MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

要らない名称

2009年07月12日 | 音楽教室

私が小・中学生の時、同じ学年に
『養護学級』に行くという子が数人いたのですが、
小中合わせて9年間、同じクラスになったことは無く
初めて直接向き合ったのは、大学生になってから。

教育実習で向かった中学校で、
HRも担当することとなったクラスの子でした。
担任の先生からは、自閉症の子です、と。

???の状態で、実際に会って話してみて
どうやら
自分の興味のある事以外は見えないタイプ』らしいと感じ
その子の興味の向いている先を見て話しかけたら
びっくりするくらい打ち解けてもらえました。
         
それから十何年。
現在、仕事先である音楽教室で、
受付スタッフさんから
他のクラスに新しく来られた生徒さんが
知的障害がある子だと教えられたので
どこか変わっているのかと尋ねたところ

「言葉の発達が遅くて、人の話を聞けないらしいです」

そんな子なら、うちのクラスにもいましたけど?
大変ではあったけど、音楽が好きなら問題ないですよね、
今でもその子、がんばっているし
「まあ、そうですね。」

後日、私のその生徒さんも
知的障害があるらしいですよ、と教えられたのですが
今更そんなこと言われても、といいますか
それがどうかしましたか?としか言いようが無い…

「障害」別に名前なんか付けられなかったら
レッスンでは
皆、単なる『手強い生徒さん』で ひとくくりです。
私達を「先生」に育ててくれる。