どこ吹く風

旅のことを主に書く。

西安での一歩

2007年09月29日 08時44分36秒 | 西安留遊
 私たちが語学研修を受けるのは西安交通大学です。交通大学と名が付いていますが総合大学で100年余の歴史を持っています。
後日聞いた話ですが、語学研修のカリキュラムを持っている大学は北京や上海にもあるようですが、老人を受け入れる大学はここだけだそうです。たぶん団体としてということかもしれません。年よりは病気の問題があるので敬遠するのも分かる、でも自分が老人の部類に属するようになると笑ってその話を聞きながらも寂しさを感じる。

 留学生公寓は5階建てで各フロアに住居となる部屋と教室がある、4Fには食堂もある。100室を越えているので200数十名が漢語を学んでいると思われる。専任教師が9名と時間講師も数名いるようだ。入学時にテストを行いクラス分けがある、能力に応じて1~5クラスまであり半年間マジメに過ごせば3ないし4クラスまで進めるでしょう。

 私たちも一応テストを受けたのですが特別室で特別授業となりました。授業のことは置いとくとして生活面では何の不自由さも感じなかった。ふた間続きの特別室が2・3室ありそこには夫婦者が入り残りの6名は個室に入居した。バストイレが付いていて広さもアレでよしというところ。相部屋もあり殆んどがそのタイプのようだ。
各フロアに湯沸しが設置されていて24時間熱湯がある、部屋には魔法瓶があるのでコーヒーを飲んだりラーメンを食べる程度なら不自由は無い。
洗濯は洗濯機が1台だがあるのでそれが利用できる、ただ何時行っても回っていて朝早くでないと使えない。しかし学内の近い所にクリーニング店が2ヶ所あり一袋分で5~10元でアイロン掛けは別料金となっていた。料金は見た目で決めているので、高~いと喚くと安くしてくれた、好い加減なものです。

 食事は寮内にもあるが高い、昼メシで5元もとる。ハス向かいの学食ではその半分の金額で食べられるしメニューも豊富である。学食はプリペイドカードが無ければ利用できない、2万数千人の学生が原則全寮制なので相当合理的なシステムで無いとアレだけの人数を捌けない。しかも食堂は朝・昼・夜の食事時間しか開いていないのでその混雑振りはタイヘンだ。しかしそれだけの人員を捌く能力もある施設です。
麺・包子・餃子・炒め物・米類にその他諸々のコーナーが10数箇所ある、食べたいものの列に並びカード差し込んで清算する、さもなくばコレだけの人数は処理できないだろう。
 朝食はお粥が1元、何も入っていない饅頭が0.1元/1個なのでそれだけで充分、昼は野菜や肉などの炒め物2・3種とご飯で3元前後と生活費食費は安い、その気になれば1日150円もあれば充分食べられる。街に出ても餃子が一皿3元、麺類もその程度で食べられる。(1元は16円弱) 私は焼き鳥屋で串を15本ビール大瓶1本飲んで10元からオツリが来る毎日でした。

 同行の人たちとレストランに入っても店を選べば一人当たり20元出せばビール付きとなる。私は屋台派なので夕食は4元というところ。食い物が安いのは食料品の基礎となるものを物価統制していると思われる。ヤマトの国のビンボウ人にはありがたかった。

 ビールはマチヤ小(まちやぐぁと読み小さな店のこと、オキナワの言葉です。)で3元で売られている銘柄が焼き鳥屋でも3元である、ヘンだが私にとっては好都合なのでよく通いました。

写真は学生食堂の一部です。3Fには安くて美味しい食事を出している個室もある。またスーパーや果物、電気店などもある。中国のDVDはニッポンでは見ることが出来ないのでDVDプレーヤーを買った人もいた。