水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

2月の詩(猫柳)

2010年02月25日 16時22分44秒 | 春の俳句

魞挿して比良の裾野を沈めけり  惟之
白壁や桜冬芽のほの紅き
稜線に見えつ隠れつ雁かえる
受験子の一番人気カツ弁当
サンフラワー入日の海へ春立てり
谷間の水ぶつかりて春は来る
春の犬耳飾して渚ゆく
鉈彫りの円空仏や春の笑み
谷間の午後日差しや蕗の董
大壷に投げ込む光猫柳
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滋賀俳壇10句

2010年02月24日 16時17分42秒 | その他
    川瀬和男 堅田漁港 8F水彩

寒稽古奇声を発し比良を蹴る (草津)井上次男 
受験生鉛筆削り発ちにけり  (大津)徳田茂彦
渦を巻く葉牡丹に風遊びけり (守山)南堀 茂 
大壷に投げ込む光猫柳    (大津)伯耆惟之
日溜りの湖に広がる鴨の陣  (近江八幡)藤木正子
撫牛の眸明るく梅ふふむ   (湖南)鈴木 強
早春の湖水豊や洗堰     (大津)小西賢人
七十粒手から零るる年の豆  (大津)藤本貞祐
並走の船端漁夫の御慶かな  (安土)遠藤憲司
枯木星子と廻りたる火の用心 (東近江)西澤ふみ
寒明や人も草木のみな気負う  選者吟

 2010年2月24日(水)朝日新聞 滋賀俳壇より(選者 石川多歌留)

       
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第70回響高槻句会

2010年02月20日 07時19分04秒 | 句会・吟行
             
日時:2010年2月18日(木)13:30~17:30
場所:高槻市民総合交流会館 5F和室

三寒四温の寒極まった午後、集まったメンバーはなんと6名。お孫さんの入試や体調不良などで4名が不在でした。さびしくもありましたが、心太さんの座長役も慣れてこられ、いつもとうり賑やかな句会となりました。松本清張の「点と線」で春の旅を詠った洋子さん、「馬糞」の遠い昔のリアル表現のよう子さん、そして「春一番」に日常の買物風景をおり込んだ心太さん、それぞれ特選が入り、本日の巻頭3句でした。また、よう子さんの百万遍の「ありがとう」の句、いろいろ憶測がありました。では、来月の句会をたのしみに。

 5点句 点と線点を求めて春の旅 洋子
     馬糞まだ湯気立ており雪解道 よう子
     確と抱く春一番のレジ袋 心太
 4点句 流れ来て岩に留まる落椿 洋子
     まいまいと着地探りし小雪かな 裕毅
     春淡し朝の挨拶京ことば 久子
 3点句 風船や解き放たれて真一文字 裕毅 
     モシモシと独り芝居の春オウム 裕毅 
 2点句 焼立ての粗目せんべいぬくし味 惟之
     鶯のもう一鳴きにバスの来し 心太
     春遠し延びし退院主夫奮励 ひろよし
     鬼は外うらはずかしく声ひそめ 裕毅 
     寒月の靴こつこつと遠ざかる 捨弘
     魞挿して比良の裾野を沈めけり 惟之
     冬晴れを二つに割りて飛行雲 捨弘
     谷間の水ぶつかりて春は来る 惟之
     老の身のへっぴり腰や雪解道 照子
 1点句 おなな児の飽かずに遊ぶゴム風船 照子
     春浅し味噌を仕込む日ま近かな 久子
     冬菊や百万遍の「ありがとう」 よう子
     一粒の泪のごとく梅ふふむ よう子
     入学試験子の朗報や声弾む ひろよし
     賑やかに長ぐつふんで雪解道 久子
     雪解晴白さ消えゆく山の肌 敬子
     雪解や蒼天に鳶舞い遊ぶ 洋子
     雪解田の雲解れつつ流れけり 心太  
 お気に入り 命この愛しきものよ春満月 よう子     


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明智越え

2010年02月18日 05時41分21秒 | 風景
                     明智越え・保津 40号

     熊除けの鈴ひびかせて明智越え  惟之
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蕗の董

2010年02月15日 11時48分28秒 | 静物
                    蕗の董  4F

 蕗はキク科の多年草。山野に自生する。早春、雪がのこる頃、土手や林で思いもかけず発見するのが、ふきのとうである。まだ葉が出る前、根茎から緑色の花茎をだしたもの。卵型で、うろこのような葉でつつまれている。雌雄異株なので、雌雄のふきのとうがある。料性花とも色は白か黄白、雌花は白い冠毛のある実となる。食用になるが、ほろ苦く、春の自然の味がする。平井照敏編 新歳時記(春)より

  水ぐるまひかりやまずよ蕗の董  木下夕爾
  蕗の董藪かげに陽をはなさずに  市川童女
  蕗の董ようやく運が向いてくる  原ひろこ
  谷間の午後の日差しや蕗の董   惟之  

  
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湖水会室内写生会

2010年02月11日 11時13分31秒 | 写生会・展覧会
                    写生会の作品

湖水会の室内写生会が2月9日(火)草津まちづくり交流会館でおこなわれました。犬の置物を描きましたが、愛くるしい表情やお腹が孕んだり、短足だったりの楽しい作品が並びました。

  鋼にも命あるごと春の犬  惟之

コメント (2)
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野菜盛り沢山

2010年02月01日 18時12分41秒 | 静物
                      野菜 8F

とまと、小松菜、玉ねぎ、にんにく、ピーマン、かぼちゃ、白茄子、米茄子、茄子、苦瓜と盛りだくさんの野菜を描く。白茄子は影が薄く宙に浮いている。また、小松菜の葉っぱの立ち姿がなんとなく蛇の生首のようになってしまった。白茄子はあまり拝見したこがなく珍しい。味もおいしいとか。

カンバスに野菜ならべて冬の市 惟之
  

 
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