ハンブルク(ドイツ)で開催中のスパコンの国際会議で世界ランキング「TOP500 」が発表され、理研と富士通が共同開発中(国家プロジェクト)の「京(けい)」が毎秒8162兆回の計算能力を示してトップとなったそうだ。2位の中国産「天河1号A」を性能で3倍以上上回ったという。国産スパコンが首位になるのは2004年の「地球シミュレータ」以来、7年振りという。「京」は09年の事業仕訳で一旦は凍結されたが、復活したそうだ。来年6月までに目標の毎秒1京(10000兆)回の達成を目指し、本格稼働は来年11月の予定という。●富士通の製造が予定以上のペースで進んだ一方、米国の開発が遅れた敵失が勝因と文部科学省は分析しているそうだ。また、米国では100京級の開発計画が動き出し、中国もスパコン投資を継続しているのに対し、日本は「京」の後継計画は決まっておらず、今後の競争力については不透明のようだ。 ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110620-OYT1T01019.htm?from=top