わが合唱歴を概観しながらここまで記述して来たが、あらためて読み返してみると、説明が不十分な箇所とか、抜けている項目に気づく。それらについては、「まとめ」の項で補足しようと思っているが、今を語る時に欠かすことの出来ないことがある。それは、2010(平成22)年4月に発足した混声合唱団「樹」のことである。この団は、私が自らの古稀を機に構想し提唱して発足した団である。なぜ、今、新合唱団を立ち上げるのか?疑問に思う人もいたようであるが、ある時、私には「天の声」が聞こえたように感じ、思い立ったのである。これまで、高校生、大学生を対象にした合唱活動が中心であり、一般合唱団に関しては短期間であったり、単発的であったり、いわゆる、常任として長期の指揮活動が無かった。そして、教員を辞してからは大学合唱団の客演指揮や、新設の吹奏楽団の指揮などをやっていて、常設合唱団の活動には関わっていなかった。そのような時に古稀を迎えて思ったのが「わが合唱人生の集大成として(少々大げさに)、一般の合唱団を作る」であった。そして、それが私には「天の声」と感じ、思い立ってから約一月で混声合唱団「樹」が誕生したのである。
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