登山道を彩るタチツボスミレ 3月29日
花に来る昆虫の姿がない。 心配だ!
そこで、再び訪れてみた。 5月10日 ( しおれた花をいくつ解りますか)
実の出来なかった 春咲いた花
我が家の庭の タチツボスミレの小群落 3月22日
春咲いた花の結実の結果を調べてみた。 4月29日
実が出来ずしおれた春咲いた花
33本中 実になったのは僅か3本
観 察 月 日 2013 5 10 晴 26℃
観 察 場 所 秦野市 弘法山
山頂へ向かう急登の道は、タチツボスミレの濃紺色と、キジム
シロの黄色に彩られていた。
中でもスミレはどの花も道行く人を見つめる様に咲き、そよ風に
揺れろ様は、笑顔を振りまいている様にさえ見える。だが、歩き
ながらも気に掛かる事があった。
それは、道の斜面を埋める様に咲くタチツボスミレの花に、飛来
する昆虫の姿が殆ど無い事である。スミレの花が蜜と花粉を用
意しても、送粉者である昆虫が来てくれなければ、実を結ぶ事は
出来ない。私は少々心配になった。
そこで、今日再び当地を訪れ、結実の様子を見る事にした。
草に覆われたスミレの茎を探りながら実の様子を見ると、春咲い
た花は、むなしく?枯れた花弁を付けたまましおれていた。殆ど
が結実出来ていないのである。
我が家の庭にもタチツボスミレの小群落がある。そこで、春に咲い
た花の名残を探りながら33本抜き取り調べて見ると、結実した花
は3本のみで、結実率は僅か11%であった。スミレが花盛りの頃、
気を付けて見ていたが、昆虫の姿は一度も見る事はなかった。
それでもタチツボスミレは消える事なく、来年もそして将来も急登
の山道を花で埋めることであろう。スミレの生き行くしたたかな
戦略はあるのだろうか。
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