水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

菩提の滝

2013年06月23日 07時06分29秒 | 風景

                          菩提の滝 4号 アクリル

  第5回おとくに絵画集団作品展(GA)のコンパに参加。山形先生のモデリングペースト実演のキャンバスにアクリルで描いてみました。縦横に走る亀裂が岩と迸る滝の飛沫の表現にマッチした面白い作品となりました。 

   滝おちる 洞の奥の 仏旗かな  惟之 

     一筋の 滝に集まる 光かな

   

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沢の池と沢山

2013年06月22日 12時04分37秒 | 低山ハイキング

                          北山杉の菩提川沿いを行く

 川端康成の小説「古都」で有名になった京都・北山杉の里、中川地区の、菩提道を歩きました。空梅雨で気がかりでしが、朝日を浴びた菩提の滝に立ち寄りまた。滝への階段は崩れ落ち、沢は荒れていて途中で足を踏み外し転倒。怪我なく感謝。やがて、対岸の森からホトトギスが聞こえる沢ノ池に着き、石投げをして遊ぶ。池辺には、鱒の稚魚がよってきて迎えてくれました。沢山の山頂は見通しはないが一帯は捩木の花の零れる木陰を散策。ひんやりと涼しい。地蔵さままで一気に下ると、ちらちら街並が見え、左大文字山が遠くに見える。光悦寺にも寄ってきれいな青紅葉も見る。近くの茶房の足もとには蛍袋が咲いていました。 

JRバス・京都駅8:35-菩提道9:30-菩提の滝10:12-鷹峯と沢ノ池との分岐11:03-沢ノ池11:32ー「北山82」ー沢山・三角点516m13:08-地蔵様13:51-光悦寺15:07-金閣寺ーJR京都駅  

  夏山へ周山街道バス満員    惟之

  夏の山 北山杉の郷 聳ゆ 

  笹百合の二輪寄り添ふ菩提道

  分岐点に小さく咲きて山紫陽花

  対岸の森から聞こゆホトトギス

  石投げて池面に遊び子に還る

  夏の池 水面に石の滑りけり

  虹鱒の斑点跳ねる浅瀬かな

  真青なる空を見つめて蛇苺

  金ぶんの糞転がしを見る子かな     

    夏山や捩木の花の零れ道   

  八重に咲く十薬ありて山野草

 

 

国道162号線(周山街道)の菩提道で下車。清滝川の源流沿いの東海道自然歩道をゆき、菩提滝を目指す。丹精に育成された北山杉が見事。9:45

下界は34度だが、ここは涼しく心地いい。まさに北山のかくれ里。

菩提の滝。高さ10m程。北山丸太はこの滝壺の微細な砂で磨かれた。10:12

登山者の菩提道での安全を祈るごとくに石像。3人の顔の表情がいい。頭が下がる思いになる。10:32

山紫陽花。通常種より、花が一回り小さい。淡い青紫色で可憐だ。

笹百合。高さ70センチメートルほど、淡紅色の大きな花を開く。道端に咲いていて幸運、思わずパチリ。

鷹峯方面と沢ノ池の分岐 11:03

中川、清滝川、沢山、上鴨神社、大文字山、金閣寺まで広範囲に示された掲示板。文字が小さい。11:11

林間の沢ノ池。水量は少ないが静か。しばらくしてホトトギスを聞く。 11:30

童心に還り、石投げ。うまくいったと満足。

池傍でキャンパーの読書。うらやましい刻を過ごされている。

虹鱒と思われる黒い斑点のある稚魚がご飯粒に寄ってくる。

沢ノ池の周りも捩木の小さな花が咲いている。空梅雨で、池面は狭い。盛んにホトトギスの鳴き声。12:07

沢山の三角点。見晴はない。登山道は緑道の下を歩き、夏山の暑さはなく、涼しい。13:08

地蔵様まえの杉立木。手入れが行き届き見事な垂直美。13:51

蛇苺。緑の草地に赤がきれい。有毒とされるが、誤り。ただし、虫がいることが、あり、食べない方がいい。

光悦寺入口付近。青紅葉が美しい。中に入らなかったが、秋のころも来てみたい。15:07

 

茶房の足元を蛍袋が咲いていた。一礼をしてパチリ。

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音羽川源流の九輪草

2013年06月04日 16時55分07秒 | 低山ハイキング

                        九輪草の咲く音羽川源流

  修学院から赤山禅院に立ち寄り、梅谷口の登山道よりの音羽川源流に咲く九輪草を見て来ました。ルートは修学院から一本杉を経て、滋賀大仏から滋賀里駅へのコース。ブラシの花、卯の花、餅つつじにも出会い、新緑の溢れる初夏の一日を過ごしました。特に、九輪草の群生との出会いは、忘れえない感動の刻でした。

京都市バス(岩倉ゆき)9:02ー修学院着10:00-赤石禅院10:30-(境内)-梅谷口10:40-京都トレイル東山69・水飲退陣跡11:40ー音羽川源流(林道)ー石鳥居12:36ー九輪草12:45ー九輪草13:29-一本杉14:10-滋賀大仏15:35ー百穴古墳ー八幡神社ー滋賀里駅16:00

 永き日や銀杏並木のバス仲間   惟之

 夏空へブラシの花の赤き花穂

 北山の代田つくりや比叡遠見

 黄金の角を頂く夏の狛犬

 五十日(ごとうび)の云われは赤山夏木立

 手触りの心地よきかな餅つつじ

 竹林の日陰に座する十六羅漢 

 人知らぬ深山に群れし九輪草

 街道の旅人護る夏ほとけ 

満開のブラシの木の花。こんな花があるんですね。10:11

新緑を見上げで、赤山禅院に向かう。石の鳥居が前方に見える。

 赤山禅院(せきざんぜんいん)の本殿。京都御所の表鬼門を守護し、都七福神の福禄寿のお寺としても知られいる。また毎月行われる五日講が古くから商人に信仰され「五十払い(ごとばらい)」の起源となるなど、さまざまな信仰を集めている。10:25

金色の狛犬。額に角あり。10:26

 

境内の16羅漢と33観音。10:27

いよいよ九輪草への出会いのスタート。赤山禅院境内が広く、宮内庁管理。10:42

時をおり、卯の花に出会う。花影を汗を拭き拭きのぼる。

餅つつじの花。名前の示すとおり、触ってみると、もっちり。触り心地がとてもいい。葉色と薄紅の花

の取り合わせがきれい。11:32

 

京都トレイル69の分岐点。11:42

水飲対陣之碑

トレイル69からの登り。 

音羽川源流

雲母坂近くの案内版。12:34

九輪草12:45

一本杉近くから一気に下山。14:15

比叡山ドライブウエイ 夢見が丘バス停よりの大津市街。14:38

 

街道沿いの滋賀大仏。15:35

大仏小屋

滋賀里駅への竹林。15:44

6世紀後半の朝鮮渡来人の共同墓地といわれる百穴古墳の羨道の入口。この羨道はドーム状の

横穴式石室の玄室と繋がっている。現在は60数基みつかっており、坂本から錦織の大津市で見られる。

 

 

 

 

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第17回滋賀水彩展

2013年06月01日 13時31分33秒 | 展覧会

             BARGAIN UKI UKI 京都水彩画会奨励賞 斉藤幸子

 第17回滋賀水彩展が開かれています。ご高覧いただきますようご案内いたします。

   場所:大津市歴史博物館

   日時:平成25年5月29日(水)~6月2日(日)

       9:00~17:00 最終日15:30まで

   主催:滋賀水彩会 後援:京都水彩会、滋賀県・大津市・大津市教育委員会ほか

一般43点、会員37点の合計80点が出展されました。知事賞などの各賞は10作品。力作揃いですが、OKをいただいた作品をUPさせていただきました。TOPにあげさせていただいた BARGAIN UKI UKI はごらんのとおりベテランの傑作です。むつかしい背景を黒っぽくされ、全体をピリッと引き締められた。レモンや造花の配置も素晴らしい。

         檸檬透く硝子の瓶や肩光る    惟之

       CAT cat cat  大津市長賞 若林和子

作者は大賞に驚かれていたが、それにふさわしい作品。中央のしっぽを高くした猫は小さな置物をモデルにされた。左にいる黒猫は一時預かっておられ、今はいないがとても賢く印象深いとか。作者の強い思いがこの金色の眼に出ている。上の虎猫や猿のような猫もいて、とても楽しい猫たちと生活を共にされている。

     黒猫の目は光けり春憂ふ     惟之    

              樹木萌える  滋賀県知事賞   尾崎健一

写真の写りがわるくここでは作品の素晴らしさが出ていない。右手前を暗い杉の森林群にされ、次第に左上にせりあがる構図でむつかしい春の山を見事に描かれている。近景、中景、遠景の樹木がリズムがここちいい。

        五線譜を斜(はす)に昇りし春の山    惟之

     逢坂越え  京都新聞滋賀本社賞  光石正弘

 桜満開の下を青い電車が気持ちよく、トンネルぬけてーーーー。大津の人なら皆さん大好きな景色だ。大きな作品では、色濃くしてしまいがちなのを気持ちを抑えて、淡い色調で、透明水彩できれいに描かれた。

       春爛漫トンネルぬけて何処へか    惟之

       満開や花のトンネル電車すぐ

                 ホジタ-ノの果物屋さん  横田隆子

 イタリーに行かれたときの写真をもとに楽しく描かれた。店先には色とりどりの果物が並び、店員と客とのやり取りが聞こえてきそう。店員の頭上には唐辛子がゆれていて可なり刺激的。ITARIAと描かれた袋を破いて中味を出している。活気あるた瞬を捉えた作品である。  

                 今日も干す頭の上の唐辛子    惟之

             色彩の庭    増田恵子

 キャンバスを縦にして、色とりどりの花をいっぱい庭に咲かせた構図。ひとつひとつの花は丁寧に描かず描きこみ、バックにはパラソルと窓をそれらしく配置されたベテランの筆使いである。男性には描けない花と対峙する心情深い作品とおもった。

      パラソルの窓辺彩る花園かな   惟之   

                          温室のバナナ

 京都植物園のバナナとその花を描かれた。とても面白い構図で、バナナの花ははじめてお目にかかる。ずいぶん大きくて紫がかっている。やはり熱帯の花。この傍は幾度なく通っているが、気が付かなかった。一度ゆっくり見てきたい。

         梅雨晴間 バナナの花の 吊りさがる   惟之

            田んぼに水の入る頃  渡辺徳一郎

 作者とはじめて、この作品の前でお話しできた。安曇野はよくお描きになられており、作品にはいつも人物が登場。この絵にも畔を歩く人と、田植えの人が見られる。ブログ「徳さんのスケッチブック」を名刺をいただき、訪問させていただきました。いきなり人物クロッキーがでてきて圧倒されました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

         安曇野の山々映す田植どき    惟之

                ヴュルツブルグ夜明け・ドイツ(部分)  中塚 勝

 ロマンチック街道の起点ヴュルツブルグ。アルテマイン橋から大聖堂方向を夜明けに描かれた。この作品は手前の橋の部分が半分を占め、作者の意図が明確である。夜明けの空と橋が一体となり、作者お得意の点描に感じた。右の欄干からは日が少し零れ、全体にうす暗い雰囲気に唯一ひかりが射している。 遠景の聖堂群の素描の扱いが魅力的だ。

            大聖堂 春の夜明けの マイン川   惟之

                 参道      村上 真お

   安土の観音正寺への新緑の参道。屋根に射す光や参道に零れる木々の影が涼しい。特に木漏れ日の影はすうーと一筆。また、光のあたった左の影と日向の明暗や木の葉おんの照りが実に見事に描かれている。右上の空間は、びわ湖側の安土野とのことである。佐々木六角を祀る観音正寺への道は、東西南北にあるが、この参道は東からの道。北からは地獄越えの参道があり、引き返したことがある。

      新緑の 影一筆や 観音寺    惟之

                    延暦寺にない堂   50F  伯耆惟之

 延暦寺西塔のにない堂は、法華堂(右)と常行堂(左)を渡す天秤橋を弁慶が担いだといういわれがあり、この御堂を合わせてにない堂と云われている。左右相似の御堂。苔むした御堂前の緑が美しく、訪れる人があとを絶たない。みなさんこの前で佇まれる。天秤橋をくぐると前方に釈迦堂がある。昨年は法然850年遠忌、親鸞800年遠忌であったが、こちらの御堂で行を積まれたといわれる。

     にない堂 苔滴りて 立つくす   惟之

     苔咲いて 御堂に静寂 澄みわたる  

     

                        講評風景 5月30日

 京都水彩会の千代田利行会長に毎年、一般公募の作品につきご講評をいただいてる。一点一点、懇切丁寧に、目から鱗の落ちるように絶妙の語りでポイントを指導いただきありがとうございます。これからもどうぞよろしくご指導をお願いいたします。

 

 

 

 

 

           

 

  

 

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