水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

3月の詩(花辛夷)

2011年03月30日 18時04分40秒 | 春の俳句
                           小谷山から琵琶湖、竹生島方面を望む(2011.3.27)
 
東日本大震災の被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 どん底の悲しみ封じ春選抜  惟之
 揺れ続く余震の恐怖春の夜
 父受ける卒業証書胸つまる
 春の宵雷門の明かり消え
 春津波時計の刻を止めにけり
 春冷えや「震災解雇」広がりぬ
 その日から世界は変わる3・11
フクシマを世界は支援花辛夷


 
 
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被災地へ希望を詠む

2011年03月28日 16時17分23秒 | その他

 「東日本大震災を詠む」俳句を緊急募集して、約1300句の中から、朝日俳壇選者4人より選ばれた特選12句を転載します(2011年3月28日 朝日新聞朝刊)。被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

稲畑汀子選 
ものの芽の天地裂くとも萌え出でよ 斉藤哲也
みちのくの地震(ない)鎮もれよ花辛夷 冨尾和恵
雪囲解かざるままに津波来て 浜崎素粒子

金子兜太選
生きていて生きてるだけで燕来る 飯田 操
世界中の瞳と思え春の星 鈴木幸江
涅槃西風海から瓦礫地獄まで 猪狩鳳保

長谷川櫂選
乾坤の未曾有三月十一日
春の海津波の牙に変わりけり 横田貞子
避難所に顔つつみ寝る日々余寒 古川真澄

大串章選
春月や瓦礫の町に嬰生まる 板倉君子
毛布なき君に熱燗飲ませたし 河野靖朗
避難所の春の暖炉の明りかな 浜崎素粒子



 
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第83回響高槻句会

2011年03月18日 14時12分36秒 | 句会・吟行
                アトリエにてⅣ(会友推挙 京都水彩会賞)北川佳鶴

 東日本大震災の被災者の捜索や復旧作業が懸命に続けられていますが、18日、響高槻句会が開催されました。兼題は「春雷」「白酒」。最高点は裕毅さんの春雷の句は震災以前の政治のイライラを詠まれた秀句。選句された句はやはり震災句が多かったが、よう子さんの「一場の悪夢であれと祈る春」はみんなの気持ちを示した句のような気がしました。被災者の皆様を心からお見舞い申し上げます。

7点句 春雷や目覚めて欲しき政(まつりごと) 裕毅
6点句 上着脱ぎ埋める堆肥や春の土 ひろよし
    現世もノアの箱船春遠し 裕毅  
    春一番就活の絵馬裏返す 惟之
5点句 若き日の父の求めし雛飾る 照子
    娘を捜す瓦礫の街に冴え返る 惟之
    全盲の卒業生の目は澄みて 惟之
4点句 東北の春の大地は修羅となり 久子
母となりし娘等を想いて雛の宵 照子
    一場の悪夢であれと祈る春 よう子
3点句 啓蟄や少し賑はふ里住まい 照子
    白酒にほんのり酔いし割烹着 よう子
    白酒と高を括りて千鳥足 心太
2点句 列島の地軸揺るがす春の地震 よう子
    被災地に容赦なく降る春の雪 久子
    卒業の子等も声あげ救援を 久子
1点句 白酒の邪気を払うと杯重ね 洋子
    風花のその一片に裏表 心太
    袴着け元服したる土筆かな 捨弘
    被災地の子供の声や春近し 洋子
    震駭の地変政変春一番 ひろよし
    観梅の香りほのぼの茶席かな ひろよし
    初音聴く今年は五日早かりき 捨弘
    だんまりの人ちらほらと梅見かな 心太
    朝市の賑わい余所に蜆汁 惟之
    春の海悲しみ深く底も無し 洋子
    冬晴れの空キャンバスに何絵画こ 敬子
    春雷を聞く間もあらず大津波 久子
    

     
    
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東日本大震災のお見舞い

2011年03月15日 21時02分24秒 | 春の俳句
                 地震直後にかけつけた消防車が津波に巻き込まれた(3月14日 朝日新聞)
 地震発生より5日が経過していますが、この未曾有の被害に接し胸の潰れる思いです。心よりお見舞い申しあげます。また、福島第一原子力発電所では爆発や火災が発生し、放射性物質が漏れて極めて深刻な状況が続いています。一日も早く原子炉の危機が収まることを願っています。
  
 娘を捜す瓦礫の街に凍て返る 惟之
 屋上は孤島と化して凍てる街
 孫背負い山越えて来し避難村
 町・村が津波で消えし胸潰る
 津波にてめくれ上がりぬ鉄路かな
 家失るも家族再会春の抱擁
 瓦礫背に泣き続けをり娘の独り
 自宅屋根に漂流2日春陽差す
 消防車・船も瓦礫となりにけり
 避難者は40万人凍てる夜
 原発の炉心溶融春の最悪
 聞きなれぬ計画停電春の騒乱
 揺れ続く余震の恐怖限り無く
 果てしなき安否情報春の雹
 ヨウ素剤注文殺到春の怪

 


 
                    
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御田神社の大楠

2011年03月10日 20時59分38秒 | 風景
                              御田神社の大楠(大津市坂本)

 日吉大社の一の鳥居と二の鳥居の間に御田神社という小さな神社があります。境内に樹齢約200年といわれるクスノキの大木があり、なんと高さ20mくらいで見事切られている。根本の盛り上がりがすごく思わず目を奪われる。毎年1月15日ごろに豊作をねがって藁で大綱をつくり綱引の行事があるそうです。

 大楠の注連縄揺らす春一番  惟之


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神戸ドックⅡ

2011年03月04日 14時38分17秒 | 風景
神戸ドック F40号
  
 第28回公募京都水彩展にこの作品を出展しましたが、この度6回目の入選で会友推薦の報をうけ驚いています。多くの方々に支えられ受賞できたと感謝しています。ありがとうございました。昨年の第14回滋賀水彩展では「赤いドック」50号が大津市教育委員長賞をいただきましたが、どうもドックに深い縁ができてしまいました。今後はいろんなテーマで楽しく水彩画を描いてゆきたいと思います。

ドックの絵絆いただき梅ひらく 惟之

ドックの絵春の潮を呼び込みぬ
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第28回公募 京都水彩展

2011年03月02日 15時06分22秒 | 写生会・展覧会
第28回公募 京都水彩展が以下のとおり開催されますのでご高覧いただきたくご案内申し上げます。

 会期:平成23年3月15日(火)~3月20日(日)9時~17時(最終日 16時まで)
 会場:京都市美術館本館2F201~207号室
    京都市左京区岡崎公園内 TEL(075)771-4107
 批評会:3月19日(土) 14:00~16:30まで展覧会場で行われます。
 
京都水彩会ホームページアドレス http://www.kyotosuisai.com/
 
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