大都市を舞台とした市民マラソン大会が相次いで誕生するそうだ。今月30日には「第1回大阪マラソン」が開催され、11月には「神戸マラソン」が、来年3月には「名古屋ウィメンズマラソン」と「京都マラソン」が初開催される。ランニング人気が高まる中、多くの参加者希望者や観戦者が見込め、大きな経済効果が期待できることが背景にあるそうだ。先例となった「東京マラソン」の参加希望者は、2007年の第1回の95,000人から来年2月の第6回では約284,000人まで増え、経済効果も毎回200億円を超えるとの試算もあるという。今回の大阪大会は、参加者約3万人で東京マラソンと並んで国内最大規模、大阪城や御堂筋など市内の名所を巡るコースが人気を呼び(制限時間7時間で観光を楽しみながら走れる)、応募者は約17万人に達したそうだ。経済効果も124億円と試算されている。●市民マラソンは海外でも人気が高いそうだ。シカゴ、ボストン、ニューヨーク、ロンドン、ベルリンが「ファイブメジャーズ(世界5大大会)」と呼ばれ、毎年2万~4万5千人が世界中から参加するそうだ。ボストンマラソンは1897年に始まり、最も長い歴史を持ち、ロンドンマラソンは最大規模のチャリティー額で知られ(2010年大会では約68億円)、シカゴやベルリンは高速コースで有名という。9月のベルリンマラソンではケニアのパトリック・マカウが2時間3分38秒の世界新記録をマークして話題となった。●大阪マラソンではチャリティーをテーマに掲げ、参加料10,500円の内、500円が慈善団体などに寄付される仕組みで、東日本大震災の復興支援も寄付先に追加されたそうだ。また、シカゴマラソンのノウハウを学ぶため、大会運営などで提携したそうだ。また、招待選手に今夏の世界選手権韓国大会の代表となった市民ランナーの川内優輝氏(埼玉県庁)が含まれているそうだ。 ⇒ 10/24読売新聞夕刊