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レアアース、脱中国依存の動きが本格化

2010-10-23 | つぶやき
レアアースはハイブリッドカーやデジタル家電などハイテク製品に不可欠な資源であるが、世界生産量の90%を占める中国が輸出規制を強めている。このような状況のもと、世界的に脱中国依存の動きが本格化してきた。
●米カリフォルニア州にあるマウンテン・パス鉱山(一時は世界最大の生産量を誇ったが、中国の安値攻勢に敗れて休眠中)が11年前半に採掘を再開し、12年末までに年2万トンの生産体制にする計画という。設備新設には数百億円規模の資金が必要とされ、住友商事は出資や融資を検討、技術面でも協力できないか協議しているそうだ。双日によると、11年のレアアースの世界需要(中国内需を除く)は5.68万トンで、1.68万トンの供給不足。日本は1万トン余りの供給不足が予想され、住商は同鉱山からの日本向け輸出を確保する。⇒ http://www.asahi.com/business/update/1022/TKY201010220536.html
●日本政府はレアアースのベトナムとの共同開発の方針を固め、10/31の日越首相会談@ハノイで合意を目指す。ベトナムではセリウムやジスプロシウムなどのレアアースが産出するとみられ、中国に代わるレアアースの一大産地に育てる計画という。住商が2013年以降のレアアースの日本向け輸出を目指す他、豊田通商と双日も開発を準備中で、2つの案件が順調に進めば、国内需要の2割以上をベトナムで確保できるそうだ。 ⇒ http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819481E0E3E2E0858DE0E3E3E2E0E2E3E29F9FEAE2E2E3;bm=96958A9C9381959FE0E0E2E0E28DE0E0E3E2E0E2E3E29F9FE2E2E2E2
●レアアースの埋蔵量が豊富なオーストラリアは輸出に積極的な姿勢を見せ始めており、日本の大手メーカーが、豪レアアース生産企業ライナスとの取引に乗り出しているそうだ。同社のマウント・ウェルド鉱山の埋蔵量は約140万トンに上るという。10年以内に中国への輸出も可能だという強気の見通しを立てているそうだ。 ⇒ http://www.afpbb.com/article/economy/2763563/6282053
●ドイツ政府は国内企業のレアアース確保を外交面から支援する戦略を明らかにするとともに、新たな供給源開拓のために日独が協力して取り組む方針を示唆。メルケル独首相によれば、中央アジアに注目しているようだ。 ⇒ http://www.afpbb.com/article/economy/2767960/6352309
●韓国はレアアース調達で中国への依存度を低下させる計画で、輸入量は既に、2005年以降全体で約7割近く減少しているそうだ。また、日本や米国などと共同で鉱山を開発する可能性を見極めていくそうだ。 ⇒ http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aar4kWiL8oWA
◆中国の輸出規制強化はレアアースを戦略資源として政治的に利用しているとの見方があるが、必ずしも、それだけではないようだ。中国の世界貿易機関(WTO)大使は①レアアースについては中国自身の在庫も速いペースで減少しており、保全の必要がある、②1996年時点で世界の33%を占めていた中国のレアアース資源は現在30%に減少しており、今後15~20年で枯渇する見通し、③生産統制は海外の顧客だけでなく国内生産者にも影響が及ぶとの見方を示している。 ⇒ http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-17790220101022



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