著 薬師院仁志 2006年8月15日
光文社新書265
なんとなくフランスの事をもっと知った方がいいと思って読んでみましたが、非常に興味深かったです。
ここ数年、私が日本の社会についてなんか妙だなと思っていたわけがわかりました。
すなわち日本は小さな政府をめざしていながら、増税を行っているということ。
この本に書いてある図式は明快で自由主義=小さな政府=資本化優位=減税vs
平等主義=大きな政府=労働者保護=増税ということ。
基本的にこのどちらかを選挙のたびにヨーロッパの国々は選んでいるということです。
もちろん、フランス型の平等主義が万能ではないことは本にも書いてあるし、ニュースでも知っています。
しかし労働者の基本的人権が今の日本とは雲泥の差であるのも確かで頭がクラクラしてきました。
特に正規雇用以外の労働者に対する企業側の負担が大きく、
今の、日本の労働力使い捨てのような風潮からは信じられないような話です。
その為、企業が人を雇うのに厳しく、失業率が増えているのかもしれませんが。
昨年5月からサルコジが大統領になって、彼はあきらかにアメリカ寄り=自由主義の立場と思われるので、
フランスも自由主義のほうに傾いているかもしれません。
しかし、その為に打ち出した政策はうまくいっていないようだし、
中間選挙でも与党が負け支持率は低下しているようなので、どうなるのでしょう。
光文社新書265
なんとなくフランスの事をもっと知った方がいいと思って読んでみましたが、非常に興味深かったです。
ここ数年、私が日本の社会についてなんか妙だなと思っていたわけがわかりました。
すなわち日本は小さな政府をめざしていながら、増税を行っているということ。
この本に書いてある図式は明快で自由主義=小さな政府=資本化優位=減税vs
平等主義=大きな政府=労働者保護=増税ということ。
基本的にこのどちらかを選挙のたびにヨーロッパの国々は選んでいるということです。
もちろん、フランス型の平等主義が万能ではないことは本にも書いてあるし、ニュースでも知っています。
しかし労働者の基本的人権が今の日本とは雲泥の差であるのも確かで頭がクラクラしてきました。
特に正規雇用以外の労働者に対する企業側の負担が大きく、
今の、日本の労働力使い捨てのような風潮からは信じられないような話です。
その為、企業が人を雇うのに厳しく、失業率が増えているのかもしれませんが。
昨年5月からサルコジが大統領になって、彼はあきらかにアメリカ寄り=自由主義の立場と思われるので、
フランスも自由主義のほうに傾いているかもしれません。
しかし、その為に打ち出した政策はうまくいっていないようだし、
中間選挙でも与党が負け支持率は低下しているようなので、どうなるのでしょう。