水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

11月の詩(大原三山)

2015年10月30日 08時05分26秒 | 夏の俳句

 

 中村教子×保田貴代子 二人展(ギャラリー唐橋)より  中村教子さんの作品 F50 

 

  葉桜の風に吹かるる高瀬舟    惟之

  夏空へ椋の木の瘤二つ三つ

  夏雲や大原三山高野川

  林間に透けて瑠璃色夏の湖

  渓流の岩一畳に大昼寝

  山上の金毘羅宮や星月夜

  影踏みは遠き日のこと星月夜   洋子

  ふるさとの田水の音や星月夜   テル

  ゆつくりと地球の動く星月夜    秀子

  行き帰り道を違へて星月夜    美枝

  寝ころべばし信濃の山の星明り  捨弘

  廊に来て寝るには惜しき星月夜  初枝

  さわさわと笹なでる星月夜     幸子

               俳誌 嵯峨野 十一月号(通巻532号)

  

 

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伏見の写生会と散歩

2015年10月19日 07時16分50秒 | 写生会・展覧会

            楽しい写生会の作品

 湖水会のメンバーと伏見へ写生会してきました。5名の少人数でしたが、楽しい写生会でした。スケッチのポイントは壕川から見上げた酒蔵。柳が青々とゆれ、十国舟が行交う。酒蔵の町並みも面白い。難しい月桂冠本社をMさんは描き上げていました。Nさんは十国舟の乗船風景。いつの間にか舟が出てゆき、適当に描きましたとのことでしたが、うまく描かれていました。小生は、菜の花のころよく描かれている新高瀬川の堤防に座って松本酒造の煙突風景をスケッチしました。日陰の無い炎天ではゆっくり描けず、雑な絵になりました。

 秋の蚊や諸手の甲の張れてをり    惟之

 工場の赤き煙突秋暑し

 竜宮の門と思ひし秋の寺

 壕川を行交ふ舟や青柳 

 

     壕川と酒蔵風景

 十国舟の遊覧風景

 月桂冠大倉記念館

  黄桜記念館

  三十国舟乗船場

  弁財天長建寺

  松本酒造の全景

  松本酒造門横の掲示された数々のブランド。近代化産業遺産、景観重要建造物、歴史的意匠建造物ーーー。

  松本酒造倉庫の一部

  松本酒造のバス停まえ。この通りの徒歩15分くらいに先に桃山御陵駅(近鉄)。

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JR大津駅から音羽山へ

2015年10月13日 16時23分20秒 | 低山ハイキング

             音羽山山頂(593m)から大津市街比良山系琵琶湖を望む 

  ひさしぶりに音羽山に登りました。音羽山は三度目ですが、逢坂山関跡から長くつづく階段をのぼり詰めて山頂をめざすコースは初めて。階段の数は数えなかったですが、途中のベンチ休憩を挟み60分は登りました。山頂の雄大な眺めで昼食をとり、逢坂山分岐にもどる。予定の膳所駅への下りのコースは、先年の台風の影響で下山不可のため、IR大津駅への手さぐりの新コースに変更。反省会は予定とおり膳所駅の王将で盛りあがる。

   JR大津駅(9:00)ー長安寺ー逢坂山関跡ー音羽山(12:00)ー逢坂山分岐ーJR大津駅(15:00)ー王将(15:30) 

 銭湯の名前は小町秋うらら 惟之     

 運動会の合図の上りし小野小町

 秋の朝百体地蔵に日の差して

 高枝に木通三つ四つ陽の射して

 団栗をポケットに入れ児の土産

 天く階段つづく音羽山

 落栗はもう殻ばかり獣道

 何処までも落葉やさしき山路往く

 朴落葉落ちて見上げる五葉の空 

  蜂の巣に蜂の居らざる日和かな   正岡子規

 

 京津線の上栄町駅近くの小町湯と名のある銭湯。この右の路地をゆく。 

 長安寺西国三十三所。この階段をのぼり登山口へ。

長安寺の牛塔。重要文化財に指定されている。白洲正子の「近江山河抄」にも登上します。

牛塔の案内版。鎌倉時代初期に造られた日本を代表する石造宝塔と記載されています。

長安寺本堂横の百体地蔵。昭和35年(1960年)に比叡山の麓から集められた地蔵。元亀三年(1572年)比叡山の焼打ちで埋められていた。

 

 

蝉丸神社との分岐案内。

東海自然歩道の案内。音羽山まで3.3Km(9:55)

逢坂山関跡看板

逢坂山関跡および逢坂常夜灯跡

一号線出会い。音羽山へは左へ。道路右は逢坂山関跡

  いよいよ厳しい音羽山への階段をのぼる(10:30)

 

階段途中の休憩ベンチ(10:53)

厳しい階段も終わり近い(11:20)

音羽山の山頂(12:08)。山科盆地を手前に東山、京都市街、遠くに愛宕、西山を望む。

朴落葉の道を下山(13:44)

 

10数メートルの朴の木を見上げ、五葉にひろがる葉っぱを撮る。

冬青(そよぎ)の赤い実が照り映えてきれい。

こんな枯木の根株に出会う。竜の頭を偲ぶような形相。

 

一号線の歩道の垣根に見た雀蜂の巣。直径は10センチ強。いまは蜂は見なかった。

 

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10月の詩(夏薊)

2015年10月02日 07時57分54秒 | 夏の俳句

 

                西国十番 三室戸寺 三重塔

 鯖街道眼下に伸びて夏薊     惟之

 山法師銀河のごとき夜空かな

 ポーズとる子等は賑やか花菖蒲

 梅雨晴や雲は地平に見え隠れ

 日盛りや東寺金堂屋根ひかる

 四囲の山朝靄晴れて青田風

 青田風一人降ろしてバス行きぬ   洋子

 伝来の青田守や六代目       捨弘

 ふるさとや青田に光る風みえて   テル

 鷺一羽点描となる青田原      秀子

 きらきらと朝の青田の雨滴かな  美枝

 水害の泥につかりし青田かな   幸子

 落日に染まる青田や波うちて   アイ子

         俳誌 嵯峨野 10月号 (通巻531号)より

 

 

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