山道は マルバウツギが花盛り
道端にはホタルカズラが、オカタツナミソウが咲く。
「アリの巣が大騒ぎですよ」と言われて
雄アリが表れた
落ちた枯れ枝の上に乗るもの
小石の上に乗るもの
飛び立つきっかけが つかめない
葉の上から いよいよ飛び立つ
アンテナをぴんと張り 前足を上げて GO!
観 察 月 日 2013 5 10 晴 26℃
観 察 場 所 秦野市 弘法山
「アリの巣が大騒ぎですよ!」山道にしゃがみ込んでいたRさんに呼ばれた。
道の真ん中に巣があり、クロヤマアリの働きアリが慌しく出入りしている。と、
次に目をやった時には、薄いはねを背に畳んだ雄アリが、一斉に出て来て大
騒ぎとなった。
アリの結婚飛行の時期は種類により決まり、クロオオアリは5月だと言う。だ
から、今日はプライダルの吉日なのだろう。腕時計を見たら12時17分を示し
ていた。
雄アリの胸節は、働きアリのそれと比べて大きく、飛行に必要な動力源が詰
まっているのだ。多くの雄アリは地表を歩いたり立ち止まったりしているが、中
には転がる枯れ枝に乗るもの、小石の上に登るもの、それこそまちまちだ。
アリは、中足と後足で体を支えて斜めに立ち、長い触角を立て、前足を上げて
飛行の姿勢を採るが、どのアリがいつ飛び立つのか、決め手が掴めない。
私は、道に腹ばいになってアリの目線からカメラを右に左に振って狙うのだ
が難しい。少しでも高い所から飛び立つのかと思うとそうでもない。
「アリが飛び始めましたよ」とRさんの声。空気に流された様に音も無く青空
に吸い込まれていく。
「そうだ!女王アリを写さなくては」と探したが、見つからなかった。ある資料
によれば、クロナガアリの結婚飛行は夕方とあった。今の時間は巣の中で待
機しているのであろうか。
アリは空中で違う巣の雌雄が交尾をするのだと言われている。飛び立つタ
イミングは、アリ達の運命を決める“カギ”となるのであろう。
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