了のお知らせ 

水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

淀川浪漫紀行(淀川船下りの旅)

2018年11月10日 08時12分20秒 | 句会・吟行

          淀川下りのクルージング「ひまわり」から

 明治時代に淀川を往来していた川蒸気船をモチーフして造られたクルーズ船「ひまわり」に乗船して、クルージングを楽しみました。なかでもパナマ運河と同様の方式が用いられている毛馬閘門の通過は貴重な体験でした。

 枚方公園駅ー鍵屋資料館ー枚方船着場ー出航(14:00)-毛馬閘門ー天満橋ー八軒屋浜船着場(17:00)

  街道は京へと続き秋高し    惟之

  秋晴れて幟はためく船着場

  薄月や京都名所画くらわんか舟

  船室に船唄ながれ秋の雲

      淀川の堤にのぼる秋の凧

  青信号閘門くぐれば薄紅葉

  句友待つ釣瓶落しの八軒屋      

 

 京街道に面した鍵屋 江戸時代、京街道や淀川を往来する上で、重要な場所であった「枚方宿」の資料館。江戸時代の町屋「主屋」と昭和初めの「別棟」がある。

 鍵屋別棟2階の大広間

 大広間の置かれた「吊り太鼓」。三十石船の出港や下船の合図に使われたようだ。

 かまどや石臼など設置されたカマヤ

 

 安藤広重画 京都名所之内淀川(部分)

 小判が積み重ねられた箱

 鍵屋別棟

 枚方宿船着場 

 秋日が輝く

 船室内の風景

 淀川大堰

 もうすぐ毛馬閘門

 青信号の毛馬閘門へ

 赤信号の閘門内

  毛馬閘門通過

 天満橋通過 

 八軒屋浜船着場(17:00)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朱雀の庭いのちの森の吟行会

2016年11月20日 16時54分23秒 | 句会・吟行

  平成の日本庭園 いのちの森の黄葉(梅小路)

 高槻欅句会のメンバーで梅小路の朱雀の庭、いのちの森で吟行会をしました。終いの句会となり、忘れ難い句会となりました。集合の時間を勘違いして、皆なに迷惑を掛けてしまいました。快晴の秋空。京都駅から15分ばかりの線路沿いを梅小路の朱雀の森へ。団栗を集めている子らと語り、四人乗りの子らの乗ってる乳母車と出会ったりして、朱雀の庭に着きました。参加は心太、すてひろ、、ひろよし、よう子、てる子、ひさ子さんと私の六名。ひろきさんは出句のみでした。久しぶりの心太さんは大活躍で高得点でした。都合で吟行句の一部のみの紹介をお許しください。また、お世話頂きましたよう子さん、ありがとう御座いました。

  五感にも齢あるらし秋の風  心太

  遠景も近景もみな紅葉かな

  長考の果てに目移り紅葉散る

  秋空の苑を支ふる水鏡

  秋深し再会皺を数へ合ふ

  南北に新塔古塔京の秋  裕毅

  秋の日もスローにめぐる朱雀の庭

  日は天頂影は足下秋の芝

  秋髙し仲間と見あぐ欅かな

  雲一点座すれば広し秋の天    

  色鳥や木漏れ日浴びて橋わたる  のぶゆき

  小春日にきらりと流る野筋かな

  櫨紅葉池に映りて汽笛聴く

  木漏れ日の溢るる森や遠汽笛  

  方丈のおにぎり句座や白障子

  

  満天星紅葉いのちの森に赤く燃ゆ  よう子

  

 木漏れ日の森林浴や小春風 ひろよし  わたくしのいのちの森の森も秋の色 てる子

 

  草もみじ野筋の水は七曲り すてひろ    

 

  梅小路見逃しさうな実万両   ひさ子

 櫨紅葉遙か茶室の屋根ひかる  のぶゆき

 櫨紅葉池辺に立ちて野筋かな  のぶゆき

  耀ひの数へて幾つ花八手   のぶゆき

   梅小路紅葉のはざま滝落つる  のぶゆき

  句座の会場(茶室)より

 

  紅葉の頭に広ごりて皆なごむ  のぶゆき  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の寺法金剛院と雲竜図の妙心寺へ

2016年04月07日 16時10分55秒 | 句会・吟行

   法金剛院の庭園

JR嵯峨野線花園駅から近い関西花の寺、法金剛院と日本最大の禅寺、妙心寺に行ってきました。法金剛院は山門を潜ると待賢院桜の紅枝垂れが迎えてくれ、池には蓮の芽が覗いていました。また、池の回りの苔の緑がきれい。妙心寺は退蔵院の枯山水や瓢鮎図、また、法堂の狩野探幽の天井画・雲竜図や明智風呂などを見て来ました。

 蓮の芽のつんつん覗く池面かな   惟之

 人知れず池辺に土筆群れてをり

 星のごと無数に咲し苔の花

 水琴窟澄みて青木の花咲けり

 瓢鮎図の騒ぐ問答椿落つ

 花曇り見上ぐ竜の目動きけり

 CDの鐘を聴きをり花の寺

 椿咲く枯山水の不変の美

 境内の七堂伽藍松の芯

 

 法金剛院の山門

   見事な待賢院門桜

  青女の滝

  蹲踞と椿

 浄土庭園の土手回りの苔

  池辺の土筆

 

  退蔵院入口付近

 未だ二分咲きの紅枝垂桜

  退蔵院の枯山水庭園(狩野元信の築庭)

  瓢鮎図の摸本(日本最古の水墨画)

瓢鮎図の問答(部分) 

 鬼灯

 陰の庭(退蔵院)

  陽の庭(退蔵院)

 雲竜図の法堂へ

 書院での御茶席

  大方丈の松

  法堂入場まえのひととき

  雲竜図のある法堂への入場

 狩野探幽の大傑作、法堂天井の雲龍図。制作に8年かかったといわれる(パンフより)。

   明智風呂入口

 明智光秀の供養のために造られたといわれる浴室で、すのこ板が敷かれたサウナ風呂。

鐘楼が向かいにあり、風呂が焚かれたら合図の鐘が突かれる。

  仏堂

  法話があった某塔頭での枝垂れ桜

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都府立植物園の吟行

2015年11月23日 10時26分23秒 | 句会・吟行

  黄落は真盛りの大銀杏

秋の吟行は三年ぶりの京都府立植物園でした。参加者は予定より少なく6名、不在出句はよう子さんの1名でしたが、世話人の裕毅さんがお願いいただきましたガイドさんのお陰で盛りあがりのある吟行会でした。「冬ぬくし心尽くしのガイドかな すてひろ」の2点句もあり、あらためてお礼を申し上げたい気持です。まさに紅葉が真盛りの吟行会でした。また、リッチなコンサートホールのランチも頂き、食後のデザートやコーヒーを飲みながらの有意義な時間を過ごしました。句会の特選、総合点とも最高点はなんと不在出句のよう子さんでした。次回吟行会の再会をみんなで誓って散会。世話人の裕毅さん大変お世話になり、ありがとうございました。 

 赤帽の子等と行交う黄葉路   惟之

 落葉踏む轍くきりと車椅子 

 宝石の木の実が入りし玉手箱

 無患子の実の皮透けて黒き皮

 夜の雨に濡れて傾く男郎花  

 楓の木の紅葉且つ散る水辺かな

 曇天や破れ蓮の骨入り乱れ

 色鳥の声の賑やか楠並木

 黄葉描く背のまん丸の老女かな

うつ

  遠足の子等も黄葉拾い

     団栗・栗・無患子などの木の実が一杯

   ガイドさんの持つ木の実。この木の実の名前?

  イスノキの名板

  虫の瘤が出来て膨らんだ葉っぱ(イスノキ)。

     ヤマコウバシの木

  

  バクチ(博打)の木。木の皮が剥がれ赤い色の幹。

 サルビアの木。サルビアは赤色と思っていたが、この木は紫。サルビアは世界に700種類もあるらしい。

  コフクザクラ(子福桜)。白い桜が咲いていた。

  さねかずらの木。朱い房の実をつけている。

  楓の木と破れ蓮

    サルビアの赤い木の前にアップに絶えられぬ二人。

  林檎の木。今年の収穫は五個。

  梅林の案内前を行く。

 嵯峨菊の仕立て。菊花展が終わり、この嵯峨菊を拝見でき幸運。

 樹齢100年の樟の並木。川端康成の小説「古都」の舞台しもなった。  

 今日の参加五名の笑顔。満天星つつじの前でパチリ。青い帽子のガイドさん、楽しいガイドありがとうございました。

 句会場は京都コンサートホールのラミューズへ小橋をわたる

 

 

 

  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今城塚古墳の謎に迫る

2015年04月18日 18時51分15秒 | 句会・吟行

                   祭祀場の巫女埴輪 

淀川流域で最大級の陵墓といわれる今城塚古墳へ吟行にゆきました。古墳は6世紀前半に築かれた前方後円墳で、継体大王(聖徳太子の曾祖父)の真の陵幕といわれています。高槻市民のボランティアらの10年間にわたる発掘調査で、日本最大級の埴輪祭祀場や、墳丘内石室、などの当時最先端の土木技術などの貴重な発見が相次ぎました。古代史の謎に魅せられた楽しい吟行でした。お世話いただきました善さんありがとうございました。

JR高槻駅ーー里塚ー西国街道ー芥川散策ースサノウノ尊神社ー今城塚古代歴史館ー今城塚古墳ーJR摂津富田駅

  諸手揚ぐ巫女の埴輪やかもじ草    惟之

  朱き沓履きて大王眼る春

  千木し家形埴輪風光る

  結界の円筒古墳風光る

  墳丘のテラスへのぼるしゃがの花

  春の墳馬・牛・鶏も葬の列

  手水鉢は塔心礎や躑躅咲く

  流されて付きつ離れつ残り鴨

  残る鴨流るるままや芥川

  遠山や桜蕊ふる長堤

街道沿いの一里塚

芥菜の花満開や芥川   すてひろ

春光の川面弾けし鳥の声  ひろよし 

 長堤のポンポン山は霞けり   たか子

 健脚の後追う我や遅桜   ひろき

 

 塔心礎の手水鉢のあるスサノウノ尊神社  

 謎めきし土偶の微笑春の昼   よう子

  

 今城塚歴史館の埴輪群

 ピンク石灰岩でつくられた石室

 朱き沓履きて大王眠る春   のぶゆき

 春風や埴輪繕ふ今工人   ひろき

  

 二重壕守る王陵蝶々舞ふ   たか子 

  

墳丘のテラスより見下ろす  

 

  今城塚古墳を背に半年ぶりに集う句友

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晩秋の東大寺

2014年11月28日 12時57分24秒 | 句会・吟行

         鏡池に映る東大寺

旧けやき句会のみなさんと東大寺に吟行しました。参加はよう子さんの句友もいれて7人。鏡池に映える東大寺や二月堂、鐘楼、ささやきの小路など紅葉真盛りの奈良公園を散策。鹿や石たたきの鳴き声もききました。美味しい御膳もいただき、楽しい一日を過ごしました。世話人のよう子さんありがとうございました。

 朱雀門 見えつ隠れつ 冬すすき  惟之

 まほろばの 阿形の親指 冬ぬくし

 二月堂 鹿の名を呼ぶ お土産屋

 二月堂 釣燈籠の 動かざる

 石たたき 声の静かや 鐘みあぐ 

 木洩れ日を 浴びし雌鹿の 愛撫かな

 天高く 南大門の 聳えけり

 寒禽の 声の溢るる 万葉園 

 二の鳥居 潜りてつづく 石燈籠

 ささやきの 小路に入れば 鹿の鳴く

 夕暮れて 血潮もみじの 帰り道

 鹿の尻 日暮れて気づく 白さかな 

 

       く聳える南大門

    南大門の仁王の足。足先は反り上がっていました。

   二月堂の石燈籠と階段

   二月堂の釣燈籠

   二月堂より見た東大寺方面。外国人の観光客が多い。 

   子供らの声が聞こえてきた二月堂を見あげる 

   東大寺鐘楼は日本三大名鐘の一つ

         勧学院の門

     勧学院の土塀。瓦が埋められている。

   南大門まえで記念写真。すこしピンボケでした。

   雌鹿の愛撫に出会いタクシーがストップ

    見事な紅葉を見上げる

  句帳を手に参道を歩む。ささやきの路はこの先右へ。

    参道に延々と続く石燈籠。春日燈籠ともいわれている。

   暗夜行路を執筆したといわれる志賀直哉旧居 

     みかさ荘にて御膳を頂き、句会の実施。

      句会風景。庭先からみかさ山が見えるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あべのハルカス・慶沢園吟行会

2014年04月24日 19時13分29秒 | 句会・吟行

            摩天楼のあべのハルカス

今月にOPENになりました日本一の高層ビル、あべのハルカス近郊の慶沢園・市立美術館での吟行会に参加しました。句会はレストラン榴樹。参加は予定の2名が参加できず5名でしたが、俳画展も見ることができ、終了後は通り抜けの最終日に間にあって、思い出深い吟行会となりました。幹事の捨弘さんありがとうございました。以下、洽善さんの高得点から10句のみ掲載します。

 八重桜 池面に見入る 余生かな   洽善

 春光の 園の隅まで 満ちてをり

 行く春の 池に影置く 摩天楼     洋子

 歳時記を 開き頬杖 目刈時

 ハルカスに 纏ひつきたる 春霞   捨弘

 春うらら ピリケンさんの 足の裏

 結婚は 見合いだと云う 花の下   敬子

 慶沢園 新緑の中 さぎ遊ぶ

 枝々の ものの芽天へ 燃え立てり  惟之

 春空へ 威風堂々 美術館

                慶沢園のたった一本の八重桜

                   現代俳画展見ました

                慶沢園の四阿で柏餅ごちそうになりました

           庭園の池には白鷺、亀、緋鯉がいました。ハルカスの映りました

              最終日でしたが、八重桜がとてもきれいでした

                八重桜の見納。こんなに見事でした。

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日吉大社紅葉晴れの吟行

2013年11月22日 05時07分25秒 | 句会・吟行

                            大宮川の紅葉  

  紅葉が美しく映える日吉大社へ吟行してきました。石積み、合掌鳥居、楼門、神輿庫、日吉三橋など見どころはたくさんあって、さすが紅葉の名所といわれる日吉大社でありました。拾穂庵での蜆の釜飯をいただいての句会は9年ぶり。吟行ならではの句が沢山、披講されました。

  比叡山坂本駅10:00→坂本観光会館→御田神社→石積の参道→合掌鳥居11:00→

  大宮橋→西本橋→東本宮→猿岩→二宮橋→大宮川散策→大宮橋→拾穂庵(昼食・句会)→

  京阪坂本駅→比叡山坂本駅17:00         

          境内の木々燃えあがり神の留守  てる子

          水清き日吉三橋照紅葉

          猿石の額に赤き木の葉かな  よう子

          銀秋や石橋に聴く水の音

          神さるのお守り買ひぬ秋の暮  けい子

          橋の下紅葉一枚流れゆく

                  大鳥居潜れば古社の紅葉かな  すてひろ

          花嫁は紅葉の下に来たりけり

          梛(なぎ)の木の苗木並びて冬陽差す  のぶゆき

          逆光のせせらぎを行く落葉

        一の鳥居近くの御田神社の無患子(ムクロジ)

  朝日差す無患子の実は黒かりき   惟之

  参道で声をかけられお土産にさっそく柚子2個買ってしまう

   参道に柚子売る声や日の溜まり   惟之

        石積みの参道。せせらぎが心地いい

 石積へ確と登りし蔦紅葉   惟之

             合掌鳥居(山王鳥居とも)

合掌の鳥居をくぐり照紅葉   てる子

 

            猿回しの声甲高き柿たわわ    惟之

           西本宮の楼門。四隅に木彫の神猿がーー

   楼門の四隅の神猿小守柿   惟之    

           

                        西本宮の神木は桂

              桂の樹 捩れ落葉の積もれけり    惟之 

  桃山時代から江戸時代にかけて行われた七基の神輿が展示。4月に「山王祭」という祭がおこなわれる。

     冬日差しざわめき聞こゆ神輿庫   惟之              

                

                  大宮川と大宮橋

       石橋に歴史の重さ想う秋    よう子

       照り紅葉走り井橋の松のそり    惟之

                    二宮橋と紅葉晴れ  

      そり橋の石の擬宝珠や冬の苔    惟之       

                      猿岩の前で一句

     うずくまる猿岩少し寒げなり    てる子

   

         紅葉の樹の下で記念写真  

     東西の本宮訪ふや小春の日    すてひろ 

     照紅葉鳥居も赤く写真とる     てる子 

 

     

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高槻「欅」句会を終えて

2013年10月20日 17時43分29秒 | 句会・吟行

                           由布岳の夏 8F

  114回(9年8か月)つづいた高槻句会は今回で最終回となりました。深い絆でつながっていた句会仲間が解散することになりました。とても残念ですが、句会参加できた九人の2句を掲載します。とりあえず、再会は来月、紅葉の日吉大社、吟行です。

   新豆腐 運命線の 上に揺れ   よう子

   東洋の 魔女逝く菊の 香る夜

   秋澄むや 心に濁り なかりけり  捨弘

   太刀の魚 妖しき光り 放ちけり 

   検診の 見たては辛目 唐辛子  心太

   手に軽き 手提げ頂く 敬老日

   玉入れの かず数えれば 飛行雲  照子

   白菊の 紅差す頃を 愛でにけり

   うやむやに 過ぎし一日 芋のかゆ  洋子

   今朝の秋 遠きものほど 美しき  

   頭さげ 実りの至福 今年米  ひろよし

   陽光の 織りなす錦 山装う

   小さき手に 団栗三つ 握りしめ  久子

   うす味の ほどよく決まり 茸飯

   コスモスの 咲く道帰る ランドセル  敬子

   台風の 爪跡のこる 木の根っこ 

   これはこれは 菊満載の 花車  裕毅

   天と地は コスモス畑と 茜くも 

   由布岳の 裾野ひろげる 秋桜  惟之

   様かへて 再会誓ふ 紅葉かり

 

   

   

 

 

   

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第108回欅句会吟行(蕪村公園)

2013年04月27日 11時15分24秒 | 句会・吟行

 

                   毛馬閘門での鮎つり風景

「欅」句会の春の吟行会は蕪村の故郷である大阪市都島区の毛馬町の蕪村公園で開かれました。こちらは捨弘さんの地元。JR大阪駅前守口車庫行(路線番号34)の市バスに乗り、蕪村公園まで約20分。すぐに大川横の公園に出たら、緋色の牡丹が見事咲き誇り、蕪村句碑「閻王の口や牡丹を吐かんとす」に圧倒された。そして「夏川を越すうれしさよ手に草履」「夕風や水青鷺の脛をうつ」など次々と蕪村の句碑に心うたれて、鮎釣りで賑わう閘門近くにゆく。ここ毛馬閘門では日に3万匹の稚鮎が上流に遡上するらしい。竿を挿したら、すぐに銀色に輝く鮎が釣上げられている。まさに入れ食いとはこのことであろうか。しばらく句材を溜めこんで、ここから下流を漫歩。水面を滑るように満員の観光船がゆく。向う岸には間口を広げたドックが見え、春風橋を渡る。そして、葉桜の緑溢れる道を過ぎて、句会会場に向かう。兼題は「風光る」「春の川」。句会では500mlビール缶3本開けられた心太さんの句に特選が集中。まいりました。幹事の捨弘さんお疲れ様でした。

   春昼や月は蕪村の句碑の上    心太 

   緋牡丹や蕪村の句碑を輝かす

   竿二本携へ急ぐ春の川       すてひろ

   春うらら三百円の弁当屋

   春の風一期一会の蕪村園     ひろよし

   風光る蕪村の句碑の威光かな

   道草も楽しき春の山野草      ひろき

   句碑たどる淀の堤や風光る

   鮎のぼる毛馬閘門に人の群れ  ひさ子

   大川にレガッタの櫂躍動す

   葉桜や屋台の並ぶ日曜日     けい子

   風光る大川下る船満員

   てふてふの句碑よむ如く競り上がる  のぶゆき

   釣人の土手の賑わい燕来る

     春川に影の色濃きドックあり    のぶゆき

         ほやほやの蕪村公園風光る     心太

      春風や春風橋をわたりけり     すてひろ

           鮎釣りの次々釣れて賑わえり    のぶゆき

           大川や春風釣の糸を吹く       心太

           肩ならべ釣り競う会う毛馬堤     ひさ子

  緋牡丹と蕪村句碑。刺激的で目が吸い込まれる。すぐそばの大川の畔をサイクリングや散歩の人が行き交う。蕪村公園内には、13の句碑が見られたが、5句を示します。「風光る蕪村の句碑の威光かな  ひろよし」の掲句に蕪村さんが句碑の陰できっと笑っているような気がする。

    春の海終日のたりのたりかな   蕪村

    なの花や月は東に日は西に

    楠の根を静かにぬらすしぐれ哉 

    斧入れて香におどろくや冬木立

    芭蕉去てそののちいまだ年くれず

 

    

    

  

 

   

 

   

  

 

 

 

 

 

                 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする