コンサベーション・インターナショナルとナショナルジオグラフィック協会、ニューイングランド水族館が共同開発した海の健全性を包括的に評価する世界初の指標「海洋健全度指数(OHI:Ocean Health Index)」が科学誌ネイチャー電子版に発表されたそうだ。評価対象の171の国・地域のグローバルスコアは100点満点中60点、日本は69点で11位になっているそうだ。この指標は海の持続可能な利用から得られる「便益」という観点から、10の目標(食料供給、零細漁業の可能性、海洋生産物、炭素貯蔵量、海岸保護、生計手段および経済、観光およびリクリエーション、場所のイメージ、きれいな水、生物多様性)を基に評価しているそうだ。世界人口の40%以上が沿岸部に住んでおり、海への依存度は高まる一方であるが、モニタリングしている海洋資源の約84%は許容一杯の状況か、過剰に漁獲されているか、すでに枯渇しており、また、世界の漁業船舶の漁獲可能量は、持続可能な漁獲レベルの2.5倍と推測されているそうだ。共同執筆者によれば、60点というグローバルスコアは、海の管理が最適でないことを示しているそうで、この指標が世界各国の政府による海洋管理の政策策定の指針として活用されることが期待されている。 ⇒ http://www.advertimes.com/20120816/article80813/
トップは南太平洋の無人島、米国領ジャービス島(86点)、ドイツが4位(73点)、オランダとカナダが同点9位(70点)などとなっているようだが、海洋資源への依存度が高い日本が11位に留まっていて良いのだろうか? ⇒ http://www.oceanhealthindex.org/Countries/