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カンタータ BWV21

2021-12-03 | つぶやき

このカンタータのオープニングコーラスはヴィヴァルディの合奏協奏曲ニ短調(RV565)のアレグロの編曲であるそうだ。バッハがワイマールの宮廷で短期間働いていた時(1703年)、バッハの雇用主の息子である6歳の王子ヨハン・エルンスト4世が住んでいて、数年後に二人は音楽を通して繋がっていたそうだ。1713年7月に王子がオランダへの長い旅から戻った時、1711年にアムステルダムで印刷されたヴィヴァルディの「調和の霊感」を含む新しい音楽を持ち帰ったそうだ。これらのヴァイオリン協奏曲とヴィヴァルディのイタリア様式はバッハと王子自身によって熱狂的に演奏され、そして編曲されたそうだ。
 この作品の初期のバージョンはおそらく高等裁判所職員の妻の葬儀のために書かれたもので、1713年10月8日に起源をもつそうだ。そこでの説教のテーマは詩編94、詩19で、それはまさにこのカンタータのオープニングコーラスのテキストであるそうだ。1714年3月、バッハは宮廷の礼拝堂ために「毎日新しい曲を演奏する」ように言われ、そして、ワイマールのための教会カンタータが誕生したそうだ。トリニティ後の第3日曜日の6月17日にこのカンタータの長いバージョンが演奏されたそうだ。この作品はヨハン・エルンスト王子が聴いたバッハの最後の大きな作品になったであろうという。王子は病気で、1714年7月4日に健康リゾートに旅立ち、1年後、ワイマールやバッハに会うことなく亡くなったそうだ。それ故、偶然にも、ヴィヴァルディアンのオープニングコーラスを持つこのカンタータがバッハの王子へのお別れになったという。 ⇒ Ich hatte viel Bekümmernis – Bach (bachvereniging.nl)

Bach - Cantata Ich hatte viel Bekümmernis BWV 21 - Sato | Netherlands Bach Society

●ご参考までに、ヴィヴァルディの合奏協奏曲ニ短調(RV565)を以下に引用します。

Vivaldi Concerto Op. 3 No. 11 RV 565 (complete)

(関連:2020/1/8マイブログ