足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No 951   ~ 小菅沢 の 枕状溶岩 ~

2011年04月14日 | 自然現象

 

      ルーペでみると

     あちこちに枕状溶岩が転がっていた

     枕状溶岩探検隊に早変わり

日  2011410 晴 18

所  山北町 玄倉

 小菅沢の河原へと降りる。数年前までは大きな岩石が

一面に転がり、広いが深山を思わせる河原であった。そ

れが近年の繰り返す豪雨によって大量の土石が流れ込み、

平坦な真新しい河原に変わってしまった。

 河原の奥を見ると川の流れが滝状に落ち、その下に灰

色の岩石の塊が遠望出来た。プロミラーで見ると枕状溶

岩らしい。その場に行くと、表面が平滑な玄武岩質の枕

状溶岩が固結した大きな岩石であった。灰色な表面をル

ーぺで見ると無数の小さな穴があり、ガラス質を形成し

ている様だ。

 枕状溶岩の誕生は、三宅島が噴火した時山頂から溶岩

が流れ出して海岸にまで達し、それが海中に流れ込むと

赤黒く焼けた溶岩が急速に冷やされ黒色の枕状になって

転がる映像をTVで見た記憶がある。

 流れ出す溶岩は所によって性質が異なる様で、今の三

宅島の海中がどうなっているかは知らないが、ここのも

のは溶岩の性質や諸条件から、枕状溶岩が固結し、大き

な塊となって現れたものなのであろう。

 億桁単位の昔、ここ小菅沢は、丹沢は、遥か南の海の

中で誕生したと言う証しの一つである。

 

 


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