水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

6月の詩

2010年06月26日 08時53分29秒 | 夏の俳句
                     今年も鈴生りの枇杷

梅雨入りや四方の牛啼く口蹄疫  惟之
天の川過ぎり帰還のはやぶさよ
五月雨や全開放の洗い堰
漂うて歯痛紛れぬ栗の花
人民元据え置き声明夏至の雨
枇杷うるる子ども手当ては減額に
朝焼けのハーフタイムやW杯
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第74回響高槻句会

2010年06月18日 20時14分22秒 | 句会・吟行
                   近江路の麦秋

梅雨晴間の今日、響高槻句会がおこなわれました。バイク事故で肋骨6本折ってしまって皆に心配掛けた心太さん。2-3ヶ月は合えないと思っていましたが、回復の早さに驚き。久子さんが欠席でしたが、アマリリスの句は可愛い一句でした。本日の最高点はひろよしさんの路次地蔵の語部の句でした。次点はよう子さんの麦笛の句。相変わらずよう子さんすごいです。バイク事故の一句の心太さん。季語の夏霞がひったりでしょうか。心太さんの渾身の句です。本日の兼題は「五月雨」「栗の花」。すてひろさんの「龍のごと」は迫力満点でした。カツオ釣りの句も実感の溢れた敬子さんの俳諧風の楽しい句でした。

10点句 西日照り語部のごと路次地蔵 ひろよし
 9点句 麦笛や田と田を繋ぐ石の橋 よう子
 6点句 転倒のバイクあの日の夏霞 心太
 5点句 梅雨入りや四方の牛啼く口蹄疫 惟之
     五月雨や龍のごとなる山の道 すてひろ
 4点句 梅雨晴れや窓という窓開け放ち すてひろ
     麦秋や新幹線の通過音 惟之
     日輪に無言の行や花菖蒲 ひろき
 3点句 故郷は疎遠となりて栗の花 よう子
 2点句 コンバイン止まってをりぬ麦の秋 照子
天と地を繋ぎとめおり五月雨 洋子
 1点句 廃館の扉の前や夏落葉 洋子
     草の色ぽつぽつ見えて麦の秋 照子
     カツオ釣り黒い目玉のエビが餌 敬子
     天の川過ぎり帰還のはやぶさよ 惟之
     喧嘩した姉妹のごときアマリリス 久子
     素人が裁く危うさパンに黴 心太
     枇杷の実や現の夢の母ありて 久子
     五月雨や百度参りの石濡らす 敬子
     竹の皮脱ぎし片肌朝日さす 洋子
     紫陽花に雨脚繁くなりにけり よう子
     五月雨や一天一色何時果てる ひろき
     五月雨や古寺の庭陰善意傘 久子
                
      

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竜王山・鏡山縦走

2010年06月15日 20時36分22秒 | 夏の俳句
             星ガ城址の石垣(竜王町大字鏡)
 
 鏡山 君に心や うつるらむ いそぎたたれぬ 旅衣かな 
                   藤原定家(新古今和歌集) 
 古今集にも詠われた鏡山。聖徳太子や伝教太師ゆかりの古利、源義経の元服の地「鏡の里」の鏡山にいきました。384.8mの低山といえど星が峰からの縦走コースはアップダウンが多く、ハードであった。山頂からの見晴らしは立木が被い、あまり無く、期待はずれでした。眺望は涼み岩のみ。麦秋が印象的で、帰り道玉ねぎをお土産に買った。

JR篠原駅9:15-国道477右折ー上野神社前9:23-
新幹線ガード下9:35-入町無線中継所看板9:43-中継所9:55
ー御幸山山麓ー竜王かがみの里道の駅10:40-休憩11:00-
星ガ城跡11:20-涼み岩ー竜王山・鏡山三角点13:20(昼食)-
大谷池ー竜王かがみの里道の駅15:00ーJR篠原駅16:00

 麦の秋新幹線の通過音 惟之
 ほととぎす真近に聴くも藪の中
 夏草を分け入り探す城址かな
 まだ着かぬバスを待ちおり夏薊


 





 
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金剛輪寺・千体地蔵

2010年06月14日 21時09分24秒 | 風景
                    金剛輪寺参道 6F
  
  湖東三山の金剛輪寺の黒門からの参道には
  赤い風車が供えられた千体地蔵尊が迎てくれる。
  8月9日の千日会には灯がともる。
 
    緑陰の参道赤き風車かな  惟之
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金剛輪寺本堂

2010年06月14日 19時18分28秒 | 風景
                  金剛輪寺本堂 F6

  6月10日湖水会の写生会で湖東三山の真ん中のお寺、金剛輪寺に行ってきました。紅葉で名高いお寺であるが、新緑も良い。紫陽花は咲き始めで少し早かった。ここは本堂、三重の塔、大わらじの二天門、千体地蔵、黒門、庭園などポイントが多い。参加者14名の殆んどは本堂、三重塔を描いた。小生は千体地蔵の参道を最初にスケッチして、本堂を描く。本堂は背景の新緑に堂々とした見事な構造物である。信長の焼き討ちにあったが僧侶の奇智により火は逃れたといわれる。残念にも十一面観音などの仏像は見れず、後悔をしている。

 扉開け涼風入れぬ大庇  惟之
 大わらじ夏日を背(せな)に二天門
 緑陰の参道続く風車
 夏書せんと貰いているも未封かな
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タルチュム(仮面劇)

2010年06月06日 20時50分18秒 | 写生会・展覧会
            タルチュム(仮面劇) 若林和子

今回の滋賀水彩展で「京都新聞滋賀本社賞」を受賞された作品。タルチュムとは韓国語で仮面劇のことだそうだ。きれいな赤を背景にいろいろな仮面を配置された楽しい作品。お面の表情がとても愉快でいつまで見ていても飽きない笑がありますね。はじめての受賞とのことでしたが、おめでとうございました。    
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第14回滋賀水彩展

2010年06月06日 19時59分57秒 | 風景
              赤いドック(家島)50F

大津市歴史博物館で開催されていた第14回滋賀水彩展が今日おわりました。出展は85展、参加者は1000名を越え大変に盛況でした。滋賀水彩展、京都水彩展に毎年出展して5年。今回の「赤いドック(家島)」がはじめて幸運にめぐまれ、「大津市教育委員会委員長賞」を頂きありがとうございました。大勢の方々から電話や会場で祝福いただきました。こつこつ続けてきてよかったと思いました。これを機に飛躍したいとおもいます。ありがとうございました。
この「赤いドック」は姫路港より船で40分程度いった瀬戸内海の家島で写生した作品(2007年)を大きくした。当事の港はは漁船で溢れ、採石船も多く活気があふれていた。現在はこのドックは塗り替えられたそうである。その意味では歴史的な価値のある作品かもしれない。
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五月の詩

2010年06月03日 20時56分35秒 | 夏の俳句
                 バラ 造花 F8

ポン菓子の釜音高く五月来る  惟之
聖五月赤きドックの絵を描きぬ  
「ちょんかけ」の足技見たり五月場所
薫風や大劇場の屋根赤き
沖の神 鯱の潮吹く春羅臼
知床の鯱が潮吹く沖の春
五月雨や二輪のしぶき前に飛ぶ
「のだめ」にて泪こらえぬ聖五月
初夏や足湯の浮葉掬ひをり
駅前の足湯に揺らぐ花みずき
種牛も殺処分なり五月尽

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八幡掘の写生会

2010年06月03日 18時21分15秒 | 風景
               八幡掘の明治橋より F6

 5月28日(木)水彩画グループ湖水会で八幡掘の写生会がありました。天候はからりとは晴れなかったですが、何とか雨にあわず、無事に実施できました。参加者は15名。テレビ局の撮影に待ち時間を取られたり、八幡小学校の2年生のインタビューにたびたびであったり、観光客の道案内をしたりで色々とハプニングがありましたが、楽しい一日でした。
 
 この八幡掘りは5年前にも黄色い花菖蒲の咲く同じ頃に写生会があったところで、当事に描いた作品と比べると筆のタッチが違って面白い。明治橋の欄干はとても難しく、また、白壁の蔵も苦手で上手く描けない。あまり細部にこだわらず描いてみた。
 
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