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水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

安土城跡(冬ぬくし)

2011年01月30日 18時17分44秒 | 冬の俳句
                         JR安土駅北口の信長像

 JR安土駅北口の織田信長の幟がはためくロータリーより、城跡へ向かう。地下道入口付近であった地元の媼(おうな)の暖かい歓迎の言葉にほっこりさせられた。また、帰路には田圃のあぜ道で近道を教えてくれた気さくな人と出会う。犬と散歩して一日2万歩歩くという。なんと元気なご老人。

  近道はこちらと媼の冬ぬくし  惟之 
  
  冬空へお江の幟はためきて
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1月の詩(大手道)

2011年01月30日 11時41分57秒 | 冬の俳句
               安土城跡入口の大手道(近江八幡市安土町)

 1月から大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」がNHKで放映されており、地元の滋賀では町おこしPRに必死。今回、織田信長が築城した安土城跡にいってきた。JR安土駅北側ある安土町城郭資料館で資料を入手して、城跡へ近道といわれる琵琶湖線を右にみて雪の田圃道を安土山(199m)へ向かう。徒歩20分ぐらいで大手道の入口。杖を借りて雪の大手道を登る。昔のぼったときより雪道のためかきつい。秀吉邸跡と利家邸跡を左右にみて直進する。振り返ると繖山ふもとの安土の街並みが雪に映えて美しい。石段の両溝には賽銭がなげられた石仏が時々みられ、墓石が使われていたのがわかる。やがて広々した本丸跡にでる。すぐ左に折れ天主跡へ。このあたりの石垣のおおきいのに驚く。天主跡は礎石が点々と並ぶだけだが、5層7階(地上6階、地下1階)の天主は当時の宣教師ルイス・フロイドによれば、ヨーロッパにもあると思えないほどの壮大さであったとのこと。礎石を写真にとり、二の丸あとに秀吉が、信長ゆかりの太刀、烏帽子などを埋葬して御廟した門前で手をあわせる。帰路は三重塔からの西の湖からの絶景にみとれ、二王門を下り元の大手道入口にかえった。先週の16日に放映された信長とお江の会話のシーンは大手道の石段がつかわれた。                             

冬空へ江の幟も幡めきて  惟之 
雪被り石仏埋まる大手道
城跡へ400段の雪の道
雪積る仏足石の大手道
雪しずく煌めき落ちる二天門
本廟の扉は朽ちて注連飾り
二の丸や西の湖望む雪の景





 
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雪だるま

2011年01月16日 11時38分25秒 | 冬の俳句
賑やかだった年末年始。みんな帰った後、花壇に残された雪だるま。眉と口が木の葉。融けはしめ植木鉢の帽子は落ちていたが、面構えがよく力作だろうか。 
              
声あらばきっと低音雪だるま  伊部一郎

二つ目はもっと大きく雪だるま  小林申忠
 
出来上がるまでが楽しき雪達磨  吉田敬一

雪だるま昨夜(よんべ)歩いたかもしれず  西をさむ
  
雪だるま空一片の雲もなし  原田初子

雪だるまみんな似ていてみな違う  三好康子

子等去さりて庭に座りし雪だるま  惟之

  

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樹氷の新年

2011年01月03日 09時19分14秒 | 冬の俳句
                           瀬田丘陵アンテナ山の樹氷
 

 北辺の聖夜にあへる樹氷かな 飯田蛇笏
 動きをり霧氷の底の青きもの 加藤知世子
 風鳴れば樹氷日を追ひ日をこぼす 石橋辰之助
 
 初日の出樹氷に薄紅つけのぼる 惟之

 

 
 
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師走の詩

2010年12月29日 20時52分57秒 | 冬の俳句
                田上山の夜明け 

 紺碧の空で熟れをり吊るし柿  惟之 
 雲上の皆既月食冬至の夜
 クリスマス夜のヨットの湖のツリー  
 マンモスの化石の如き枯木かな
 大鷲や確と捕えぬ外来魚
 かいつぶりひょいと首出す魞の前
北向きて波間に揺らぐ鴨の陣

 
 
 
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11月の詩

2010年11月29日 14時44分13秒 | 冬の俳句
                紅葉の西教寺参道

日吉大社・西教寺吟行(平成16年11月 於:拾穂庵)

時雨るるやガラシャも聴きし鉦の音 よう子
楼門の朱奪いけり下紅葉 夕佳(心太)
秋の寺不断念仏鉦の音 惟之
水底に沈みし紅葉黄色(こがねいろ) 洋子
十一月湖国の句会雨しとど 兎城
晩秋の瑚を眼下に奥比叡 兎城
秋雨や遠くに薄く湖の岸 ひろよし
紅葉の火照り鎮める小雨かな
参道に鉦の聴こゆ冬の雨
流水に紅葉一葉の行方かな

海遊館10句
ウミガメの瞼は重く冬に入る  惟之     
悠々とジンベイザメの冬ぬくし
ナポレオンフイッシュの額冬うらら
冬うらら色とりどりの蝶々魚
後ろ足動かぬウミガメ冬はじめ
深海のタカアシガニの刻とまる
ペンギンや羽震わせて雪被る
眠り鱶寄り添うてをり海の底
金目鯛タカアシガニの下くぐる
冬銀河煌めく如く群れイワシ
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海遊館(ペンギンたち)

2010年11月22日 15時10分23秒 | 冬の俳句
              アデリーペンギン、オウサマペンギンなど

そのほとんどが氷に覆われた世界、南極大陸。この激しい環境でペンギンたちはくらしています。水中を素早く泳ぐ姿をごらんください(海遊館資料より)。
上から氷が降っていたが、一頭(?)のペンギンが羽を横にひろげて喜んでいた。

ペンギンや羽震わせて雪被る 惟之
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海遊館(タカアシガニ)

2010年11月22日 14時51分15秒 | 冬の俳句
タカアシガニ

深さ8000mにおよぶ日本海溝。ここでは、日本海溝の斜面部水深200~400m付近にすむ世界最大のカニ、タカアシガニをはじめ、深海の生き物を展示しています(海遊館資料より)。動きはきわめてゆっくり。まるで時間が停止しているように錯覚する。その足の下を時おり魚がとおりぬける。

 深海のタカアシガニの刻とまる  惟之
 金目鯛タカアシガニの下くぐる

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海遊館(イワシの大群)

2010年11月22日 14時39分31秒 | 冬の俳句
               カタクチイワシの大群

南極からの寒流、フンボルト海流が流れ込むチリの岩礁地帯。大量のプランクトンが発生し、その豊富なエサを求めて、魚たちが群れをなして泳ぐ(海遊館資料より)。

 冬銀河 煌めく如く群れいわし  惟之
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海遊館(ナポレオンフイッシュ)

2010年11月21日 19時02分49秒 | 冬の俳句
                    ナポレオンフイッシュ

  ナポレオンフイッシュとはなんと高貴なお名前。魚群の皇帝にふさわしいユニークなお顔である。尖閣諸島沖でも捕獲されると新聞にあった。

ナポレオンフイッシュの額 冬うらら  惟之

コメント (2)
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