8703の部屋

「ハナマルサンの部屋」です。音楽、スポーツ 世相 等々 気ままに綴ります

「小樽の第九」大盛況!

2013-12-03 04:48:55 | 合唱
12月1日(日)、小樽市民会館 開館50周年記念・第46回小樽管弦楽団定期演奏会 ベートヴェン交響曲第九番ニ短調「合唱付」公演を聞いた。この日は、他にも聞きたい演奏会あり、合唱連盟の会議ありという錯綜したスケジュールの中、究極(?)の選択であった。しかし、大変素晴しい演奏を聞き、今では「歴史的建造物」とも言える小樽市民会館の50周年を多くの人々と祝うことが出来たことを嬉しく思っている。

1週間ほど前から「前売り券完売、当日券?」という情報は入っていたが、まさしく超満員。開演直前まで合唱団員の方々が入場者の座席確保に走り回る光景が随処に見て取れた。したがって、開演前からこの演奏会にかける小樽市民の意気込みを感じ取ることが出来た。座席探しに懸命な来客の姿が散見される中、序曲「エグモント」作品84の演奏が始まった。演奏時間10分程度で10分間の休憩に入ったが、会場の整理という点からも効果的な休憩であった。

実行委員長 金久保兵士郎氏の挨拶文のタイトルが「手作りの第九コンサートを目ざして」であったが、文字通り立派な手づくりコンサートであった。8703も何度か第九演奏を聞いているが、これほどまでに手作り度が高い第九演奏会は初めての経験であった。指揮者(嶋田 宏、小松谷 徹)をはじめ演奏者のほとんどが小樽市民、もしくは関係者であり、ソリストも全員(北嶋 康子、浅里 いづみ、岡村 俊二、石田 久大)が小樽出身、もしくは道内在住であった。関係者の意図、努力を大いに讃えたい。

手作りの温もりは演奏面にこそ感じ取ることが出来た。全体を通してオーケストラも合唱も「私たちの第九を聞いてください!」という思い、意気込みに溢れた演奏内容であった。時には、聞いていてハラハラする場面もあったが「大意は小異を駆逐する演奏」(?)は見事であった。特に、楽譜に忠実に演奏しようとする指揮者の意図を汲んで激しく迫るvivace,presto、聞く人のハラハラ、ドキドキをも超越して、ついには恍惚の境地にまで導く演奏は圧巻であった。これこそが「小樽の第九!」である。


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