水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

五月の詩(二年坂)

2016年04月23日 18時33分10秒 | 冬の俳句

 

          春祭(大津市唐橋)      

 船溜り茜に染めて初明り  惟之

 鳶舞うて遠山くきり初句会

 席題に狸とび出で初笑

 孫三人みんな二歳の初詣

 初髪の人とゆき交ふ二年坂

 大泣きてにつこり笑つてしやぼん玉

 しやぼん玉幼の駆ける赤い靴  美枝

 しやぼん玉飛んで子供の笑顔かな  テル

 ふるさとへ飛ぶ夢毀れしやぼん玉  洋子

 息一杯吸ひふくらますしやぼん玉  初枝

 しゃぼん玉夢の続きをせがまれて  秀子

 しゃぼん玉われの行方も風まかせ  捨弘

 風に乗り形いろいろしゃぼん玉  アイ子

     俳誌 嵯峨野 五月号(通巻538号)より

 

 

 

 

 

 

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花の寺法金剛院と雲竜図の妙心寺へ

2016年04月07日 16時10分55秒 | 句会・吟行

   法金剛院の庭園

JR嵯峨野線花園駅から近い関西花の寺、法金剛院と日本最大の禅寺、妙心寺に行ってきました。法金剛院は山門を潜ると待賢院桜の紅枝垂れが迎えてくれ、池には蓮の芽が覗いていました。また、池の回りの苔の緑がきれい。妙心寺は退蔵院の枯山水や瓢鮎図、また、法堂の狩野探幽の天井画・雲竜図や明智風呂などを見て来ました。

 蓮の芽のつんつん覗く池面かな   惟之

 人知れず池辺に土筆群れてをり

 星のごと無数に咲し苔の花

 水琴窟澄みて青木の花咲けり

 瓢鮎図の騒ぐ問答椿落つ

 花曇り見上ぐ竜の目動きけり

 CDの鐘を聴きをり花の寺

 椿咲く枯山水の不変の美

 境内の七堂伽藍松の芯

 

 法金剛院の山門

   見事な待賢院門桜

  青女の滝

  蹲踞と椿

 浄土庭園の土手回りの苔

  池辺の土筆

 

  退蔵院入口付近

 未だ二分咲きの紅枝垂桜

  退蔵院の枯山水庭園(狩野元信の築庭)

  瓢鮎図の摸本(日本最古の水墨画)

瓢鮎図の問答(部分) 

 鬼灯

 陰の庭(退蔵院)

  陽の庭(退蔵院)

 雲竜図の法堂へ

 書院での御茶席

  大方丈の松

  法堂入場まえのひととき

  雲竜図のある法堂への入場

 狩野探幽の大傑作、法堂天井の雲龍図。制作に8年かかったといわれる(パンフより)。

   明智風呂入口

 明智光秀の供養のために造られたといわれる浴室で、すのこ板が敷かれたサウナ風呂。

鐘楼が向かいにあり、風呂が焚かれたら合図の鐘が突かれる。

  仏堂

  法話があった某塔頭での枝垂れ桜

 

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