観察月日 2020.9.13.曇 21℃
観察場所 山北町 玄倉
1日中晴の筈の予報が、曇りで小雨もぱらついた。
いつもの様に、“自然情報”があったら話して貰う。Wさん
が話し始める。1番目、「先日丹沢湖で、スッポンの姿を見
た。多分今までには無かった事と思う。2番目、この前高木
の枝で餌をねだる仕草をしていた幼鳥、ヒヨドリでした。・・」
写真を示して説明する。
林道を歩き始めると、ススキの穂が秋風を招いている。その
草叢を覗くと、しなやかに伸びた葉上で、セスジツユムシが静
かに眠っていた。頭部を下げ、腹部と伸びた羽を斜めに上げ
た体を前足と中足で支え、跳ねる道具の後足は後方へ長長と
伸ばしている。情報を集める為の触角は、力なく前に伸ばして
いる所から、眠っている事が解る。身を守る武器を持たないツ
ユムシは、草木に化ける実を身に付けたのだろう。
「キチョウがいますよ」ことば少なにRさん。言われて覗くと、そこ
はコボタンズルのからまる藪で、葉の裏側に止まっている。と言
う事は、葉の裏面の表皮細胞に爪を掛け、6本の足で掴むよう
に体を支えている。キチョウが止まる所を観察すると、一瞬にし
て静止場所を確認し、一瞬にして静止する。時間的ずれを感じ
ない。私はいつも感心すするのだが、どうだろうか。
それに対してヒメウラナミジャノメは、ススキの葉上にチョコンと
止まっていた。と見えても細いが、確りとした足で体を支えてい
る。翅は切れ、鱗粉は落ち、秋を感じさせる。そろそろ世代交代
の季節だ。
Wさんが自然情報を。あの幼鳥は、・・・・・・・・・。
セスジツユムシの眠り。
止まるキタキチョウ
ヒメウラナミジャノメ
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