ルーペでみると
あちこちに枕状溶岩が転がっていた
枕状溶岩探検隊に早変わり
観 察 月 日 2011、4、10 晴 18℃
観 察 場 所 山北町 玄倉
小菅沢の河原へと降りる。数年前までは大きな岩石が
一面に転がり、広いが深山を思わせる河原であった。そ
れが近年の繰り返す豪雨によって大量の土石が流れ込み、
平坦な真新しい河原に変わってしまった。
河原の奥を見ると川の流れが滝状に落ち、その下に灰
色の岩石の塊が遠望出来た。プロミラーで見ると枕状溶
岩らしい。その場に行くと、表面が平滑な玄武岩質の枕
状溶岩が固結した大きな岩石であった。灰色な表面をル
ーぺで見ると無数の小さな穴があり、ガラス質を形成し
ている様だ。
枕状溶岩の誕生は、三宅島が噴火した時山頂から溶岩
が流れ出して海岸にまで達し、それが海中に流れ込むと
赤黒く焼けた溶岩が急速に冷やされ黒色の枕状になって
転がる映像をTVで見た記憶がある。
流れ出す溶岩は所によって性質が異なる様で、今の三
宅島の海中がどうなっているかは知らないが、ここのも
のは溶岩の性質や諸条件から、枕状溶岩が固結し、大き
な塊となって現れたものなのであろう。
億桁単位の昔、ここ小菅沢は、丹沢は、遥か南の海の
中で誕生したと言う証しの一つである。
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