水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

蜘蛛の囲

2009年07月27日 18時27分36秒 | 夏の俳句
                    日吉大社の牛尾宮拝殿(大津市坂本)                  

山上や舞台やぐらの夏の殿   惟之
風強き全英オープン雲の峰
蜘蛛の囲に繕いの跡を見つけたり
水打って敗碁の一手ふり返る
経を読む如く骨切る鱧料理
見上げれば泪のしずく合歓の花
団扇かぜ戦ぐ夕べの縁将棋
刻の影斜めに差しぬ竹落葉
竹林やブーツ履くごと竹の皮
七夕の笹は枯れをり大店舗
今年また鳥の巣抱く白木槿
七月の黒き太陽点と線
洋上の黒き太陽沖夕焼ける



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沖夕焼ける

2009年07月26日 09時23分37秒 | 夏の俳句
   北硫黄島近海での皆既日食の実況映像(7月22日のNHK総合TVより)



  天上の黒き太陽沖夕焼ける   惟之
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黒き太陽

2009年07月26日 09時23分05秒 | 夏の俳句
       輝くコロナに包まれた黒い太陽(NHK総合TVの映像より)


 太陽が月に完全に隠される皆既日食が7月22日、国内で46年ぶりに奄美大島などで観測された。
 太陽が少しずつ削られてよくと、空には暗い青が勢力を広げていった。午前10時42分。月が完全に太陽を完全にい隠した。一点からふくらんだ光と太陽を縁取る光輪からなる「ダイヤモンドリング」が輝く。黒い太陽が、放射状に広がる銀色のコロナの中に浮んでいる。星が輝き始めた。約8分後、ダイヤモンドリングの閃光が再びきらめいた。か細い太陽が姿を見せただけで、周囲は急速に夜から昼にもどった。(7月22日朝日新聞夕刊より一部転載)

 七月の黒き太陽点と線  惟之
 
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大桃

2009年07月18日 13時23分24秒 | 静物
                    山形の大桃 

        大桃の香りの満ちて昼餉かな  
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第63回響高槻句会

2009年07月17日 12時40分58秒 | 句会・吟行
句会を終えてはいパチリ

日時:2009年7月16日(木)13:30~17:30
場所:高槻市総合交流会館  

 蒸し暑い梅雨も終わりの午後、定例の句会が行われました。今回、よう子さんの娘さんの由美子さんが、見学を兼ねて飛び入り参加されました。世代の若い由美子さんの句はわれわれには、新鮮で初々しく、大いに盛り上がりました。これからも時間がありましらたご参加ください。
 今日の成績は敬子さんが抜群で記録的な点が入りました。以下に高得点から示します。

11点句 水を打つ女の襷の蝶結び 敬子
 7点句 炎天の作業帽より白髪かな 敬子
     この国にリーダー出よ木下闇 照子
 6点句 谷に下る急な石段蛇走る 照子
 5点句 経を読む如く骨切る鱧料理 惟之
     睡蓮や見果てぬ夢は夢のまま よう子
     蜘蛛の囲の真中にでんと主の顔 敬子
     蜘蛛の囲に繕いの跡見つけたり 惟之
     捨ててより見ゆるものあり夕端居 よう子
 4点句 蛇の皮財布にしまいクジを買う 捨弘
 2点句 走り来てほっと身を置く木下闇 敬子
     ながむしに石を投げにしやんちゃかな 由美子
 1点句 泰山木風を起こして花の散り 洋子
     打ち水のかよい路ゆく神輿かな 久子
     帯解いて忙しく団扇使いけり 久子
     打水の石塀小路や風さやか ひろよし
     軒簾犬が寝ている昼下がり 由美子
     朝涼や渚はなるる水の声  心太
     山開きの一報入りて血は騒ぎ 捨弘
     飛び魚の水を離るる力かな 照子
     嫌われし蛇にも子等のありにけり 心太
     夜空から名医見守る蛇座かな ひろき
     足元の草を鳴らして蛇去りぬ 洋子
     山の道お先にどうぞ蛇通る 敬子
     蛇の衣さいふに入れたことのあり 惟之
     
お気に入り 風呂上りにきびをにらむ日焼け顔 由美子

           


 
     
     
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竹林とブーツ

2009年07月14日 13時56分55秒 | 風景
                 竹林 6F(びわこ文化公園にて)

 竹林のスッケチ画。竹の皮が幹にぐるりと巻いていて、まるでブーツを履いているよう。描いていたら突然に影が斜めに差してきた。

「竹林にブーツのごとく竹の皮」 惟之 
「刻の影斜めに差しぬ竹落葉」
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比良と内湖

2009年07月04日 14時01分06秒 | 風景
                 内湖と比良(近江舞子) F8

 はつ夏や湖水を汲みて比良描く  惟之
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滋賀俳壇10句

2009年07月02日 14時26分05秒 | 夏の俳句
                 長命寺の紫陽花
             
片意地を張りたる足る夜や髪洗う  (長浜)川村麗子
風鈴や音色は風がきめてをり    (彦根)角田きみゑ
鳰の巣や湖の水位の表示板     (守山)木下とほる
夏めくや湖畔に臨時停留所     (大津)清水徹
ばら一輪切ってそのまま立ち話   (大津)伊藤清子
初恋の淡き思ひ出花蜜柑      (長浜)勝木珠枝
われのみの隠れ釣場や蘆茂る    (高島)鳥居宇一
毛虫焼く係りでありぬ修行僧    (米原)北村和久
懸命に堰飛び越ゆる稚鮎かな    (大津)伯耆惟之
をちこちに子等の歓声蛍狩     (湖南)今田敦子

宥められ川面に消ゆる荒鵜かな    選者(石川多歌司)吟

             2009年7月1日(水)朝日新聞滋賀俳壇より抜粋        
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