水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

四月の詩(春の朱鷺)

2012年04月28日 08時05分04秒 | 春の俳句

                                              球根ベコニア 京都府立植物園観覧温室にて

 春の朱鷺雛を抱く佐渡の郷    惟之

 復興へ希望のあかり滝ざくら

 菜の花のさみどり椀へ澄し汁

 風吹けば風と戯る風信子

 三椏の花咲く山路日はまた昇る

 今日も無き隣家の灯り春愁ふ

  

 

 

 

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大山崎山荘(入口)

2012年04月25日 15時46分21秒 | 句会・吟行

                  山荘の入口

 なんと開放的な山荘の入口だ。橙色の瓦のある塀がとても印象的。右側に下ると庭園に出る。左側は緩やかな登り坂になっていてシャガ、満天星、白蓮、馬酔木が見られる。海老根が咲いていたとのことだが、残念ながら見落した。新緑の木々や樹の陰のシルエットが陽の輝る道に投影して初夏のような景となる。

      またたける星にスイング花馬酔木   中島秀子

      新緑や木の陰描くシルエット      惟之

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大山崎山荘(花の径)

2012年04月25日 15時24分00秒 | 句会・吟行

                    枝垂れ桜の径

トンネルを過ぎて、シャガの花がいっぱい咲いていた坂道を上り、レストハウスの前にこの枝垂れ桜が待っていた。青天から降るようにーーー。「まだ咲いていてよかったわね」「ほんとにね」

     山荘へ会話の弾む花の径    惟之

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大山崎山荘(三川合流)

2012年04月25日 14時29分28秒 | 句会・吟行

                    山荘のテラスからの眺望

加賀正太郎は若き日欧州に遊学し、ウィンザー城を訪れた際に眺めたテムズの流れの記憶をもとに木津、宇治、桂の三川が合流する、ここ大山崎にこの山荘を建てといわれている。現在喫茶室として使用する2階テラスからは当時そのままに壮大な風景を眼下にすることができます。大山崎山荘美術館パンフレットより。

     寒晴や淀川蛇行するところ    山口誓子  

      

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大山崎山荘吟行記

2012年04月25日 14時07分07秒 | 句会・吟行

                    大山崎山荘の全景

  今年の春の吟行は、山崎の合戦で名高い天王山の南麓に位置する大山崎山荘。高槻句会メンバー10名と関門句会2名の12名。山荘へは、JR山崎駅から踏切を渡り、急坂をのぼりきって徒歩15分くらい。煉瓦と巨石のトンネルを潜り、著莪の花咲く丘をのぼる。空から降るような枝垂れ桜を見上げながら、やがて入口に来た。正面には加賀正太郎(1888~1954)が建てた英国のチューダー様式といわれる山荘。こんもりと木々に囲われ、入り重なった屋根とそそり立つ煙突が印象的。美しく整然とした別荘(本館)である。館内は撮影禁止で、ボールペン使用不可(鉛筆使用)。スコットランド製といわれる時計を見て、居間として使われていた部屋に入る。暖炉上部には古代中国の画像石(墓石)が使われいた。ここには、加賀正太郎と交流があったといわれるアサヒビールの初代社長の山本コレクションが工芸の名品が置かれている。2階へは階段のステンドグラスのマリア像に魅せられた。踊り場にはドイツ製のオルゴールが設置されていて、11時にその音を聞く。まさに100年の時空を超えた音色である。喫茶室からのコーヒーの香りにつられテラスに出た。木津川、宇治川、桂川の3川が淀川へ合流する風景が見られ、土手には、桜並木見る。正面右に男山八幡を望み、遠くに生駒山を霞見る。安藤忠雄設計の新館には、モネの睡蓮の絵が掛けられている。庭園に出て、枝垂れ桜、菫、椿、連翹、山吹、馬酔木など春の苑を満喫した。予定の時間が近くなったので急いで本館のスケッチを2枚。昼食のレストランtabitabiでは生ビールで乾杯。句会は公共の会館でゆったりと楽しませていただいた。幹事の洋子さん、会場設定頂いた久子さんありがとうございました。また、遠路より参加いただいた浦さん、和子さん、2次会にもご一緒いただきありがとうございました。
 おわび: これまでの吟行記では選句された句と得点を掲載していましたが、都合により、ブロガーのみとさせていただきました。
 
 山荘へしゃが咲きのぼる丘の上  惟之
 
  硝子絵の聖母を抱く春の光   
 
  見霽かす三川合流土手桜

 宝寺のぞむテラスや雪柳

 山荘へ春の音響くオルゴール 

 
 

  

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連翹と桜

2012年04月14日 09時22分22秒 | 風景

                  蓮翹と寒緋桜(京都府立植物園) 6F 水彩

 黄色と赤と緑と空。こんな原色を楽しく描けた。後日、現場の絵に加筆してしまったがーーー。好天気に恵まれて、満開ではなかったが、大勢桜見物に来られていた。何人かの人が見て行かれたが、日展の関係者という女性に「構図がいいですね」と言われご機嫌となった。オセイジなのにーー。

             光の矢まず連翹に突き刺さる  下村洋子

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さんしゅうの花

2012年04月14日 08時45分22秒 | 春の俳句

              さんしゅうの花・京都府立植物園

   朝鮮原産の薬用植物。観賞用に植えられている。早春、葉の前に枝先に黄色の小さな花が玉のように集まって咲く。四弁の花である。牧野富太郎博士が春黄金花と名づけたが、木全体が黄色に見えて明るい。秋には珊瑚のように赤い実をつけるので秋珊瑚ともいう。木の実は強精薬となる。本意:春黄金花の名のように早春の明るい花で、春の気分をひきたてる花である。平井照敏 新歳時記より。

      さきがけはいつも孤独のさんしゅう黄   岩岡中正

      さんしゅうや赤帽の子ら遊びをり      惟之

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雪柳

2012年04月14日 08時16分04秒 | 春の俳句

               観覧温室前の雪柳・京都府立植物園

  早春、葉の出る前に、雪のように白い花がびっしりと咲く。小さい花だが、五弁の花で、これが集まり咲く。雪柳の名は、花の色が雪のようであること、葉が柳に似ていることとによる。花のあとに芽がが出て青葉となる。平井照敏 新歳時記より転載。

                 朝より夕が白し雪柳   五十嵐播水

                 雪柳ふぶくごとくに今や咳く  石田波郷

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花の下

2012年04月14日 08時11分15秒 | 低山ハイキング

                    桜林・京都府立植物園

           昼下がり花の下なる至福かな   惟之

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連翹

2012年04月10日 19時07分46秒 | 春の俳句

                    連翹と寒緋桜・京都府植物園

 連翹の黄の鮮やかな茂みから、力強く一本の樹が斜に伸び、寒緋桜が背景を輝かせている。こんな景色にであい、迷うことなくスケッチする。好天であったが、日陰ゆえに描き終えたころ冷え切ってしまった。

           連翹の黄のしたたりや仔牛跳ぶ   田中兼豊

           連翹の明るさ余り庭広し        島崎喜久

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