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『グリム童話初版第2刷全2巻』が日本の古本市場に出回っています。なんと1620万円!

2014年10月04日 | 民話
皆さん、今日は耳寄りな情報を!

グリム童話の初版、第1巻は1812年に900部印刷され、刊行されました。
紙の紙質が良くないので、現存する本は少なく、1965年に時点で書籍愛好家の間で150万円の値がついている。
そして第2巻は1815年に出版されました。

グリム童話の各版の解説は下記のブログをご覧ください。
グリム童話ミニ講義1



これは初版の第1刷で、グリム兄弟の弟ヴィルヘルムが所持していたもののレプリカです。
グリム兄弟生誕200年祭の1986年に復刻されて、
その際、私が奈良教育大学で公費購入したものです。もちろん大学図書館で見れますよ。
(確か全2巻で当時3万円ぐらいしました。)
これは、グリムの所持本の複写本ですから、
グリムがのちに書き込んだメモも残っており、とても貴重な本です。
ですから、オリジナル本は、世界記録遺産に指定され、
カッセルのグリム兄弟博物館に保管されています。

詳しくは下記ブログをご覧ください:
グリム童話ミニ講義3

以上のグリム童話初版は第1刷(初刷)ですが、
それぞれ第2刷も刷られています。

その初版第2刷全2巻がなんと現在、日本の古本市場に出回っています。


これが、グリム童話初版第2刷全2巻(first Edition, second issue.1812-15, Berlin)です。
もちろん、どなたかが所蔵されていたオリジナル本ですので
いかにも200年の経過を感じさせています。
雄松堂書店の「在庫本ニュース」(2014.9.)で見て
とても貴重な本なので、買おうかなと思って
お値段をみると、

なんと1620万円(消費税8%込)でした。手も足もでません。
きっと、どこかの大学が貴重本として買われないかと、期待しています。

それとも、どなたか家宝として、消費税10%に引き上げ前に買われませんか?!


今日は、グリム童話初版の古本情報でした。

では、来週まで、お元気で!  さようなら!



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1 コメント

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グリム博物館について (井上幸子)
2014-10-06 20:23:56
何時もお世話になり有難うございます。今年ドイツのグリム博物館へ行かれた方が、ドイツにも橋下さんみたいな人がいて博物館が取り壊されるので、この度は特別写真を映してもよいと言われたそうで、ツワー全員ショックを受けたと聞きました。それが本当なら世界中に悲しむ人が沢山いるのにと残念に思います。 井上幸子
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