水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

第14回とっておき作品展

2019年02月25日 20時51分46秒 | 写生会・展覧会

  

  社会福祉法人にぎやか会主催の「第14回とっておき作品展」が草津市立図書館でありました。心の想いをあるがままに表現されたこれらの作品は、個性にあふれた力強い作品ばかりで圧倒されました。まさに「とっておき作品展」。絵画の作品を主にご紹介します。

        あるがまま描けば力春動く  惟之

    台風の黒き渦巻く筆使ひ

        色どりの四羽五羽六羽来てをりぬ

   蝙蝠や黄金バットにあこがるる

   故郷をピンクに染めて桃の花

   ダンプカーに翼と尾翼春を跳ぶ

   ぼんぼりにハート飛び交ふ雛祭り

   ふくろうや片目つぶりてホーホーホー

        春爛漫仮面ライダーいろはにほ

   賑やかに赤鬼青鬼節分会

   春動く象の背中は赤青黄

   会場に豹あらわれて春兆す

   嵐来てなごやかなりし春二月

   青空に雲と泳ぎし鯉のぼり

   のどかさや三角屋根と遠き山

   マフラーに白髭の人久しくて

 

      警察24時  西田尚弘

 

     女性騎士 島袋常之

 

    台風  三崎幸子 

 

     森の鳥  森岡かおる

 

     嵐  小倉美雪 

 

    春のいなか  森かおる

 

    こいのぼり  合同作品

 

      無題   合同作品

 

 

      私は誰でしょう  中村源一郎 

 

     無題  合同作品

      おに

 

        田舎  加藤隆雄

 

     仮面ライダー  西田 隼

 

     仮面ライダー(部分) 西田隼

 

    花とケーキ  山田良子

   花火   合同作品

 

    かがみもち あおぞら

 

    ヒョウ  鉤 吉智

 

    ダンプカー  西田尚弘

 

    黄金バット  

 

   ふくろう  江上利祐

 

    ぞう  中村春夫 

  

              トラック  西田尚弘

 

    きむらえり

 

    クリスマス   三村三智子

 

   きぼう  小島悠斗

 

   およぐめだか  中村高弘

 

   アンパンマン  遠藤優木

 

    小山田明宏

 

    森田靖子

 

   中嶋心愛

 

 

 

 

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三月の詩(淀川浪漫紀行)

2019年02月21日 18時11分00秒 | 秋の俳句

 

                                 鼓と花  6号 水彩

    

          淀川浪漫紀行

  街道は京へ京へと天高し   惟之

  秋晴れや幟はためく船着場

  行く秋や鍵屋の古りし吊り太鼓

  くぐりゆく毛馬閘門の秋信号

  船着場釣瓶落しの八軒家

         誌上句会 兼題「冬将軍」または「退屈」(無季語)   

  退屈に炬燵の睡魔襲ひ来る  三枝子

  退屈を極めつくせず年の暮  まこと 

  退屈とは如何なることか十二月  洋子

  小春日や退屈の僧碁敵来る   秀子

  冬将軍しかと眉描き街に出る   美樹

  雲迅し冬将軍の峰みねに  みどり 

  冬将軍待ってましたとスキー場  祐枝女

  荒行の僧の道行く冬将軍  静風

  冬将軍鎧兜も脱ぎ捨てて  博女

  冬将軍猫が我が道行く如く  繁子

  冬将軍雑木の中に昼の月  千代

  冬将軍異国の山に寝てゐるか  古奈

  冬将軍佐渡を踏んづけ日の本へ  研二

  冬将軍靴音急ぎ通り過ぐ  初枝

  冬将軍朝刊ぽとり入る音  美枝

  冬将軍窓に張り付く湯治宿  恵子

  冬将軍来るなら来てみよ逃げはせぬ  捨弘

  聳え立つ摩崖を覆う冬将軍  惟之

  掘端のガス灯どっかと冬将軍  啓子

  退屈や木枯の声聞くばかり  朱實

       やまびこ(一月号の作品から)感銘・共鳴ーー私の好きな一句

  茨の実恥ぢらひほどに彩づけり  喜志子

  文机に柿あれば足る子規忌かな  爽見

  鰯雲川の消し去る独り言  繁子

  声尽くし命つくして夜夜の虫  玲子

  見舞文切手を選ぶ夜長かな  ともはる

  糸瓜忌やひとり足らざる草野球  素岳

  秋涼しペンの先より句が生まれ  近子

  病棟に一灯残る夜の長き  みどり

  秋霖や座敷童の気配して  洋子

  稲妻に浮かぶ高炉の巨影かな  良精

  肩すこしふれて離れて夕月夜  幸江

  ラムネ飲む昭和の音を転がして  喜美恵

  老人になり切れぬまま初さんま  久美子

  唐辛子魔女の爪にも劣らざる  素岳

  柚子一つ捥いで今宵も一人鍋  保子

  校庭の蛇口上向く運動会  幸子

  鳴き継ぎて千古の宮の法師蝉  惟之

  お話を聞きて寝る子や星月夜  文香

  今年米地震に遭し子のもとへ  照子

  敬老日靴紐ぎゆつとむすびをり  ひさ女

        俳誌 嵯峨野 三月号(通巻第572号)より

  

      

 

  

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五人囃子の笛太鼓

2019年02月18日 20時22分26秒 | 写生会・展覧会

               五人囃子の笛と小鼓の雛人形

 ひな祭りを控え、室内写生会で五人囃子を描きました。余りのむずかしさにうまく描けませんでしたが、衣装の美しさや動きのある顔・手のシグサにも魅了されました。そして、この機会に五人囃子の役割(意味)を再認識できました。

 雛人形は内裏様とお姫様の結婚式を表していますが、結婚式のおめでたい席を音楽で盛り上げるのは五人囃子の役割です。五人は元服前の少年で、髪はおかっぱ頭で烏帽子を被っています。うたい方は一人、楽器方は大鼓、小鼓、笛、太鼓の四人です。     

  おかっぱの烏帽子の雛や美しく  惟之

      謡ひては笛を吹いては座り雛

      太鼓打つ雛の口もと一文字

      大鼓小鼓かたは立雛  

  平成はもうすぐ終りひいな描く

 

 作品1.2

 

  作品3,4

 

  作品5,6 牛車と御所車

 

  作品7,8 ガラスの小鳥

 

  作品8,9 ガラスの小鳥とティセット

 

 

 

   写生風景1

 

  写生風景2

 

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田上郷土史料館

2019年02月01日 07時36分07秒 | 春の俳句

           田上郷土史料館収蔵庫の大八車の車輪  

   高度成長期の時代の変化の中で、郷土の文化を担ってた道具類が廃棄物として消えてゆくことに地元の二人が危機感を持ちます。そして二人は、これらを何とか後世に残せないかと活動を始めます。はじめは奇異に見ていた地域の人々も、共感し活動を応援しようと動きだします。ことことがきっかけとなり「田上郷土史料館」が開設されました(昭和42年)。懇切にご説明いただきました真光寺の東郷正文氏に感謝申し上げます。大津歴史博物館 企画展「田上でぬぐい」-暮らしと文化ー参照。  

  春日背に二輪で訪る史料館  惟之

  大八の車輪五つ六つ春の塵

  菜種打つ床几台吊る蔵の内  

  五つ玉の大津そろばん春はじく

  ネズミ捕り形いろいろ春の窓

  春塵の鞍に積もりて牛の声

  田上の拾六勝や冴え返る

  樵歌聞こふ春山六個山

  黒津橋わたる耕牛画と詩に

  大日湾の五言絶句や蛍の火

  不動寺の晩鐘ひびく秋の夕

  驟雨して天神川を子ら帰る

  歯車のハンドル廻し田水汲む

  吊るし柿馳走になりて太鼓楼

  境内に西鶴の碑や春隣

  担ぎたる消防ポンプ火の用心   

 

 田上郷土資料館収蔵所

 菜種取りの床几 床几の下に布を敷き、木槌で叩き、菜種を落とす

  井戸水汲みの滑車と肩担ぎが付いた消防ポンプ

  積み上げられた風呂

 

  民具一式

   足踏み式の脱穀機 踏み込むとカラカラ回りました。

  牛の鞍と藁の合羽  牛の声が聞こえてきそう

 牛の背に吊り下げた藁袋

  餅つきの木臼  石臼は移動が大変だが、木臼はし易い。

  柿渋の絞り機  渋柿の実から採取した液は木や麻・紙などに塗り防水・防腐用とします。

  台所の大かまど一式

  ずらりと並ぶ田草とり

  真光寺境内の別館へ

 井原西鶴 武家物語の碑  

   田上郷土史料館の建築概要

  田水汲み取り機 川から田水を汲み取る際に使われた機器

  糸ノべ車  綿に撚り(ねじり)をかけて、糸を紡ぐための道具

 分銅。秤などで量るものの基準となるおもり。天秤に使用した。鉄や真鍮などの金属製

  ねずみ取り

  五玉の大津算盤

 蠅とり機 蜂蜜を塗った木製の回転板に止まった蠅が手前の金網に捕集される。

 山本粟斎詩・梅田鉄城画の田上拾六勝  明治29年(1896年)

 狛坂摩崖仏の40年程前写真。現在ではシミや苔での汚れがあり、貴重な写真と思える。
  

 

 

 

 

 

 

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