●「ペア碁」決勝戦は中国vs韓国の対決となったが、中国ペアが終局間際に順番を間違えるミスを犯し、罰則の2目が科され、韓国が逆転優勝したそうだ。普通に終われば、中国の半目勝ちとのことで、劇的な幕切れとなったようだ。●2回戦の中国vs韓国戦(優勝候補の筆頭格同士の激突)でも「事件」が起こったそうだ。終盤に入って内容的には中国の勝ちが確定も、韓国ペアがまったく無意味な地点への着手を始めたという。持ち時間の少なくなっていた中国の時間切れを狙ったらしいが、十数手以上にわたり無意味な着手が続いたため、審判団が協議し、規定により、韓国の反則負けとなったそうだ。関係者の一人は「まさか、世界を代表する棋士がそんなことをするとは」と嘆いたという。●日本ペアは2組とも3勝3敗で17チーム中9位と10位に終わった。台湾代表で出場した張栩・謝依旻ペアも4勝2敗で6位。日本は、これまで中韓に次ぐ第3位が定位置だったが、後れを取る厳しい結果となった。日本は戦前・戦後と常に世界の囲碁界をリードしてきたが、十数年前から中国、韓国が台頭し、現在、日本は3番手の位置にある。日本は伝統文化として、結果より内容を重視する風潮があるのに対し、中国や韓国は囲碁をスポーツとして捉え、英才教育や集団教育で強化、腕を上げてきた。両国とも勝負最優先の傾向にあり、上記事件もその表れと言えよう。囲碁は伝統文化かスポーツか、この意識の違いが勝敗に表れているとも言えそうだ。 ⇒ http://mainichi.jp/enta/igo/news/20101123ddm035050036000c.html、http://mainichi.jp/enta/sports/general/asiangames/taiganagarete/news/20101121ddm035050067000c.html
(関連:11/20マイブログ)
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