今年新しく来た生徒さんは
小学校低学年層が多かったのですが
送り迎えで付いてこられるお母様方が
皆、とても教育熱心な感じです。
お子さんをしっかり見ていらして
生徒さんもまた、きちんと練習をしてきます。
してきますが
能天気に「レッスンしやすいわー」
と喜んでばかりもいられません。
無理していないだろうか
理解しきれていないうちに、弾かされていないだろうか
『絶対、1週間でできるようにしないといけない』
なんて思い込んでいないだろうか。
もし、練習を過剰サポートされていると
初めのうちは、自分の力で弾けていなくても
曲は仕上がりますから、
本人は○がもらえて嬉しい。
親御さんも、お子さんの(技術的な)上達に満足。
でもいつか、気付く時が来ます。
練習していて、親御さんが
「あれ?この子 これくらいの音符も読めていない?」
「もしかして、楽譜を見て弾くことができない?」
大変だ、少しは自力で練習させないと。
で、急に手を引いた瞬間から
お子さんの苦行が始まります。
過去をふりかえると思い当たるフシがぞろぞろと。
結局、「先生の役目」は
教えていくだけでは駄目なのですね。
一度教えたことでも、本当に理解しているか
どこまで『自立』できているのか
本当に必要なサポートを見極めること。
「気付くプロ」であること、だと実感しています。