MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

同様の理由で とおりゃんせ も×

2009年07月02日 | 音楽教室

子どもさんのレッスンをしていると
ああ、感受性豊かだなあと感心することが多いです。

『にしきへびボワー』という半音階の多い曲を聴いて
怖いと本気で硬直してしまった男の子

「連続するスタッカートで、最後の音だけテヌート」
というフレーズを
「つまさきで走ってきて、最後にペタッとしりもち
と言ったとたんに理解して弾けた女の子

そして最近
日本の童謡による変奏曲を弾かせてみようと思い立ち
変化がおもしろくて格好いいから、絶対好きよね、と
「かごめ変奏曲」の楽譜を渡した生徒さん。
大抵、曲を渡すと 翌週には大方弾いてくるのですが
何故か、今回はほとんど手をつけていない、と言う。

あれ?何故?
タイプじゃなかった?
と聞きますと

『かごめかごめ』は怖いから駄目…

は?怖い?

だって、鶴と亀がすべるんやで
  縁起のいい動物が2匹もすべるなんて、縁起が悪すぎる
  しかも、『後ろの正面だあ~れ?』やで怖いやんか

…えーと
引っかかったのは、そこ?

どうやら
歌詞の不気味さに腰が引けてしまった模様。
「怖い曲」と思って弾くので、弾き方もおどろおどろしくなり
よけい怖さが増していったらしい。

…そこまで感性豊かなのも・・・