酒酒落落

~しゃしゃらくらく~
本、漫画、観劇などの記録
【注意!ネタバレあり】

チーム・ブライアン

2016年01月16日 | 
2014年11月20日
著者 ブライアン・オーサー
監修 樋口豊
構成・翻訳 野口実恵



素人が見ながらなんとなく感じているルールや傾向をしっかり研究しているからこそ素晴らしい成績を残しているのだなと納得できる。
本がでたのは一年以上前だけど、羽生の今シーズンの最高得点も納得というか当然に思える。
特にその通り!というか印象に残った個所は
「必要なのはジャッジが好む、玄人受けする滑りです。ジャッジが感動するのはジャンプの成功ではありません。信じられないくらい素晴らしいストロークや美しいエッジワークを見ると感動し、そういう選手はちょっとくらいジャンプで転んでも点数が下がらないのです」
「演技に緩急があるほうが評価は高いのです。ですからプログラムの中でも落ち着く部分が必要で、それをコーチが見つけなくてはならないのです」
「また、これはヨナと4年間研究してわかったことなのですが、GOEのプラスとPCSはつながっている傾向があります。技術の質が高いことから、PCS全般も上がるわけです。スケーティング技術も、つなぎも、演技も振付もすべてです。そこで試合の勝負が決まります。
多くの選手やコーチは、ジャンプを重視しすぎてはいないでしょうか。」
あとは冒頭の羽生の言葉
「難しいジャンプを入れつつも完璧な演技をしなきゃいけない、という時代になると思うんです。(中略)マイナスされる部分のない全体的は完成度が大事。そしてエレメンツのGOEでプラス2や3をコンスタントにとっていくことが大事なのだと思います。」
これが結果として最高得点に結びついたんだな。

この本読んだ後久々にオーサーの現役時代の演技を見たけど、たしかにゆづに似ているかも。細い体で最初から最後まで全力で演技するところとか。
コメント
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