にほん民族解放戦線^o^

米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

「史上空前の論文捏造…③」(NHK-BSドキュメンタリーより)

2014年03月09日 | 雅無乱日記

以下のコンテンツは、BSドキュメンタリー「史上空前の論文捏造」を参考にしている。

 クリックで応援おねがい!
    ↓           ↓            ↓
 ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
 にほんブログ村 政治ブログへ

研究成果の捏造の先進国であるアメリカでは、研究公正局(The Office of Research Integrity:ORI)という、研究における不正行為を監視・調査する行政組織もつくられ、報告制度が設けられている。

この組織のクリス・パーカー長官は、番組内で次のように語っている。

>医学・生物学の世界で捏造があった場合、犠牲者は一般市民です。例えば医学データが誤っていたとしたら、市民の健康を損なうかもしれない。

医学・生物学の世界では、上のような理由から不正行為を監視する機関が設けられているが、物理学の世界にはそのような機関はない。それも、シェーンの捏造発覚を遅らせることになった。

実はベル研内でも、次々と超電導の記録を打ち立てていくシェーンに対する疑念が渦巻き始め、同研究室の同僚であるドン・モンローが内部告発をしたこともあったという。しかし、「おまえ、シェーンに嫉妬してるだけやろ」という感じでまともに相手をしてもらえず、告発を撤回してしまった(2001年12月)。

捏造の発覚のきっかけは、プリンストン大学のリディア・ゾーン助教授にかかってきたベル研研究者からの一本の垂れ込み電話(留守電)だった。

残されていたのは「シェーンの2つの論文をよく見てください」の一言のみ。

2つの論文に使用されているグラフは、なぜかノイズ部分が同じで、少しだけ値をずらせてあるものだった。実験でノイズがまったく一致することはありえない。シェーンは実験データを使い回ししていたのである。ゾーン博士は捏造を直感し、コーネル大学のマキューエン博士に連絡をした。そして、2人はベル研の告発を決意した。

2人はノイズの一致したデータという決定的な証拠をつきつけた。ベル研は調査委員会をつくらされ、2002年7月には、研究所の外部の人間も含めて5人の調査委員とシェーンは面接させられることになる。

委員の一人であり、かつて告発もした(その後撤回)ことのあるドン・モンローによると、シェーンはこう語ったと言う。

「実験データは、内容に合うものをファイルから適当に選びました」

おいおい…

その後の追求で、理論から期待される数値を計算で出し、それを測定した値として論文に載せたことも認めた。なんと24の論文のうち16の論文に捏造があったことになる。

2002年9月25日、このベル研のスキャンダルが大きく報道されることになる。

“ベル研 スター科学者を不正行為で解雇”

その後すぐ、シェーンは行方不明になった。

④へつづく