水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

三月の詩(木之本)

2018年02月26日 16時32分15秒 | 秋の俳句

                                  湖岸の春(守山市今浜) 

   木之本

 木之本のコバルトブルー秋の空   惟之

 賤ヶ岳望む酒蔵秋うらら

 山頂は古戦場なり秋澄みぬ

 境内の寄進瓦や秋燕

 桑酒の徳利に魅入り秋みやげ

 

  誌上句会 兼題「息白し」 東音選

 特選

 白息の児ら熊除けの鈴鳴らし    幹夫

 しみじみと我が吐く老いの息白し  葵堂

 返答に困り白息吐くばかり     洋子

 駅員の目力清し息白し       啓子

 物言えば息の白さとなって消ゆ   敏子

 秀句

 洗堰に網打つ人の息白し      惟之

 駆け寄って諸手の孫の息白し    初枝

 白息に混じる言の葉清らなり    睦御

 ランドセルかたかた鳴って息白し  収子

 朔北の凛と駅長息白し       基雲

 音もなき百間廊下息白し      珠子

 ひきしまる朝の読経や息白し    靖子

 富士を背にスタートライン     須美子

 お揃いのジョギングウエア息白し  陽子

 大路行く祭礼の馬息白し      洋子

 気合入れ白息の時句を詠まん    十二朗

 滑り台の筒抜け出る子息白し    奈緒世

 老いてなほ勢ひある息白く吹き   紀久子

 句会へとはやる心や息白し     幸子

  やまびこ 感銘・共鳴ー私の好きな一句

 鬼やんま女大工のきびきびと    志津

 ラムネ抜くぽくんと昭和の音たてて 素岳

 蓑虫の糸一本の力かな       敏子

 爽やかやほ句ありてこそ恙の身   千恵子

 悪餓鬼を坊ちゃんと呼ぶ金魚売   素岳

 風折れのバジル香るや今朝の秋   久子

 筑波峯の弓手にかかる秋の虹    東音

 影よりも影のやうなる吾亦紅    爽見

 秋灯火いまだ師として古き辞書   爽見

 水澄むや鯉ゆるやかに鯉を避け   素岳

 秋耕や野川へだてて遠会釈     素岳

 鎌倉の五山の一位虫の闇      怜う

 草の花わたくしは此処わたくしも  憲章

 天の川b分水嶺へ一滴       梨里子

 呼び合うて遠ざかる鳥秋髙し    侑久子

 老犬と歩幅合わせて秋夕焼     節

 オクラ切る金太郎あめ切るごとく  満子

         俳誌 嵯峨野 三月号(通巻第560号)より

 

  

 

 

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ふたたび崇福寺跡

2018年02月21日 13時11分32秒 | 低山ハイキング

              崇福寺跡塔心の礎石

昨年12月に訪れた大津宮関連史跡の崇福寺跡をふたたび訪門しました。崇福寺は天智天皇が発願した滋賀県滋賀里の山中にある古代寺院跡(668年建立)。谷川で分かれた三つの尾根にある寺跡の礎石には1400年の時空を経て感慨深いものがある。崇福寺跡からは、南滋賀ランプ近くの榛の木遺跡、大伴黒主神社、福王子神社をめぐり、南滋賀町廃寺から近江神宮詣で帰りました。写真はK氏提供

 京阪石山寺駅ー滋賀里駅ー北向地蔵ー百穴古墳ー志賀の大仏ー南尾根(金堂跡)-中尾根(塔址)-北尾根(弥勒堂跡)ー南滋賀里ランプー榛の木遺跡ー大伴黒主神社ー南滋賀町廃寺ー近江神宮ー神宮前駅ー京阪石山駅

  春日挿す赤き前掛け北向地蔵

  みほとけの横顔うるわし春うらら

  三尾根に古代遺跡や木の芽吹く

  塔心に腰掛け昼餉山笑う 

  塔址の礎石おほきや松の芯 

  金仙という名のしずく春の滝

 京阪石山寺駅に集合(9:00)

 滋賀里駅よりびわ湖を背に崇福寺跡を目指す

 日本の茶栽培の発祥地の史跡ガイド 嵯峨天皇の唐崎行幸の折、献茶。

 日本では唯一と云われる北向地蔵尊

 渡来人の古墳群のある百穴古墳へ

古墳群の外観

 古墳中より

 志賀の大仏の御堂

 志賀の大仏(弥勒菩薩)

 志賀の大仏の横顏

 金堂跡塔址へ

 南尾根の金堂跡へ

 梵釈寺金堂跡 

 梵釈寺の金堂跡をみる

 中尾根の塔址へ

 中尾根の塔心礎。地下1.2mに位置する塔心礎の側面に舎利容器が発見された(1938年)。金製・銀製・金銅製の三重の箱に入っていた容器(瑠璃壺)には紫水晶、ガラス玉などが納められていた。崇福寺は大津宮の廃都後、焼失と再建を繰り返しながら、室町時代頃まで存続していたとみられています。 

北尾根の弥勒堂跡

 金仙滝へ

 大伴黒主神社と謡曲の立札

 大伴黒主神社

 

 

 

 

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手提げランプとポンカン

2018年02月18日 11時36分49秒 | 静物

 

            手提げランプとポンカン 6F 水彩

記録的な大雪のため北陸で立往生がつづいた2月8日(木)、湖水会の室内写生会に参加しました。手提げランプ外枠のカーブがむつかしい。窓ガラスや絵を掲げての室内風景の写生画としてみました。メンバーの作品や制作風景も掲載しました。

  デコポンの大きな出べそ春隣

  まだつづく立春寒波の立往生   

写生風景1

写生風景2

  手提げランプとポンカン(被写体1)

 コンドルと王冠(被写体2)

 作品1、2

 作品3,4

 作品5,6

 作品7,8

 作品9,10,11

 

 

 

 

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立春寒波の薄氷(その2)

2018年02月09日 17時48分35秒 | 春の俳句

               偶然にこんな自然のアートに出合う

  波波波寒寒寒の薄氷   惟之

  薄氷波の形に朝日差す

  川青き鳰それぞれの朝となり

 

 

 

 

 

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立春寒波の薄氷

2018年02月06日 14時03分49秒 | 春の俳句

                    立春寒波の朝、大戸川の浅瀬に見られた薄氷・大津市黒津(2018.2.6)

     薄氷を潜りて流るさざれなみ   惟之

   日を浴びて切子のごとき薄氷 

   朝の日の川面に映えて薄氷     

 

    

 

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第35回記念公募 京都水彩展のご案内

2018年02月01日 17時03分06秒 | 写生会・展覧会

第35回記念公募 京都水彩展が下記のとおり開催されます。

ご高覧いただきますようご案内申し上げます。

 日時:2018年3月29日(木)~4月1日(日)

    10:00~18:00 初日は13:00より

                最終日は17:00まで

 場所:京都文化博物館 5階展示室

    TEL 075 222 0888

 主催:一般社団法人 京都水彩会

 後援:文化庁・京都府・京都市・京都府教育委員会

    京都市教育委員会・NHK京都放送局・

    京都新聞・KBS京都

 協賛:ホルベイン工業(株)  

 

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