水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

八月の詩(退蔵院三句)

2016年07月30日 14時53分59秒 | 春の俳句

 

      室町時代の画聖狩野元信の枯山水の庭園(京都・退蔵院)

 瓢鮎図騒ぐ問答椿落つ  惟之

 椿咲く枯山水の不変の美

 陽の庭陰の庭あり桜二分

 泥水にのの字のの字の蝌蚪の紐

 春動く幼の描くクレパス画

 父の日に合わせて家族写真撮る 幸子

 父の日や今年は父の五十回忌  テル

 父の日の親子と犬と夕散歩  洋子

 謡本出して父の日なりしかな  初枝

 父の日や戦後語らず逝きし父  秀子

 父の日や今の暦のふと淋し   アイ子

 父の日や父は背中でものを言う  捨弘

 父の日の遠き日の文抽斗に   惟之

 父の日の酒一合に酔いにけり  美枝

    俳誌嵯峨野 八月号(通巻541号)より

 

 

 

 

 

 

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西瓜切る

2016年07月20日 11時07分07秒 | 静物

     西瓜切る 6号 水彩 

 切り方も味のうちなり西瓜食ぶ  雄峰

 初ものをたたいてて選ぶ西瓜かな  静風

 逝きし子の最後にねだりし西瓜かな  皆子

 西瓜手に顔うづめたる園児かな   直子

 幼き日西瓜吊るせし井戸つるべ   博女

 光るもの皆吊り終えし西瓜守    稔

 西瓜切る母に寄りくる子の瞳   祐枝女

 西瓜畑敷藁にくる群雀     稔子

 等分の西瓜をさらに小さく切る  近子

 健康にどうやこうやと西瓜食ふ  晴子

    俳誌 嵯峨野 十月号(通巻第495号)より

 

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かやぶきの里美山

2016年07月12日 07時57分45秒 | 写生会・展覧会

        赤いポストと紫陽花(京都府南丹町美山町北)

 2016年7月7日、12年ぶりに かやぶきの里、美山に行きました。草津駅を8:00発。湖水会のメンバー12名。チャーターバスは渋滞の一号線を抜け、京滋バイパス~名神高速~京都縦貫を走る。亀岡では牛松山、愛宕山を右に見て、園部ICで由良川を渡る。日吉町から車窓の景色は一変。由良川上流の美山川流域のかやぶきと屋根が緑にマッチしてがきれい。予定より早く10時すぎに美山に着きました。赤いポストやお地蔵さん。なつかしい風景をカメラに収め、カフェギャリー彩花へ。Mさんのお迎えを受ける。さっそく写生地を捜しに練り歩き。

 八幡の朱き幟や雲の峰   惟之

 かやぶきの里に集いて星祭

 師も見上ぐ栃の巨木や夏の雲

 ひさかたの美山の佳人立葵

 青蛙君も神社へお参りか 

  なつかしい美山の景色。 

 

 

  まずは赤いポストが迎えてくれる

  鯖街道まえのお地蔵さん

  稲荷神社の樹齢400年と言われる栃の木

  民族資料館

  鎌倉神社の鳥居

  神社階段に青蛙。

  この構図で描こうと決めて弁当を食べる。すぐにパラパラ降り出したのであきらめる。

 

この難しいかやぶき3軒連なる場所で描く。いつものとおり場所選びに時間を要した。ものすごく難しい。Nさん、これが描ければ一人前とのこと。どうやら、私には遠い話。

  美山川(由良川上流)を見下ろす、八幡神社まえ

 ちぎりえ展のカフェギャラリー彩花

 

 作品をまえに記念写真

 

 

 

 

 

 

 

  

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