日本化学会が約30年後に実現を目指す研究目標を掲げた「化学の夢ロードマップ」を策定したそうだ。日本初の「理学・工学分野における科学・夢ロードマップ」を作成することを決定した日本学術会議第三部(理学・工学)の要請を受けて作成したものらしい。夢は10の分野別に纏められており、全部で104に上り、実現すれば「10~15のノーベル化学賞受賞も可能」だそうだ。ウィルスの種類に依らず予防効果のあるインフルエンザの万能ワクチン(医療分野)、太陽光で水を効率的に分解して燃料電池などに使える水素を作る技術(エネルギー・資源分野)、安定的に農産物を生産する「植物工場」や水だけを通すサイズの膜で海水を淡水化する技術(環境分野)などが含まれるそうだ。概要は同学会のWebサイト(http://www.chemistry.or.jp/)で公開されている。 ⇒ http://mainichi.jp/select/science/news/20120325ddm008040100000c.html
今の日本にはこのような夢のある話が必要だし、夢に終わらせず、実現に向けて産学官を挙げて推進して欲しいものだ。