水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

11月の詩(テラスの子)

2012年11月30日 15時33分19秒 | 冬の俳句

                    テラスにて ルノワール (京都府立陶板名画の庭にて)

青い目と赤い冬帽テラスの子  惟之

風に揺れアンネ・フランク冬の薔薇

尾根道は分水嶺よ落葉踏む

目標は遠くにありて紅葉山

川の辺に落葉積もりし貴船かな

スタンプを押して歩みぬ色紅葉

神無月ネット討論にぎやかし

放浪記の前転かろき小六月(森光子さんを悼む)
 
東西の横綱まけて小六月

ヨルダン川の西岸沸きし小六月(パレスチナ「国家」格上げ)

 

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鞍馬・貴船のハイキング

2012年11月29日 18時17分31秒 | 低山ハイキング

          

                叡山電車鞍馬線の車窓風景

11月27日、紅葉狩りに鞍馬・貴船の方にいってきました。

出町柳では満員だった車内も、貴船口の一つ前あたりで空いてきた。デジカメでパチリ。つり革がなくて窓が広い。紅葉は残っているが、照りはすくない。あれ、雨がふっている様子。しまった傘をもってきていない。

つり革の無き一両車 紅葉照る    惟之

               鞍馬寺金堂への参道

参道の社の屋根にふる紅葉   惟之

スタンプのように貼られし散紅葉    惟之

                  木の根道の参道

奥ノ院に向かう不動寺付近の参道にある木の根道。この辺りは岩盤が地表近くまで迫っているので杉の木の木の根が地表に露出にた状態になっている。ここでは、牛若丸が跳躍の練習をしたという言い伝えがある。

               西門への急な下り道が続く

しとしとと鞍馬参道時雨けり     惟之

義経堂の屋根に積もりし落葉かな

謡曲の「鞍馬天狗」や紅葉舞ふ

木の根道木漏れ日浴びて照紅葉

 初しぐれ瀬音きこゆる貴船かな   惟之

    

                  貴船川の流れ

清流の底に眠りし紅葉かな    惟之

               貴船口の駅舎と貴船川

帰りは、京阪三条より一保堂まで歩き、お菓子とお茶をいただきました。

ちゃぷちゃぷと疲れを飛ばす福茶かな    惟之

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大比叡の紅葉

2012年11月26日 16時17分35秒 | 低山ハイキング

    

                      比叡山紅葉(NHK無線中継所より)

蹴上より、紅葉の溢れる南禅寺、永観堂、哲学の道を歩み、瓜生山(北山城本丸跡)を経て、比叡山頂上の近くの一本杉を目指して、最高の紅葉を満喫してきました。帰路は、四谷川林道を下り、京阪穴太駅までの行程15Km近くのハードな歩行7時間コースでした。

石切場過ぎり城跡黄落す   惟之

石仏や童子の肩に散紅葉

瓜生山太古の巨石落葉踏む

目標の見えてとほきや落葉道

紅葉の大観峰や比叡山  

永観堂の白壁と紅葉

林間の大比叡(比叡アルプスより)

やっと見つけた一本杉

暮れかかる四谷川林道

 

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京都府立植物園の吟行

2012年11月22日 14時15分38秒 | 句会・吟行

             京都府立植物園の温室  

11月15日(木)雨模様の京都府立植物園に吟行に行ってきました。メンバーは欅句会の8名。菊花展もありましたが、銀杏の黄葉と、ながらぎの森の紅葉が見事でした。ややシーズンオフ気味とはいえ、コスモス園やバラ園もよかった。鈍色の空に咲いていた冬薔薇。でっかい獅子柚子も見ました。また、ヒマラヤ杉や樟並木を見上げて、鳥の鳴き声も聞いてきました。水車小屋の屋根の黄葉もきれいでした。温室は駆け足で10分。枯蓮も小春日に揺れて印象的でした。こんな風な10時から11時30分までの吟行でした。そして、洋子さんの一声で、お隣の陶板名画の庭も拝見しました。昼食は、回廊でつながった京都コンサートホール1Fのレストラン、ラ・ミューズ。ランチのあと、円卓を囲み、コーヒーをいただきながらリッチな気分で句会がはじまりました。幹事の裕毅さん、お疲れさまでした。「円卓やコーヒーを手に秋句会  裕毅」

  寒禽の声のあふるる楠並木    惟之

  獅子柚子の雨の雫や鳥の声

  風揺れて見えつ隠れつ枯はちす

  鳥啼きて黄落屋根の水車かな

  温室の屋根かがようて小春かな

  比叡を背に銀杏の黄葉散りいそぐ

  冬空へヒマラヤ杉の聳えけり

  幾重にも弓の枝張る大銀杏

  紅葉のコトコトコットン水車小屋

    

なからぎの森の紅葉。池には紅葉が映り、見事に美しい光景でした。植物園ではこの森が唯一のこされた自然林で、そして、なからぎの由来は流れ木からと記されていた 近くには、半木神社の赤い鳥居があり、少しゆくと水車が回っていた。 「水中に燃ゆる宮あり冬紅葉  よう子」

水車小屋は植物園の開所まえからここにあったらしい。この水車が周りの景色とぴったりあっていて、静かな空間を感じました。屋根には落ちた紅葉が積もっていて、鳥の声があちこちに聞こえていました。

洋風庭園ではピンクと白のコスモスが咲いていた。背景の赤色はサルビアで夏の花である。手入れが良いので見事な取り合わせで咲き誇っている。11月15日は俳句の世界ではもう冬となる。

ししゆず(獅子柚子)が雨の雫にゆれて実っていた。大きさは10センチくらいだったが、大きくなると20センチ以上になるらしい。原産は中国で、奈良時代に渡来とのことです。文旦の仲間で別名でおにゆず(鬼柚子)ともいわれる。ジャムやママレード、ゆず酒などに利用される。焼酎のロックに輪きりをいれて一杯やれば忽ち、名句が生まれる。

洋風庭園では何本かのヒマラヤ杉を見つけました。銀杏と同じく雌雄があって、この木は雄らしい。樹齢は90年とあった。「時雨してヒマラヤ杉を傘にして よう子」。 まさに、この傘の下をよう子さんたち3人が歩いていました。植物園正面入り口に近くの洋風庭園入口にて。

この銀杏のなんとすばらしい枝振り。天高く弓を幾重にも張ったようでもあり、聳え立つ幹も悠々としている。ここを通りかかる人は皆さん見上げて感動の様です。この大銀杏をぎりぎりまで観察していたのは照子さんでした。「大銀杏葉裏に残るうす緑 照子」

 

 

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在原の秋

2012年11月14日 18時07分21秒 | 風景

             在原の秋  6F   水彩/パステル

水彩のみでは在原の刈田の寂しさが表現できず、パステルで彩度を強調してみた.今回の作品展では、おもしろいと好評だった。困ったときの奥の手はパステル。また、背景の鉄塔は、いま注目の大飯原発からの送電線だ。単純な構図に変化が生まれた。

 鉄塔の 見ゆる在原 刈田原   惟之

 業平の 蕎麦はボソリと 咽喉とほる

 

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第7回青いアトリエご高覧ありがとうございました

2012年11月11日 17時15分21秒 | 写生会・展覧会

 新装となりましたNHK大津放送局ふれあいギャラリーでの第7回青いアトリエ水彩画展のご高覧ありがとうございました。皆様の貴重なご助言やご意見を糧に新たな作品に取り組んでいきたいと思っています。

           雨模様の牧場   長井房枝 

日本百名山にあげられている恵那山のふもとの牧場。ここの駿馬は人懐こくてピーと口笛を吹くと飛んでくる。写生会、前日は快晴だったがのこの日は雨でした。他の人は軒下でスケッチしていましたが、房枝さんは外で描いていました。

恵那山の緑雨にけぶる牧場かな    惟之

              厳冬の伊吹  大蔵美耶子

雪景色の伊吹山を背景に天野川が悠久に流れている。水彩画のこの風景、一度は描いてみたい景色です。毎年6月には天野川の蛍祭が開催され、乱舞するゲンジホタルは有名です。

厳冬の伊吹を背に天野川   惟之

             御射鹿池   中村忠治

長野県蓼科の御射鹿池で日本ためいけ百選に選ばれている。「御射鹿池」の名は、諏訪大社に伝わる神に捧げるための鹿を射るという神事、御射山御狩神事にその名前の由来があると云われている。そして、日本画家、東山魁夷の「緑響く」で有名である。この池は酸度が強く魚はいないが、緑が美しい。この絵を見た人は、忠治さんの精緻なタッチに魅了された。

紅葉の池に映りしみどりかな      惟之

             大橋と劇場   伯耆惟之

武庫川大橋の上に描かれた赤い屋根の建物は宝塚劇場。劇場の窓が幾つもあって楽しい。同窓会の翌朝、ひとりこっそりスケッチブックを抱えて散歩。空は朝焼けで、赤い屋根は一際、きれいでした。

  朝焼や劇場屋根のおほきかり   惟之

 

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由布岳の夏

2012年11月02日 20時34分22秒 | 風景

                        由布岳の雄姿

  夏の雲 こぶしを空へ 突く如し   惟之     

  由布岳の ふもとを歩む 日傘かな

  金鱗湖 二羽の家鴨や 夏の朝

  信号の なき湯の街や 星ながる

  韋駄天の 車夫の素足を 見たりけり

  湯の街に 辻馬車走る 夏の午後

  辻馬車の 蹄の音や 木槿咲く

  力車ゆく 川辺に咲きし 鳳仙花

  湯の街の まつり見物 足湯かな

  ガラス絵の マリアを透かす 夏日かな

  紅き背の 力車に乗りて 夏の山

  湯の煙 揺らぐ山裾 夏の山 

  湯布院の 夏の思い出 金鱗湖

  

 

  

  

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