太田裕美さんの代表曲にして最大のヒット曲(1975年12月発表)であるが、意外なことに、太田さんは長らくこの曲に釈然としないものを感じてきたそうだ。きらいな曲ではないが、次はもっと良い曲を出したいと常に願い、頑張っているのに、過去の曲が最高だと言われ続けると、どこか否定されたような気持になってしまったそうだ。そうしたわだかまりが消えたのは、15年ほど前に子育てが一段落し、コンサートツアーを久々に再開した時に、たくさんのファンがこの曲を心待ちにしてくれていたことを実感したからだそうだ。リアルタイムで聴いていない世代にも響き、多くの歌い手によってカバーされ、「私の手を離れた感のある曲でもあるが、いつまでも歌い継がれる曲の誕生に関われたことは、本当に幸せだと思っている」そうだ。尚、1976年2月当時のオリコンランキングのベスト3はおよげたいやきくん(子門真人)、木綿のハンカチーフ、ファンタジー(岩崎宏美)となっている。 ⇒ 5/28朝日新聞