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竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

民話に関する国際学会があるのをご存知?!

2011年11月21日 | 日記
今日はメルヘンや民話の国際学会のことを話ましょう!

「へーえ! 日本昔話学会があるのは、このブログで読んで知っているけど
国際学会まであるの?」と驚かれるみなさまもおられるかもしれませんね。
そう、あるのです。

International Society for Folk Narrative Research
といいます。

日本語では「国際口承文芸学会」ないしは「国際民間説話学会」と訳されています。
(公式の日本語の学会名称は定まっていません)

1959年に創立大会があり、1962年に正式に設立され、ほぼ4年に1度、国際大会が開催されています。
世界の80ヶ国から約700人の会員がいます。

詳しくは、下記の学会HPをご覧ください。

INSFNR


私が初めて参加したのは、確か1978年、スコットランドのエジンバラで開催された大会でした。

以下の写真は、主催者のエジンバラ大学のブルフォード教授が民俗衣装(男のスカート)を来て、
レセプションにおいてマックス・リュティ教授夫妻を出迎えているところです。


私の撮った貴重な、私の恩師リュティ教授夫妻の写真です。
(写真をクリックして、拡大して見てくださいね。)

それ以来、何度か大会に参加し、研究発表をしてきました。

次回の大会は次の通り開催されます:

●国際口承文芸学会 (ISFNR) 第16回大会 (予告)
 2013年6月25日~30日 ビリニュス市(リトアニア共和国)
 ビリニュス大学 リトアニア民間文芸研究所
 総合テーマ:現代社会における口承文芸、その統一性と多様性
 学会参加申込:2012年6月30日までに
 研究発表申込:タイトルと要旨(300字以内)を2012年10月1日までに。

詳しくは右記サイト参照:第16回大会

前回の大会の様子は、故櫻井美紀さんのHPをご覧下さい。

ギリシャ15日間の旅

今回は、国際学会の紹介でした。

大和郡山の民話絵本「げんくろうぎつね」が刊行されました!

2011年11月14日 | 日記
大和郡山には「源九郎狐」という狐がいるのをご存知ですか?
20年ほど前に東吉野村で民話の調査をしていた時、
「源九郎狐」の話を3話、聴きました。

1.郡山に行った源九郎さん
2.郡山と三尾の源九郎狐の騙し合い
3.禿留と源九郎狐の騙し合い

いずれも面白い話だが、三つ目の話を紹介しよう!


源九郎さんと、四国の禿留っていう狸とな、騙し合いをして。ほだらな、源九郎さんが、
  「おれ、明日、大名行列仕立てて来るさかい、ほんでに、あんじょう見とれ。」
て、そないに言うたらしいですな。その、四国の禿留って言う狸に。ほだら、
  「おう。」
言うて、ほで、あの、高見峠で待っとったらしいですな。ほんなら、
  「下に、下に、」
言うて、ほんまの大名行列が来たんらしいですな。
  「おい、うまいこと化けたのう。」
言うて、顔出したら
  「無礼者。」
言うて、一ぺんに手打ちになったって言う話を聞きましたなあ。

語り手:松場 賢一(東吉野村三尾)


ところで、その「源九郎狐」の面白い話がいっぱい載ってる絵本が
このほで刊行されました。



大和郡山の語り伝えたい ふるさと民話「げんくろうぎつね」
作絵・文:藤戸輝子  きり絵:馬場敏枝  500円
こおりやま民話絵本の会 中田光子


なぜ、「源九郎狐」というか、そのゆわれがあとがきに載ってました:

源義経が、頼朝に追われ吉野山に落ちのびたとき、白狐が家来に化け、
義経の妻「静御前」を守り、無事に送り届けたのだそうです。
そこで、義経はそのお礼に、源義経の「源」と「九郎判官」という位
から「源九郎」と言う名前を白狐に授けたのだそうです。

ところで、以前にも大和郡山の民話絵本を紹介しました。
見てくださいね。

民話絵本『稗田の村と広大寺池』刊行される!

今日は絵本の紹介でした。



第63回正倉院展に行ってきました!

2011年11月07日 | 日記
今年も正倉院展に行ってきました!


金・土・日曜日は午後7時まで延長しているので、ゆっくり見れますよ。


印象に残った宝物をカタログの写真から三つ紹介しましょう!


一つ目。今年の呼び物は、なんといっても、「黄熟香」(香木)でしょう。
ラオスからベトナムにかけての山岳地帯産出の香木が交易により日本にもたらされたようです。
時の権力者、足利義政、織田信長、明治天皇も切り取って香をたいたそうである。
内部が空洞になっているのは、雑臭が混じらないよう、香気の無い部分を除去したためとされる。



二つ目。「碧地金銀絵箱」の蓋表の模様です。
中央に一対のインコが花をくわえる姿が描かれ、その上下に一対ずつ花喰い鳥を配置している。
このような図柄は、はるかペルシアから来たようである。



三つ目。「十二支八卦背円鏡」(十二支及び八卦文様の鏡)は正倉院に伝わる56面の鏡の中で重量は最大のものだそうである。
鏡の背面の中央には、伏した獣の形をした紐を通す孔(あな)がある。
その外側の四つの円周に、四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)、八卦文、十二支、葡萄唐草文帯を配している。
なかなか見事な鏡である。

後は、11月14日までありますので、是非見てきてくださいね。

昨年の正倉院展の訪問記ブログもご覧下さい。

なんとシンデレラの靴が正倉院展にあった?!

ならまち民話探訪/敦賀で開催の昔話学会に行ってきました!

2011年10月31日 | 日記
10月25日には曇り日でしたが、
語り手入門講座の方々と「ならまち民話探訪」をしました。


興福寺の「菩提院大御堂」で村上郁さんの語る「十三鐘の石子詰め」を聴く。

現地の民話スポットで聴くと、やはり味わい深く、参加されたみなさん、満足されたようでした。

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さて、この週末、10月29日、30日は、敦賀で開かれた昔話学会に行ってきました。

詳しいプログラムは10月3日のブログの後半をご覧ください。

金田久璋先生の「福井の餅なし正月」の講演は地元の民俗・風習にも詳しい方だけあって説得力のある内容であった。


野村敬子先生の「口語リの可能性」の講演で、「桃太郎」は桃から裸で生まれたきたとは限らず、着衣のまま誕生というのもあると聞いて、一寸法師などの「小さ子」の系譜に繋がるのかと、納得した次第である。


桃太郎絵巻 着衣での誕生。


田中文雅先生の講演「若狭路の民話の出会い」を聴く参加者。

福井弁で語られた朽谷洋子さんの「花咲か爺」は、印象的な語りだった。
金沢昔ばなし大学で学ばれ、共通語から再話し、自分の語りにされた経緯もお聞きした。

杉の子サークルの紙芝居と人形劇もたのしく見聞しました。


福井県旧北陸街道の木の芽峠の「言うな地蔵」の紙芝居。


福井県上中町 柴峠での「山姥と馬子」の人形劇。

そのあとのシンポジウム「図書館における昔話の再生」は、
昔話にかかわる研究者と実践者の真摯な対話がなされ、
画期的なことであった。
学会が研究者どうしの内向きの活動でなく、子どもとかかわる語り手の方々に
専門家として積極的にかかわり、支援していくことがいかに大切かを痛感した。
今後の学会のあり方を指し示す貴重な集会であった。

ならまちの民話・現地探訪(10月25日午後2時半・近鉄奈良駅前集合)一緒に行きませんか!

2011年10月22日 | 日記
「なら・語り手入門講座」では、10月25日午後に
ならまち・奈良公園を歩きながら、ならの民話を語ります。
受講生以外の奈良の民話に関心のある方々も、(もちろんナーミンの方々も)
よろしかったら、秋日和の午後、いっしょに歩きませんか?

10月25日午後2時半・近鉄奈良駅・行基像噴水前に集合です。
コースは、以下の通りで約2時間です。


東向き通 → 餅飯殿通 → 采女神社 → 不審ヶ辻 
→ 興福寺菩提院 → 春日大社大鳥居 → 影向の松
→ お旅所にて解散。

下記の民話地図で道順を確認してください。

ならまち民話地図

ならまち民話地図WEB版


民話スポットで声に出して読んだり、実際の語りで聴いていただく話は以下の通りです。

「東向き」の由来 → 「餅飯殿」の由来 → 采女神社の由来
→ 不審ヶ辻の鬼 → 十三鐘の石子詰め 

前回の「ならまちの民話・現地探訪」の様子は
下記のブログをご覧くださいね。

2011/1/17のブログ

当日は、天気予報では晴れですが、いい天気になりますように!

なら講座(12月11日奈教大):加藤久雄が「奈良のことば」を解き明かす!

2011年10月17日 | 日記
奈良県内の12大学で「奈良県大学連合」 が結成されています。
国立、公立、私立の枠を越えて、それぞれの大学での教育・研究の
充実・向上を図るだけでなく、この地における新たな文化・学術の
創造、地域住民・産業界への貢献を目指しています。
その「奈良県大学連合」主催による「なら講座」について
耳寄りな話をいたしましょう!

加藤久雄(奈良教育大学教授・国語学)先生が
奈良のことばについて講演されます。

先生のメッセージを記します。

関西に暮らす私たちは、「関西弁」といっても、
大阪のことば、京都のことば、奈艮のことばの違いを微妙に感じます。
また、奈良のことばといっても南の方と北の方とでは違いがあるように
感じます。
奈良のことばは、どのような特徴を有しているのでしょうか。
全国の方言との比較をしながらお話しします。

このブログをお読みの方々には、「日常語で昔話を語る」ことに
関心をお持ちの方もおられることでしょう。
関西弁、奈良弁について基礎的な知識をもっていると
きっと役に立つでしょう。

是非、加藤先生の講演をお聞きになることをお薦めします。

12月11日(日)午後2時50分から4時20分
奈良教育大学 大会議室です。

先着順予約申込みです。

詳しくは下記のサイトをごらんください。

講座「奈良のことば」

今日は講座の案内でした。

グリミン第53回例会(10月16日)案内:野口芳子がグリム童話における7の数字を読み解く!

2011年10月10日 | 日記
今日は、グリミン(グリムと民間伝承研究会)の第53回例会の案内を
します。

グリミンは、グリム童話を初めとしてドイツ語圏の伝承文学を研究する
グループです。
この研究会については以前にも紹介しましたが、
詳しくは、下記のサイトをご覧下さい。
グリムと民間伝承研究会

今回は、金沢大学で開催される日本独文学会の開催にあわせて
開かれるので関西からは少し遠いですね。
一応、案内だけでも読んでみてください。


 ★グリムと民間伝承研究会(グリミン)★第53回例会案内★
                   2011年10月8日

水害をもたらした台風が通過、秋も本番を迎えました。
 グリミンの皆さま、お元気でいらしゃいますか。

 さて今回は、日本独文学会の秋季大会に合わせて、
大会2日目午後にグリミンの例会を開催します。
 平素参加しにくい方々も是非奮ってご参加下さい。

 今回は野口芳子さんが
「グリム童話における7の数字―固定観念を覆す使用法」と題して
新たに発掘された資料に基づき、発表していただきます。
 


●日時: 2011年10月16日(日)午後1時30分から(時間厳守)
       午後1時30分~3時 研究会(時間厳守)
       午後3時~5時 懇親会(大学近辺の喫茶店・自由参加)
●場所:
 金沢大学 角間キャンパス
  自然科学本館 204講義室
●道順:
 「金沢駅東口」6番乗り場より北陸鉄道バス 「93・94・97金沢大学行き」(兼六園下経由)
 に乗車、「金沢大学自然研前」下車。(料金350円、所要時間約30分)
      金沢大学 角間キャンパス・アクセス
●内容:

 ★野口 芳子(武庫川女子大学教授)
 「グリム童話における7の数字―固定観念を覆す使用法」

発表要旨:7は現在では一般に「ラッキーセブン」といって、幸運な数だと
思われているが、ドイツの百科事典では7は幸運と不運を併せ持つ数で、
魔術や呪術の数と指摘されている。実際、グリム童話の中に現れる7は
ほとんどの場合不運を表す。
それは中世の民の価値観を表しているのであろうか。
両義的意味を持つ7が、グリム童話の世界と現在とで異なるのはなぜ
なのだろう。
聖書や古典文学、図像学など様々な文献に当たりながら、
その理由を解明しようとして奮闘した。
この発表では夏休み中取り組んでようやく結論に達した、
その最新の拙論を披露する。

興味深い発表を楽しみにご参集ください。

●参加費 500円

■なお、独文学会の秋季発表会でもメルヘンや文化に関連する発表や
シンポが下記のように、ありますので、あわせてお聞きください。

★シンポジウムI 10月15日(土)10:00~13:00 A会場(大会議室A)
 ハプスブルク神話とその規範をめぐって  
  司会:田中まり  コメンテーター:松村國隆
  発表:磯崎康太郎、佐藤文彦、高橋麻帆、早川文人、元吉瑞枝

★口頭発表: 文化・社会1/文学1 
          10月15日(土)10:00~12:35 E会場(103講義室)
3. E.T.A.ホフマンの Maerchen の独自性
― 『マイスター・フロー』を中心に ―  小崎 肇 11:20~11:55

★シンポジウムIV 10月15日(土)14:15~17:35 B会場(AV講義室)
 ロマン派の時代の危機意識とユートピア
  発表:坂本貴志、佐藤朋之、松原良輔、岡本和子、桑原聡

★シンポジウムVI 10月16日(日)10:00~13:00 A会場(大会議室A)
 エーリヒ・ケストナーとその時代  
  発表:寺井紘子 青地伯水、児玉麻美、永畑沙織

下記の学会サイトもご覧下さい。   
 http://www.jgg.jp/index.php?easiestml_lang=jal

★世話人
   池田香代子
   野口 芳子
   竹原 威滋

さらに詳しく情報を得たい人は私のもうひとつのブログもご覧下さい。
特に例会案内のあとに新刊情報が載っています。

グリム童話と民間伝承に関心ある方の対話の広場

小澤俊夫講演「『モモ』と昔話」を聴いてきました!/昔話学会敦賀・若狭路大会を案内します!

2011年10月03日 | 日記
9月30日(金)に京田辺市で小澤俊夫先生の講演会があり、行ってきました。
エンデ『モモ』を昔話の様式との比較において解き明かされました。


岩波書店発行の『モモ』を手にして講演中の小澤先生

ファンタジーの『モモ』には、昔話の様式がいたるところに秘められていることを
指摘され、なるほどと納得しました。

先ず、『モモ』の目次には、対照的な表現がなされている。
円形劇場という孤立した舞台設定。
主人公モモの異様な姿は他から孤立した人物 → 昔話の主人公と同じ設定。
亀のカシオペアに乗って時間のありか行く/むこうで1日、ここでは1年 →浦島太郎を連想させる。
止まった時間が動き出すところの人物描写 → いばら姫を連想させる。
そもそも話全体の構造そのものが主人公のこちらとあちらとの往還形式になっている。
昔話の構造と同じである。

野暮なまとめはこれくらいにします。
受講者は、長年の体験に裏打ちされた先生の説得力のある話に
すっかり魅せられ、家路に着かれたことと思います。

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昔話の魅力にとりつかれた皆さんに耳寄りな情報を流しましょう。
秋の昔話学会では、「図書館における昔話の再生」をテーマにしたシンポジウムがあります。
そのプログラムを載せておきましょう!

日本昔話学会2011年度 敦賀・若狭路大会
会場 ニューサンピア敦賀 〒915-0813 福井県敦賀市呉羽町2 Tel:0770-24-2111

■10月29日(土)
◆開会の挨拶                 須田悦生氏(静岡県立大学名誉教授)
◆公開講演会(第1部) 13:30~17:00
・福井の餅なし正月-稲作文化論と口承文芸の視点から―金田久璋氏(敦賀短期大学講師)
・『越前若狭の伝説』(杉原丈夫編)の編纂に携わって― 永江秀雄氏(福井県郷土誌懇談会理事)
・口語リの可能性                  野村敬子氏(国學院大学栃木短期大学講師)
◆図書館“読み聞かせ”活動交流会 17:00~17:50

■10月30日(日)
◆公開講演会(第2部)10:00~12:00
・若狭路の民話の出会い           田中文雅氏(就実大学元教授)
・若狭路の民話のおもしろさ         松本孝三氏(大阪大谷大学講師)
◆シンポジウム13:30~17:00
・基調報告・図書館における昔話の再生    齋藤壽始子氏(児童文化研究会)
・実践報告・図書館がつなぐ子どもと昔話   田中智美氏(福井県立図書館)
     ・図書館で語る福井のむかしばなし 朽谷洋子氏(福井おはなしの会)
     ・図書館・学校で語る敦賀のむかしばなし
                      寺井三枝子氏・服部清子氏(敦賀おはなしの会)
     ・紙芝居「言うな地蔵」「山姥と馬子」 橋詰照美氏・吉水祥子氏他(杉の子サークル)
司会:加藤康子氏(梅花女子大学)/阿部奈南氏(関西外国語大学短期大学部)
◆閉会の挨拶                福田晃氏(立命館大学名誉教授)

日本昔話学会事務局
〒430-8533 静岡県浜松市中区中央2-1-1 静岡文化芸術大学文化政策学部 二本松康宏研究室
   TEL&FAX 053-457-6155   E-mail: y-niho@suac.ac.jp

関西からは少し遠いですが、思い切って参加することにしました。


語り手講座定員達す!/田原と柳生の里に行って来ました!

2011年09月26日 | 日記
まず、最初にお知らせ:
語り手入門講座は定員20名に達しましたので、
昨日、募集を締め切りました。
応募いただいた方には近日中にご連絡いたします。

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さて、週末に奈良市の東部山間地域を採訪いたしました。
近く、「田原・柳生の民話地図」(仮題)を作成する予定のため
そのイメージ作りのため、久しぶりでゆっくり探索しました。

台風一過、絶好のハイキング日和でした。

今日のブログはその写真でお楽しみください。


先ず、太安万侶の墓にお参りしました。来年は「古事記」編纂1300年です。


柳生石舟齊が天狗を切ったと思い、翌朝、見ると、実は石だったという。真っ二つに切れた「一刀石」


柳生石舟齊の次の当主が柳生宗矩です。


柳生宗矩が馬上から洗濯中のお藤と出会った「お藤井戸」


お藤が宗矩と結婚することになり、阪原村から柳生村に向かう峠は、
母が娘を見送り涙の別れをしたので、「帰り婆さ峠」という。
(写真の真ん中の山道を登るとその峠に出る)


柳生十兵衛が修行の旅に出る際に植えた「十兵衛杉」
(今では、落雷で枯れているが、なかなか立派な大木である)

来春には、「田原・柳生民話地図」が刊行されますので、おたのしみに!

「なら語りの入門講座」受付中! /NHKの番組「宇宙の渚」の紹介

2011年09月19日 | 日記

9月5日のブログでお知らせしましたように
「なら語りの入門講座」の応募の受付をいたします。
日時: 毎週火曜日午後2時40分~午後4時10分 日程:10月4日(木)~2月7日(火)・全15回開講

あなたも語りのノウハウを身につけて、幼稚園、保育園、図書館、学校現場や家庭で、
あるいは「奈良民話祭り」で、子どもたちや孫たちに、昔話や奈良の民話を語ってみませんか!

昨日の講演会のあとご案内したところ、10名の方が応募を表明されました。
受講希望の方はここをクリックしてみてその指示にしたがって応募してください。
定員は20名ですので、早めに申し込んでくださいね。(先着順)

ナーミンの会員の方、是非お知り合いにお知らせしてくださいね。

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話題は変わりますが、
昨夜のNHKの番組「宇宙の渚」
素晴らしい映像をみましたので、すこし紹介します。

国際宇宙ステーションから送られてきた珍しい映像です。
思わず、ケータイでテレビの映像を撮影しました。


地球の大気圏に沈む月。
地球を包む大気圏と暗黒の宇宙空間との境目を「宇宙の渚」と言うそうです。


国際宇宙ステーションからみた雷(下の丸い明かり)と雷雲から放たれる閃光。
この花火のような閃光を「スプライト sprite」(妖精)と呼ぶそうです。
森や山だけでなく、宇宙にも妖精がいるのですね。この映像では3人の妖精かな。


国際宇宙ステーションからみた西日本:右端の明るい所は大阪。手前に四国、その向こうは山陽と山陰地方。
人の住む海岸沿いは電気で明るいので、まさに地図を見ている気持ちになりますね。

メルヘンの世界では、星の王子さまのように主人公は、よく星や月をたずねることがありますが、
宇宙飛行士古川聡さんが宇宙から写した映像をお茶の間でリアルタイムに見れるとは、
えらい時代になりましたね。


大塔村のみなさまのことを思って.....

2011年09月12日 | 日記
台風12号による豪雨が紀伊半島を直撃し、
奈良県下でも南部地域に甚大な被害をもたらしました。

私が畏友丸山顕徳氏の案内で初めて奈良県下で民話の調査を
したのは、大塔村(現・五條市大塔町)でした。
何度も通い慣れた大塔村の風景が
すっかり変わり果てた様相を呈しているのを
テレビで映し出されると、心が痛みます。

民話調査を実施したのは、昭和59年(1984年)ですから、
ずいぶん昔になりますが、
お年寄りの方から多くのお話を聴くことができました。

山の斜面にへばりつくように家が建ち、つつましい生活をされているお年寄りたち。
心やさしく、自然とともに生きるその姿。

とても素晴らしいお話を聴きました。

そのお話は既にこのブログでも2話、紹介しています。

この機会にもう一度再録しましょう。


★ガタロウと錦草

辻堂のな、蒲生の裏に、どえらい、あの、大きな淵があったんや。
今はダムにして無いけどな。
その淵にはガタロウがおった。昔の話やで。

お便所に行ったらね、ガタロウが下から手を出してきたと。
それを切ったんと、鎌で。
その代わりにね、ガタロウが「その手を返してくれ」と。
「手を返してくれたら、ええ薬教えるさかい。」
ほんでね、蒲生屋さんですわ。
その薬な、今でも売ってると思うわ。


語り手:福本清明(大塔村 宇井)
原典:昔話研究懇話会編『昔話―研究と資料』 14号 (昭和60年)


★雀孝行

燕は、親が今、死に病でな。あの、なにしとんのに、
「来い」いうたら、化粧して、きれいにして、ゆっくり燕は来たんやて。
そんで、親の死に間にあえへんかってんて。

一方、雀は、もうな、そのまま、親の死に病にな、もう、すぐ来たんやて。着の身着のままで。
そんで、親の死に間にあってんて。

ほんで雀は、あんな格好でええし、村の近くでお米とって食べてええんやて。

燕は、きれいに紅つけたりな、おしろいつけたりして。
ほんでに、お大師さんが、
「もうお前はな、親の死に目にそんな化粧して、やつしとるんだったら、
もうお前はな、食物は食べられん。」て。
ほんであれは、虫となにと食べて、ほんで、
「土食って、虫食って、土くさい。」
って鳴くんやて。そして渡り鳥になって、遠くまで行かなあかんねんて。

わしら、子供の時、ようそんな話、聞かされたけど。


語り手:梅本マサノ(大塔村 惣谷)
原話資料:昔話研究懇話会編『昔話―研究と資料』 14号 (昭和60年)


河童の話も雀孝行も、山村ならでは の話です。

よろしかったら、過去のブログも見て下さいね。

吉野の河童はなんと薬をお礼にくれたのだ!

吉野・大塔村のお話「雀孝行」


大塔村のみなさま! くじけないでください。
熱いエールを送ります!!

2011年「なら語り手入門講座」10月開講!

2011年09月05日 | 日記
好評いただいている「なら・語りの入門講座」を
今年も下記の要領で開講いたします。

◇ 日時: 毎週火曜日午後2時40分~午後4時10分(下記日程)

   10月4日(木)~2月7日(火)・全15回開講

 (10月4、11、18、25、11月1、8、15、22、29、12月6、13、20、1月10、24、2月7)

◇ 会場: 奈良教育大学 講義棟  104教室

 (JR奈良駅または近鉄奈良駅より約10分 市内循環バス「高畑町」下車)

◇ 講師:奈良教育大学特任教授 竹原威滋  語り手: 村上郁

【対象】学生・教職員、一般市民、 【定員】20名(先着順)
 
【申込期間】9月20日(火)~9月30日(金)  【参加費】無料

【申込方法】FAXまたはe-Mailで、講座名・氏名・年齢・住所・電話番号・e-Mailアドレスを記入の上、
      下記に申し込んでください。 9月20日(火)より先着順受付とします。

【問合わせ先】奈良教育大学 竹原威滋研究室 
  
      TEL & FAX: 0742-27-9272
      MAIL: takehat@nara-edu.ac.jp
 

あなたも語りのノウハウを身につけて、幼稚園、保育園、図書館、学校現場や家庭で、
あるいは「奈良民話祭り」で、子どもたちや孫たちに、昔話や奈良の民話を語ってみませんか! 


★さらに詳しい情報は下記のサイトをクリックしてご覧下さい。
  2011年「なら語り手入門講座」  

★なお、下記の奈良教育大学図書館公開講座の終了後、詳しい案内をいたしますので
 よろしかったら、是非講座にいらしてください。
   講演と語り「世界のシンデレラ姫の話」:奈良教育大学にて9月17日開催

奈良国博「三蔵法師3万キロの旅:天竺へ」を見てきました!

2011年08月29日 | 日記
夏の民話祭りが終わり、9月になると、
講演会が二つ続きます。

下記のブログをご覧下さい:

講演と語り「昔 話 と メ デ ィ ア」:新庄図書館にて9月11日開催!!
講演と語り「世界のシンデレラ姫の話」:奈良教育大学にて9月17日開催!


その狭間の小休止の期間、気になった展覧会「三蔵法師3万キロの旅:天竺へ」(7月16日~8月28日)を
見てきました!

仏法を求めてはるばるインド=天竺へと旅立った玄奘三蔵。
3万キロにも及ぶシルクロードの旅を全長190メートルを超える長大な画面に絵画化した国宝「玄奘三蔵絵」は、
藤田美術館の所蔵ですが、今回、奈良国立博物館で展示されました。

鎌倉時代の宮廷絵師:高階高廉一門によって描かれたという。

旅の厳しさに耐え、仏教誕生の聖跡巡礼を果たし、
膨大な仏教経典を唐に持ち帰り、翻訳をした玄奘の生涯を
一覧できる絵巻に圧倒されました。

カタログを買ってきました。



そこから撮った数枚の写真で絵巻の一端に触れてみてください。


雪路の天山山脈越え


燈光城外の龍窟にて仏影を拝す


数多くの経典・仏像とともに帰国


弘福寺で経論を翻訳する

改めて、玄奘の偉大さに敬服しました。

そして、三蔵法師の旅はやがて孫悟空の活躍する『西遊記』の物語を生み出していくのである。
おしまい。

講演と語り「世界のシンデレラ姫の話」:奈良教育大学にて9月17日開催!

2011年08月22日 | 日記

前回のブログで
講演と語り: 「昔話とメディア」 新庄図書館にて9月11日開催
を紹介しましたが、
その1週間後にも、語り手の村上さんとのコラボレーションで
語りと講演があります。

ならやまオープンセミナー(奈良教育大学図書館公開講座):
講演と語り: 世界のシンデレラ姫の話-グリム、ペロー、東西の民話をめぐって-

◇ 日時:9月17日(土) 13:30~15:30     
◇ 会場: 奈良教育大学 管理棟2階 大会議室
 (近鉄奈良駅またはJR奈良駅より市内循環バス「高畑町」下車)

世界にはよく似た話が伝播しています。今回取り上げる「シンデレラ姫」もその一つです。
みなさんはグリムの「灰かぶり姫」、「千枚皮」やペローの「シンデレラ」をご存知でしょう。
実はシンデレラのルーツは、纏足という風習のあった中国にあるのです。
日本にも「米福糠福」という継子話があります。
「シンデレラ姫」をめぐって、東西の民話を取り上げ、お話の東西比較を通して、
語りの魅力に迫ります。

絵本の読み聞かせや語りの実践をされている方、孫や子に昔話を語ってみたいという方々、
しばしメルヘンの世界に浸ってみたい方々、是非、お越しください!
それではお話のはじまり、はじまり。「むかーし、あるところに...」

詳しくは、下記のサイトを開いて、案内チラシをご覧ください。

講演と語り:世界のシンデレラ姫の話:9月17日

なお、講演後に「なら語り手入門講座」(10月より毎週火曜午後14:40~16:10・全15回)の
募集案内も行います。

講演と語り「昔 話 と メ デ ィ ア」:新庄図書館にて9月11日開催!!

2011年08月15日 | 日記
このブログのタイトルにもなっている「奈良民話祭り」が
盛会のうちに終わり、ほっとしています。

と思ったら、もう次のイベントが近づいてきました。

講演と語り: 昔 話 と メ デ ィ ア
-語り・えほん・アニメの違いをめぐって-

◇ 日時:平成23年9月11日(日)14:00~15:30
◇ 会場: 葛城市立新庄図書館 学習室

語り手の村上さんとのコラボレーションで上記の講演をします。

ネット社会に生きる子どもたちにとっても、音声による伝承文化にふれあい、
文字による読書に親しむことがとても大切です。

講演では、昔話「三枚のお札」を取り上げ、語りを聴いて、
絵本を一緒に読んで、さらにDVDでアニメを見て、
三つのメディアの体験を通して語りの魅力に迫ります。

語りと講演でしばし、お話の世界にひたってください。
最後に、奈良の昔話の語りもあります。どうぞお楽しみに!

詳しくは、下記のサイトを開いて、案内チラシをご覧ください。

講演と語り: 昔話とメディア:9月11日