水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

安土城跡(仏足石)

2011年01月30日 20時32分12秒 | 冬の俳句

                    大手道の仏足石(室町時代の中期)

 この仏足石は大手道などに見られる石仏と同様に築城当時単なる石材と集められ、石垣に使われていたもので、昭和の初期登山道整備のとき崩れた石垣の中から発見されました。仏足跡はお釈迦さまの足跡を表現したもので古代インドでは仏像に先立ち崇高の対象とされて居ました。わが国では奈良の薬師寺のものが現存する最古のものとして有名ですが、この仏足石は中世の数少ない遺物として大変貴重なものです。(そう見寺住職記載の立札より転載)

 雪道に仏足石を見つけをり  惟之

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安土城跡(本廟)

2011年01月30日 19時56分33秒 | 新年の俳句
                        信長公御廟

 天主西下の二の丸跡に羽柴秀吉が天正11年に、信長公ゆかりの太刀、鳥帽子、直垂(ひただれ)などを埋葬して、御廟とした。さらに、一周忌には盛大な法要をおこなった。(幻の名城 安土城 安土町観光協会資料より)


    信長の太刀の埋まりし冬の廟  惟之  
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安土城跡(礎石)

2011年01月30日 19時36分05秒 | 冬の俳句
                       安土城天主跡

 背丈ほどの高さの石垣に囲まれた東西・南北それぞれ約28mの台地。今は礎石が1.2mおきに整然と並ぶだけであるが、この部分は天主の穴蔵(地階の部分)にあたり、その上にさらに大きな天主がそびえていた。高さ33mは木造構想建築は当時、わが国で初めてのものであった。(特別史跡安土城跡 そう見寺 パンフレットより)

 天主閣の無き礎石や雪被る  惟之
 
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安土城跡(桜冬芽)

2011年01月30日 19時12分39秒 | 冬の俳句
                  安土山登山道入り口付近

安土山山麓にあるこの安土城跡の看板はJRびわ湖線の車窓から見ることができるので、知っている人もおられよう。4月には花見客であふれるが、雪路に訪れるひとは殆んどいない。

 城跡へ桜冬芽の未だ固し  惟之
 
 天主への雪道であう人も無く
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安土城跡(冬ぬくし)

2011年01月30日 18時17分44秒 | 冬の俳句
                         JR安土駅北口の信長像

 JR安土駅北口の織田信長の幟がはためくロータリーより、城跡へ向かう。地下道入口付近であった地元の媼(おうな)の暖かい歓迎の言葉にほっこりさせられた。また、帰路には田圃のあぜ道で近道を教えてくれた気さくな人と出会う。犬と散歩して一日2万歩歩くという。なんと元気なご老人。

  近道はこちらと媼の冬ぬくし  惟之 
  
  冬空へお江の幟はためきて
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1月の詩(大手道)

2011年01月30日 11時41分57秒 | 冬の俳句
               安土城跡入口の大手道(近江八幡市安土町)

 1月から大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」がNHKで放映されており、地元の滋賀では町おこしPRに必死。今回、織田信長が築城した安土城跡にいってきた。JR安土駅北側ある安土町城郭資料館で資料を入手して、城跡へ近道といわれる琵琶湖線を右にみて雪の田圃道を安土山(199m)へ向かう。徒歩20分ぐらいで大手道の入口。杖を借りて雪の大手道を登る。昔のぼったときより雪道のためかきつい。秀吉邸跡と利家邸跡を左右にみて直進する。振り返ると繖山ふもとの安土の街並みが雪に映えて美しい。石段の両溝には賽銭がなげられた石仏が時々みられ、墓石が使われていたのがわかる。やがて広々した本丸跡にでる。すぐ左に折れ天主跡へ。このあたりの石垣のおおきいのに驚く。天主跡は礎石が点々と並ぶだけだが、5層7階(地上6階、地下1階)の天主は当時の宣教師ルイス・フロイドによれば、ヨーロッパにもあると思えないほどの壮大さであったとのこと。礎石を写真にとり、二の丸あとに秀吉が、信長ゆかりの太刀、烏帽子などを埋葬して御廟した門前で手をあわせる。帰路は三重塔からの西の湖からの絶景にみとれ、二王門を下り元の大手道入口にかえった。先週の16日に放映された信長とお江の会話のシーンは大手道の石段がつかわれた。                             

冬空へ江の幟も幡めきて  惟之 
雪被り石仏埋まる大手道
城跡へ400段の雪の道
雪積る仏足石の大手道
雪しずく煌めき落ちる二天門
本廟の扉は朽ちて注連飾り
二の丸や西の湖望む雪の景





 
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第81回響高槻句会

2011年01月21日 13時33分36秒 | 句会・吟行
平安神宮応天門

響高槻句会の初句会が1月20日(木)総合市民交流センターで開かれました。参加は全員の10名。兼題は女正月、藪柑子。最高点は久子さんの特選3票を含む5名が入った「女正月」でした。お正月は大忙しであったが、小正月はやっ正月気分。心にゆとりもでき、思わず笑顔のお母さまを謳われた名句である。次点句は知人の誘いで男性ばかりの茶席での惟之さんの句。みんなで楽しく濃茶をいただいたそうである。次はよう子さんの句。水仙花はあちこち向いてかわいい花を咲かせるが、それぞれが違う夢を見ているようだと謳われた心優しい句。その他、滝が凍った句、タイガーマスクの時事句や怖い体験をされた句などいつもどおりの楽しい句会でした。句会のあと新年会があり、いい気分で散会しました。次回をたのしみに。

14点句 福耳の母の笑顔や女正月 久子
 7点句 初釜の男ばかりの濃茶かな 惟之
 5点句 野水仙それぞれ違う夢を見て よう子
 4点句 滝氷り時の止まりし如きかな 裕毅
     木曽病院雪降る夜の血の匂い 敬子
     初美談堰切って出づ伊達直人 心太
     ふる里は寒九の雪に埋もれけり 照子
     寒の客首を竦めて来たりけり 捨弘
     裸木に鳥とまり来て色添える 洋子
 3点句 寒雀手まりの如く弾みおり 洋子
 2点句 子等の目のきらめき集め冬苺 久子
     おとなりと初挨拶や小正月 照子
 1点句 羽子の音我らが他に聞こへざり 裕毅        
     初参り重軽石の軽さかな 捨弘
     藁の笠被りて並ぶ冬牡丹 久子
     初日の出友の顔みな黄金色 惟之
     初場所や日本男子に声援す 裕毅
古き良き時代の音や羽子をつく よう子
     シグナルに火の粉となりて六花 よう子
     新暦パラパラめくる夢を追う 敬子
     加茂川の鴨の喧嘩で明け初むる 捨弘
     姪の訃に胸の塞ぐ日冬至粥 心太
     妻好きに過ごす一日よ女正月 心太
     子等去りて猫も鼾の女正月 惟之
     小正月女一人でカプチーノ 敬子 
 お気に入り 道端の小さき田圃に松飾 照子
      

   
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雪だるま

2011年01月16日 11時38分25秒 | 冬の俳句
賑やかだった年末年始。みんな帰った後、花壇に残された雪だるま。眉と口が木の葉。融けはしめ植木鉢の帽子は落ちていたが、面構えがよく力作だろうか。 
              
声あらばきっと低音雪だるま  伊部一郎

二つ目はもっと大きく雪だるま  小林申忠
 
出来上がるまでが楽しき雪達磨  吉田敬一

雪だるま昨夜(よんべ)歩いたかもしれず  西をさむ
  
雪だるま空一片の雲もなし  原田初子

雪だるまみんな似ていてみな違う  三好康子

子等去さりて庭に座りし雪だるま  惟之

  

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福笑い

2011年01月11日 17時50分07秒 | 新年の俳句
   福笑い

正月の遊びの一つ。目や鼻や口、眉毛などを描いていないお多福の顔に、目や鼻や口、眉毛を切り抜いた紙片を、目かくしをしてのせてゆく。とんでもない顔ができあがる笑い興じる。<本意>正月の遊びの一つで、楽しくみんなで笑えるおもしろい趣向もの。平井照敏編 新歳時記(新年)より

                                                       
目隠しが透いて見えたる福笑  籾山梓夫

目の一つ畳にはずれ福笑  村上凡花

賑やかな小母さんが来て福笑  本田道子
 
ほっぺたに目鼻つけをり福笑い  惟之

朝青竜にちょいと似てをり福笑い

眉を髭に付けるもおかし福笑い












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樹氷の新年

2011年01月03日 09時19分14秒 | 冬の俳句
                           瀬田丘陵アンテナ山の樹氷
 

 北辺の聖夜にあへる樹氷かな 飯田蛇笏
 動きをり霧氷の底の青きもの 加藤知世子
 風鳴れば樹氷日を追ひ日をこぼす 石橋辰之助
 
 初日の出樹氷に薄紅つけのぼる 惟之

 

 
 
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